• ピクスタ株式会社
  • CSO
  • 遠藤 健治

大胆な改善も後押し!サーバーサイドまでのA/Bテストを実現するGoogle アナリティクス

  • -
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    -
  • tweet

今回のソリューション:【Google アナリティクス】

〜クライアントサイド、サーバーサイドのA/Bテストに「Google アナリティクス」を使う事例〜

1,200万点以上の写真素材・ストックフォトの販売サービスPIXTA(ピクスタ)は、2006年のサービス立ち上げ以降、順調な拡大を続けている。素材の売り手と買い手が自由に参加できる「マーケットプレイス」として利用者は右肩上がりに増加し、今や海外展開も行っている。

PIXTAのようなマーケットプレイスにおいては、利用者が拡大を続ける中、いかにサイト改善を図っていくかは常に課題となる。そこで重要な役割を果たす手段のひとつがA/Bテストだ。同社では「Google アナリティクス」が提供するExperiments APIを活用し、クライアントサイドのみならずサーバーサイドも含めたWEBテストを行っている。同社で戦略部門を担当するCSOの遠藤 健治さんに、詳しいお話を伺った。

ガイアックス創業メンバーからピクスタの戦略責任者へ

大学生の時、ガイアックス株式会社の創業メンバーにエンジニアとして参加していました。2005年に上場したタイミングで退任して自分の会社を立ち上げたんですけど、ピクスタ代表の古俣がガイアックスにいたことがあって、ずっとコミュニケーションをとっていたんですね。2010年10月にCSO(最高戦略責任者)として参加しました。今後いかにしてPIXTAのサービスの成長を作っていくかという戦略立案の部分を担っています。

####▼写真素材・ストックフォトの販売サービスPIXTA PIXTA画面

「気軽にできる」A/Bテストでまずは効果を実感

サービスを伸ばしていくというミッションに闇雲に取り組んでも成果は出せないので、定量的に判断するために、2年ほど前からツールを導入してサイトのA/Bテストを始めました。まずは簡易登録数やコンバージョン率を上げるといった目標を設定して、チームに分かれてアイデアを出しながらテストを繰り返していきました。1つのテストでPDCAを2週間から1ヶ月でまわすことを同時に複数動かすイメージです。かなり力を入れていたこともあって、数字の実績としては大きく伸ばすことができたテストもありました。

そこで効果も実感でき、テストを回していく自信も持ててきたので、より深いA/Bテストを実施したいと思うようになりました。それまで使っていたツールは「誰でも簡単に」A/Bテストが実行できることが売りだったんです。気軽にアイコンの色や形を変えるといったクライアントサイドのテストを行うには十分だったのですが、例えば、検索結果で表示される写真の並び順がコンバージョン率にどう影響するかといった、より深いテストには向いていなかったんです。

遠藤 健治さん

Google アナリティクスでサーバーサイドのA/Bテストも可能に!

そんな悩みを抱えていた頃、ちょうど良いタイミングでGoogle アナリティクスが、WEBテスト用のExperiments APIを発表したんです。無料ですし、サーバー自体にそのAPIからデータを送信できるということで、今までよりも大規模なテストが実現できるようになりました。具体的に言うと、検索結果をどういう並び順で出すかというロジックを2種類システム側で用意して、お客様がアクセスした時に出し分けてどっちを使うか判定するといったことが可能になりました。

またページビューの上限値がないので、よりテストを行うページの範囲を拡大することができるようになりました。それまでは、ページビュー数に応じて料金が変わる仕組みだったため、大きなトラフィックのある画面のテストはなかなか実現できなかったんです。

当初は2つのツールを併用してA/Bテストを進めていきました。エンジニアが関わるような大規模なテストはGoogle アナリティクスで行い、デザイナーは以前と同じツールを使って細かいUIの部分を手軽にテストしていました。

イラスト

エンジニアとデザイナーの連携でより深いサービス改善を

Google アナリティクスで大規模なテストが可能になったことで、サイトの裏側の仕組みを大幅に改善するような大胆な施策も打っていけるようになりました。事前に効果測定ができるので、安心してトライすることができるんですね。UIに関しても、サイト全体をよりモダンにするといったような大掛かりな変更まで手を付けられるようになりました。

その後2015年に入ってチーム編成が変わり、それまで別々のチームになっていた企画とエンジニアがコマースアンドサービス事業部に統合され、より一体感を持って動ける体制ができました。そのタイミングでA/Bテストツールに関してもGoogle アナリティクスに完全移行したんです。エンジニアとデザイナーがチームを組んでA/Bテストを行えるようになったことで、ツールも一元化できました。

遠藤 健治さん

エンジニアとしても、より企画に近い位置でテストを行うことで意識が変わったと感じています。以前はある意味「システムが出来ていれば大丈夫」といった部分もあったかもしれませんが、今は企画側と連携してよりお客様の立場に立って開発を進めていくことができるようになったと思います。

アクセス情報とA/Bテスト結果のリンクが解析を効率化する

戦略の方向性を考える指針としてパフォーマンスのチェックをするにも、Google アナリティクスのアクセス解析サービスを利用しています。そこに基本的な情報が溜まっているので、同じプラットフォーム上でA/Bテストをすると、情報をしっかりとリンクさせて比較できるのが非常に便利です。A/Bテストツール単体でデータを収集しているとどうしても深い解析には時間がかかってしまうので。今後もGoogle アナリティクスを活用し、より良いサービスを生み出していきたいと考えています。

  • -
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
    -
  • tweet