Naoto Kasaiさん
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2060年の労働力人口は現在の60%! 求められる自動化と機械学習の進化

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労働力は、2060年には60%の4,418万人に

平成26年の情報通信白書によると、15歳から64歳の労働力人口は、2015年の現時点で7,682万人です。この労働力人口が、2060年には60%の4,418万人まで減ることが見込まれています。65歳以上の人口はほぼ変わらないことから、60%の労働力で同じ生産性を保たなければ同水準の生活ができないことが予想されます。

つまり、1人当たりの生産性をあげていかなければなりません。生産性をあげるためには、「人間が取り組むべき領域」と「機械に任せて自動化すべき領域」を分け、人間は本当に集中すべき領域の仕事に特化していくことが求められています。

<参考> 平成26年の情報通信白書

自動化のキーとなる機械学習も進化 ワトソン/Pepper

自動化によって生産性を上げなければいけない中で、自動化のキーとなる機械学習は日々進化しています。例えば、2011年に米国のクイズ番組でクイズ王と戦い優勝したIBMの「ワトソン」は、質問に対して膨大なデータを分析して、人間のような複雑な答えを返せるソフトウェアで、様々なビジネス領域を自動化することが期待されています。

三井住友銀行では、2015年中にワトソンを使ったコールセンターを実現しようと考えているようです。銀行のコールセンターには「振込の手数料を知りたい。」といった曖昧な質問が数多く寄せられます。その質問に対して、ワトソンにあらかじめ1,500項目の質問応答集などを読み込ませ、回答を導くとのこと。

そして、質問への回答の精度をあげるために、「役立ったボタン」を導入し、回答が参考になった時に顧客が押すように促していくそうです。その結果をワトソンが学習し、次の回答に生かしていきます。

<参考> 日本経済新聞 2015年3月20日

また、2015年にソフトバンクが販売を開始した「Pepper(ペッパー)」も、実際のビジネスの領域で活躍し始めています。

水産の流通を変えようとしている株式会社フーディソンは、リアルな魚屋である「Sakanabacca(サカナバッカ)」の中目黒店をオープンする際に、Pepperを活用し、店舗での接客に活用しました。

Pepperを魚屋のおじさんに仕立て上げ、3つのアプリケーションで接客をしたようです。「魚の名前を当てるアプリ」や「魚の目利き講座アプリ」を組み込んで、顧客とのコミュニケーションをPepperに一部任せたとのこと。将来的には、画像認識機能を使って顧客を認識させ、顧客ごとに魚を提案できるようにしたいとのことです。

<参考> 魚屋の店頭にロボット!?IT技術で変わる、小売マーケティングの未来図とは

マーケティング領域で広がる自動化

マーケティング領域でも自動化が広がっています。マーケティングオートメーションというワードが注目を集め、日本でも少しずつ浸透し始めています。

マーケティングオートメーションとは、ウェブやセミナーなどで獲得した自社の見込み顧客に対して、成約の角度に応じてスコアリングをし、スコアに応じて自動的にメールを送信するなどのアプローチができるツールです。

Marketo、OracleのEloqua、シャノンマーケティングプラットフォームなどが有名なツールで、様々な企業のマーケティング活動に取り入れられ始めています。

また、統計分析を自動化するツールも出てきています。株式会社サイカが提供する「adelie(アデリー)」は、マーケティング担当者が広告の効果を分析するのに、統計分析を代替してくれるツールです。たとえば、多くの広告施策を走らせている中で、どの広告が効果的なかを統計的に分析して結果を返してくれます。

UX改善の領域で広がる自動化

UX改善の領域でも自動化が広がっています。株式会社IDCフロンティアでは、クラウドサービス「IDCFクラウド」を提供しており、サービスのUXの肝は異常の検知と復旧のスピードです。需要が高まるなかでUXを最大化するためには、運用人員を増やして対応することが必須でした。しかし、IDCフロンティアは人員を増やさずクラウドの運用を自動化することで、最短1分で異常を検知し、最短1分で復旧できるオペレーションを確立したようです。

<参考> ITpro 2015年10月29日

自動化技術は「どう使うか?」が重要

このように様々な領域で自動化の技術が進化しており「労働力が足りない」という問題に対する処方箋になると思います。ただし、自動化の技術はただ取り入れても機能せず、「どう使うか」が重要です

弊社でもビズロボというソリューションを提供して、経費精算、サイト更新、リサーチ、など様々な領域を自動化していますが、自動化がうまく機能するためには「どの領域をなんのために自動化し、その結果生まれる時間で人間が何をするか?」をしっかりと考えること必須だと感じています。

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