• リレーションズ株式会社
  • デジタルマーケティング事業部 事業部長
  • 宮原 忍

数値を可視化するダッシュボードで「営業に説得力」を!OSSツール「Re:dash」活用法

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今回のソリューション:【Re:dash/リダッシュ】

〜ダッシュボードツール「Re:dash」で提供サービスの重要数値を可視化。さらに営業資料としても活用し、提案を成功させた事例〜

ビッグデータという言葉が一般化し、企業におけるデータ活用も活発になっている。そうしたデータは、サービス改善やマーケティング活動などに活用されることが多いが、「営業活動」に活かすことも可能だ。

ビジネスメディア「SELECK」や、デジタルマーケティング事業の「PLUS MARKETING(プラスマーケティング)」を展開する、リレーションズ株式会社。

同社のデジタルマーケティング事業部では、スーパーマーケットをはじめとする店舗型小売・流通業に対して、O2O(Online to Offline)スマートフォンアプリ・サービス「APPRELATION(アップリレーション)」を提供している。

同サービスでは、アプリユーザーの利用履歴を元に「認知」「来店」「購買」までを一気通貫で分析できるのが特徴だが、そのデータの可視化方法に課題があったという。

その対策として、同事業部の責任者を務める宮原 忍さんが導入したのが、OSSのダッシュボードツール「Re:dash(リダッシュ)」だ。「Re:dashで可視化されたデータは、営業資料としても使える」と語る宮原さんに、詳しいお話を伺った。

▼「APPRELATION(アップリレーション)」のサービスイメージ

「APPRELATION(アップリレーション)」のサービスイメージ

日揮・リクルート・KADOKAWAを経て、リレーションズにジョイン

学生時代は情報工学を専攻し、新卒でプラント・エンジニアリングを主事業とする日揮に入社しました。グローバルな環境で、5年ほど企業内情報システムの企画・開発を担当しました。

その後、to Cの事業開発も経験したいと考えて、リクルートに転職しました。そこでは不動産・住宅サイトのサービス企画・開発や、住宅周辺領域での新規事業といった経験を積ませていただきました。

リレーションズ 宮原 忍さん

その次のKADOKAWAでは、出版事業に代わる、新しい収益基盤を作るという課題に取り組ませていただきました。既存のWebメディアの収益性を改善させるとともに、そこで集めたユーザーデータを用いて、大企業向けのデジタルマーケティングのコンサルティング事業を立ち上げました。

ただ、問題は、その事業に社員は私と直属の上司の2人しかおらず、あとは外部のパートナーさんだけだったことです。事業というより、家業になっていました(笑)。

売上的には非常に大きな「家業」ではあったのですが、リクルート時代のようにチームで「事業」を創りたいと思い、新たな挑戦を決意しました。

リレーションズにジョインしたのは、創業7期目(当時)の若い企業なのにも関わらず、既にスーパーマーケット業界に大きなクライアントアセットを有していたからです。

そのクライアントアセットに、これまで自分が獲得してきた事業開発やデジタルマーケティングの知識・経験を組み合わせることで、新しい価値を生み出せると考えました。

スーパーのデジタルマーケティングを支援する事業を展開

入社後はデジタルマーケティング事業の「PLUS MARKETING(プラスマーケティング)」を立ちあげ、推進しています。スーパー向けに、折込チラシを代替するO2Oスマホアプリを提供し、導入支援のコンサルティングを行うサービスです。

提供しているアプリは、ユーザーが電子チラシを見るだけのものではなく、店舗の人がその店舗独自の情報を発信できるようになっています。

また、プッシュ通知基盤やDMP(Data Management Platform)を用いることで、生活者の購買行動および、アプリによる販促効果を把握できるところが特徴となっています。

リレーションズ 宮原 忍さん

このアプリは、すべて自社開発するのではなく、既存の優れたサービスをうまく組み合わせて、パッケージ化して作っています。

具体的には、特定のターゲットへのプッシュ通知や来店補足にはブログウォッチャー社の「Profile Passport」、顧客特性の分析にはインティメート・マージャー社の「Audience Search」、アプリ内のアクセス解析には「Google Analytics」、そして、全てのデータの蓄積・連携には「Treasure Data」です。

これら既存のサービスをうまく結びつけることで、入社後1ヶ月でサービスインといったスピード感で事業化をすることができました

蓄積したデータの整理・分析・レポート化の手間が課題に

そういった様々なツールを組み合わせることで、膨大なデータの収集が可能になります。アプリのダウンロード数、記事やチラシの閲覧数はもちろんのこと、各店舗の来店客数や来店日時、店舗での滞在時間なども分かります。

ただ、問題は、Treasure Dataに蓄積しているデータを整理・可視化するのに、かなりの工数が必要なことです。

我々のクライントに、サービスの価値を正しくご理解いただくためにも、ここは避けては通れない問題でした。いかに如何に工数を減らして効率化するかが、事業そのものの収益性につながっていると言っても過言ではありません

ダッシュボードツール「Re:dash」に目をつけ、数時間で構築

データの可視化のために、Tableauのような有料のBIツールの導入も考えていました。そんなとき、SELECKでダッシュボードツール「Re:dash」の記事を発見しました。

OSSで無料だし、構築も簡単ということで調べてみたところ、「これって営業資料としても使えるんじゃないか?」と思いついたんですね。なので、その日の午後に控えていた営業に間に合うよう(笑)、急いで構築しました。

結果として、これまでアプリが蓄積してきたデータが、ダッシュボード形式で分かりやすく可視化されたおかげで提案が刺さり、導入を決定いただくことができました

現在はダウンロード数、記事の閲覧数、来店客数、各店舗の投稿記事数やお気に入り登録数などの重要指標をグラフ化しています。

APPRELATION(アップリレーション) ダッシュボードで可視化

また、実際に記事を投稿する店舗スタッフのために、各記事の閲覧数やそのスーパー独自の「いいね!数」も可視化しています。

自分が投稿した記事の成果が把握できるようになるため、彼らのアプリに対するモチベーションの向上にもつなげてます。店舗型小売・流通業へのサービス導入は、現場の協力無しでは成功することは非常に困難なので、この点でも「Re:dash」の導入効果を実感してますね。

デジタルへのシフトを必要とする企業をサポートしていきたい

現在、我々のO2Oスマホアプリは、地方の有力地場スーパーだけでなく、大都市圏を中心に数百店舗規模で展開する大手スーパーへの導入も決定しています。

1年弱続けてきて分かったことは、コンビニエンスストアやドラッグストア、大手EC事業者などの業種・業態を超えた先進的な競合に対抗するため、どのスーパーもやはり紙(アナログ)からデジタルへのシフトを必要としているということです。

他方で、今では事業におけるハードルも分かってきています。トラディショナルな業界であるスーパーマーケットは、我々との情報の非対称性、特にテクノロジーに関して圧倒的なギャップが存在し、それが彼らの意思決定を慎重にしている大きな要因になっています。

リレーションズ 宮原 忍さん

その観点においては、スーパーと我々をつなぐ役目を「Re:dash」が担うことになるのかもしれません。このツールを武器にして、我々のサービスの価値をクライアントにわかりやすく伝えることで彼らの意思決定を促し、その結果として事業の成長スピードをさらに加速できたら最高ですね。(了)

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