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  • 天辰 健一

IoTプロダクトもアジャイル開発?! プロダクトを進化させるBizRobo!とは

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今回のソリューション:【BizRobo!/ビズロボ】

〜IoTプロダクトのアジャイル開発を可能にした「BizRobo!」の使い方〜

IoTの市場規模は、2019年に国内だけでも16.4兆円(*)に達すると言われており、自動車を筆頭に様々な 「モノ」 がインターネットに繋がる時代になる。しかし、IoTは「モノ」が絡むためWebサービスと比べ、参入ハードルが高くベンチャー企業によるチャレンジはまだまだ少ない。

そんな中で、ビジネスの課題を解決するロボットを作成できる「BizRobo!(ビズロボ)」というユニークなソリューションを使い、IoTプロダクトをアジャイル開発するベンチャー企業が株式会社コムツァイトだ。同社は、リアルタイムに高齢者の安否・健康を確認することができる「見守りクラウドロボ」サービスを展開しているが、BizRobo!を活用することで有人監視のコストを抑え、かつスピード感のある機能追加を実現している。創業者である天辰 健一さんにそのプロダクト開発の裏側を聞いた。

(*)IDC Japan 株式会社による2015年〜2019年のIoT市場規模予測による。

東芝→鹿児島の焼酎設備メーカーを経て、IoTプロダクトの開発へ

1990年代前半に東芝のソフトウェア技術者としてキャリアをスタートしました。高級なエンタープライズ向けの製品しかなかった時代で、マイクロソフトのコンシューマー向け製品が広まるか広まらないか、という時代でした。

東芝で5年ほど働いて、地元鹿児島の焼酎設備メーカーに転職しました。当時のIT業界は生産性も悪く根性で乗り切る時代だったので、少し疲れてしまい地元に帰りたくなったんです(笑)。

そこでしばらく働いた後、高校時代の同級生に誘われ、30歳の時に起業しました。鹿児島で受託開発の仕事からスタートし、2012年から東京大学のグリーンICTプロジェクトに加盟したことをきっかけに、自社プロダクトの開発をスタートし現在はIoTプロダクトの開発を行っています。

大量の時系列データをさばくIoTプロダクトの開発

現在、IoTの中でも「高齢者の見守り分野」でプロダクト開発をしています。具体的には、人感、温度、湿度、扉開閉などの各種センサーを高齢者がいる空間に配備し、そのデータをシステムに送り、リアルタイムで人の行動をビジュアル化するプロダクトです。例えば「おじいちゃんがお風呂に入った」という事実が、リアルタイムで直感的に分かるので、「お風呂から長時間出てこない」といった異常を察知することができます。

見守りプロダクト画面

これを実現するためには、数万以上の時系列データを「正確かつリアルタイムに流す技術」が必要になります。人感センサーのデータもたった1つでは「何が起こっているか」を判断することは難しいのですが、時系列に積み重なることで人の動きとして見えるようになります。

このようにIoTは大量のデータがあるからこそ意味があり、大量のデータを適切に処理できるかが勝負になります。また、各センサーから送られてくる 「形式がばらばらのデータ」を一定の形式に変換し、ビジュアル化する技術も大切になります。

データ処理以外は外部サービスに任せる

実を言うと、我々はセンサーなどのデータ収集部分は作っておらず、すべて市販のプロダクトを使っています。IoTのサービスを創る上で最も大切なのは「大量の時系列データを適切に処理をする技術」だと考えており、そこを突き詰めているんです。

天辰 健一さん

温度や湿度などの「どのような種類の情報を拾い上げるべきか」といったことや「拾い上げて処理したデータを元にどのような行動を起こすか」といった部分は、ユーザーの求めるものによって変わります。

こういった「変わる可能性がある部分」は外部システムに任せて、自分達のプロダクトは外部と柔軟に連携できるようにさえしておけば、ユーザーにとって良いIoTプロダクトをアジャイル開発のスタイルで作っていけると思っています。

そんな発想を持ってプロダクトを開発していた時「処理したデータを元に行動を起こす」部分を任せることができるBizRobo!というソリューションに出会いました。

BizRobo!に任せる部分

ハードウェアもアジャイル開発 BizRobo!との出会い

2014年の終わり頃に、BizRobo!の話を聞いた時に、「これだ!」と思いました。BizRobo!はブラウザ上で動くロボットで、様々な作業を記憶させ実行することができます。しかもコーディング不要です。

例えば、1.飲食店の口コミ情報をコピーする、2.自社の管理システムに情報をペーストする、3.一定量の作業をこなしたらメールで報告する、といったような作業を専用ブラウザ上で1回行うと、ロボットが作業を記憶してその後は自動で実行してくれます。単純作業を組み合わせて記憶させていくと、複雑な作業も人間の代わりに行ってくれます。これがコーディング不要でできるというのは驚きです。

BizRobo!説明

この話を聞いた時に、処理データを元にアクションを起こす部分をBizRobo!に任せると、コストも下がり、できることの幅が広がると感じました。

今までは、ビジュアル化された処理データを有人で監視し「おじいちゃんが長時間お風呂から出てこない」などの異常があれば電話をするなりメールを送るなりのアクションを取っていました。この監視とアクションをBizRobo!に任せることで、コストを抑えることができます。また、登録するアクションを変えることで、様々なサービスに変化させていくことができます。

IoTプロダクトをアジャイル開発していく志向性と最高に相性が良いと感じ、すぐに連携の話を始めました。

ハードウェアなのに3日で機能追加完了!

BizRobo!と連携することを決め、まず「電力の使用量が短時間で異常に上がった時に、管理者に電話をかけて異常を伝える」という仕様を追加したのですが、3日ほどで実装ができました。

天辰 健一さん

このスピードで、ハードウェアが関わるシステムに仕様を追加できたのは驚きでした。今後「通知を電話でなくSMSに変えたい」という要望が出たとしても、「監視をした上である条件が起こったらSMSを送信する」という行動をBizRobo!に覚えさせれば、コーディング不要ですぐに実現できます。

プロダクトを進化させ20万個の流通を目指す

IoTのマーケットは今後どんどん伸びていき、その中でユーザーの要望も増えていくと思います。そこへの対応を見据え、プロダクト開発を行っていきたいですね。IoTプロダクトをユーザーの要望を取り入れながら進化させていけるなんて、すごくワクワクします。

今後は、見守りシステムをユーザーニーズに合わせてブラッシュアップし、2020年には20万個の普及を目指したいと思います。

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