中村 知成さん
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  • 株式会社ヌーラボ
  • 中村 知成

ヌーラボの開発体制と、遠隔で実現するチームづくりのノウハウを公開します!

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弊社ヌーラボでは、「Backlog(バックログ)」「Cacoo(カクー)」「Typetalk(タイプトーク)」という、3つのWebサービスを運営しています。そして、それを支える開発拠点を、国内外の7箇所に設けています。

中心になっているのは、日本の3拠点と、ニューヨークを合わせた4拠点です。他にも、台湾、シンガポール、ベトナムにサポートスタッフがいます。

全部で50名ほどの組織ですが、8割が日本で働いていて、ニューヨークに5〜6名、その他の場所に各2〜3名という構成となっています。

その中で私は、Backlogチームのリーダーとして働いています。今回は、このような体制でどのようにサービス開発を行なっているのか、その裏側をご紹介します。特にチーム体制と、分散開発におけるコミュニケーションの工夫をお伝えできればと思います。

従業員の約9割が「エンジニア」の組織体制

もともと弊社では、受託開発も請け負っていましたが、2〜3年前に方向転換し、現在はサービス運営一本となりました。エンジニアの数も増えまして、現在では月に1回くらいのペースで新しい人が入社しています。

また、日本にいる従業員の約9割が「エンジニア」です。その他に経理とサポートの翻訳が1人ずつおり、バックオフィスは2〜3人体制となっています。

いわゆる「営業」がほとんどいませんので、組織の大半が、「エンジニア」で構成されています。この点は、ヌーラボの特徴のひとつですね。

営業面では、ユーザーミートアップという形で、主催や共催という形でサービスのユーザーを集め、今後のサービスの形や方向性をお伝えするという取り組みに力を入れています。

役割よりも「サービスを軸に」するチーム分け

弊社の開発はJavaがメインで、あとはPerlやPythonなど様々な言語で開発しています。インフラ担当や、デザイナー、HTMLコーダー、といった役割はあまり明確にせず、各自が自発的に選択して開発する体制です。

チームは基本的にサービスごとに分かれていて、約半数を占めるのがBacklogチームです。残りは、CacooとTypetalkに4〜5名ずつに分かれています。

さらに、バックエンド的なところで、ヌーラボ製品をシングルサインオンで提供する機能、契約などが一元管理できるような機能、を別のチームが進めています。なので、表側に見えるチームが3つ、裏側で1つ、合計4つのチームで動いていることになります。

本社は福岡 東京と京都に支店を作った背景は…

ヌーラボは2004年に福岡で創業したので、本社も福岡に構えています。

実は、東京支店は、もともと受託開発を請け負うために設立したんです。Backlogの正式リリースを行なったのも、同じタイミングでした。

またその後、どうしても採用したいエンジニアがいまして、その獲得のために京都に拠点も増やしました。

常時接続のビデオ会議システムに加えて、定期的に会議を実施

同じチーム内でも、メンバーの拠点は複数に分かれています。例えばCacooのチームでいうと、日本のメンバーを中心に、ニューヨークにもマーケティング担当と、エンジニア2名が常駐しています。

そもそも国内も3拠点に分かれている上に、ニューヨークなどの海外拠点とは時差があり、距離も離れています。なので、「いかにコミュニケーションコスト下げるか」という工夫がとても重要です。

そこで、拠点間をつなぐために「ビデオ会議システム」を常時接続しています。必要な時に、即時コミュニケーションがとれる環境を用意しています。

ヌーラボのビデオ会議

また、開発チームなど、密にコミュニケーションを取った方がいいチームでは、毎日簡単な会議を行っています。

15分程度の短い時間で、「昨日やったこと・今日やること・困っていること」を共有して、何か問題が起きたときにも、迅速に軌道修正できるようにしています。

また、週に一度、もしくは月に一度ほどの頻度で、各種の定例ミーティングも設けています。この場では、主にチーム間にまたがる内容として、大枠のスケジュールやマーケティング戦略を確認していきます。

加えて、年に1回、海外のスタッフも参加する社員総会を福岡で行います。

ヌーラボの社員総会

こういった、リアルな場所でのコミュニケーションに加え、「ビデオ会議システム」を通じたコミュニケーションを日頃からとること、さらに、会議の決定事項などは「Backlog」に落としておくなど、全メンバーへの「共有」を常に心がけています

コミュニケーションにおいて、大事なのは「質」

リモートですと、「コミュニケーションの密度が薄くなる」「認識のずれが発生する」といった懸念があるので、口頭の説明だけでなく、目で見て分かる形にして共有しています。

例えば、何らかのミーティングを始める際は、議事録を書き込める場所を予め用意しておきます。弊社では、リアルタイムに共同編集・書き込みが可能な「Etherpad」というWebサービスを利用していまして、話した内容を逐一テキストで確認しながら、認識のずれを防いでいます。

Etherpadの使い方

同様に、仕様の中の概念図など、図として表した方がイメージしやすいものは、ホワイトボード代わりにCacooに図を作って、その図の上から話し合うようにしています。

口頭のみだとイメージできない、全体像が掴めない、といったこともよくあるので、そういったときは、すぐに図示化するよう心がけています。

Cacooの使い方

終わりに

このように、弊社では分散した拠点で開発するための工夫を色々としています。サービス開発をする上でも同じなのですが、やはり最後は「人の気持ち」という部分が大事になります。僕も含めて、「好きなことをしている」という意識で仕事をしているメンバーが多いことも、弊社の場合は大きいかもしれませんね。

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