- 株式会社Loco Partners
- CTO
- 古田 朋宏
「更新自体が手間になる」はNG 作業ストレスのないタスク管理ツール
今回のソリューション:【Trello/トレロ】
会員制宿泊予約サービスのreluxを運営する株式会社Loco Partnersでは、もともとタスク管理にはあるITツールが使っていたが、タスクの登録や更新の手間自体がストレスとなり、リアルタイムの状況が反映されていないという課題があった。
そこで同社CTOの古田 朋宏さんは、「使いやすさ」と「気軽さ」にこだわってタスク管理ツール「Trello(トレロ)」を導入した。
結果的に、今までのストレスが解消され、業務も効率化させることに成功したのだという。今回は古田さんにTrello導入の背景を聞いた。
CTO職は、技術だけではなく組織にもコミットすることが必要
2014年6月にCTO職前提でLoco Partnersに入社しました。CTOの役割というのは技術面だけではなく、組織にもコミットしていくことだと考えています。
そのために社内に新しいITツールを導入したり、朝礼のやり方を変えたり、色々なことをしてきました。今回のTrelloもそういった観点から私が導入を進めていきました。
タスク管理ツールの更新がなぜか滞ってしまう状態にあった
もともと弊社では、タスク管理ツールは導入していました。社内で特にそのツールを変えたいっていう要望があったわけではないんです。
でも、なぜかみんな更新が滞ってしまっていることが多かったんです。上長から更新しなさい、というプッシュがよくあったんですね。
タスク管理ツールを使う場合、更新が遅れることで手を打つのもどんどん遅れてしまうので、リアルタイムで更新されていなくてはいけないですよね。
でもそれができていなかったので、何か課題があるだろうと。それでヒアリングしてみてわかったのは、更新の手間をもっと手軽にしないといけないということでした。
例えばタスクを登録する時にプロジェクト名、期限、担当をいちいち入力しないといけなかったり、更新するにも毎回タスクを開かないといけなかったり、そういった細かい手間が皆を更新から遠ざけてしまっていると感じました。
「ふせん感覚」で気軽に使えるTrelloが解決策に
それでタスク管理ツールを調べていって、色々なサービスを検討しました。もともと開発チーム以外とのコミュニケーションを前提にしていたので、使いやすいUIであることを第一に探していましたね。
その中でTrelloの見た目のシンプルさや、付箋と同じ感覚で使えるのがいけるんじゃないかなと。まずは2014年の9月に自分のToDo管理にひとりで使い始めたんです。
それで、今までのストレスはこれで改善できるという手応えを得ました。そこからまずは開発の2,3人で、そのあと部内で、それから全社と拡大させていきました。
企画と開発のリアルタイムのやりとりをTrelloで
Trelloは使いやすいツールなので、開発以外のメンバーも導入後すぐに使いこなしていきました。
今は開発タスクの管理もこれでやっているんですが、全社で使っている部分が役割としては大きいです。特に開発チームと企画チームの業務の連動で活用しています。
Trello上のToDoに関して企画が進行中のものは、開発側と企画側と縦に二列でタスクを並べて連動させるようにしています。
Trello上でお互いに質問しあって、Slackにその会話の更新を飛ばしています。こうして企画と開発でやりとりの往復をするようになって、お互いのキャッチアップの速度が上がったので、開発スピード自体が早くなりましたね。
▼Loco Partnersの「開発部カンバン」
「今まで何だったんだ!」と思うほど、タスク管理が楽になった
本当にすごく、Trelloは気に入っているんですよね。「今まで何だったんだ!」という感じです(笑)。
とにかく簡単に開いてToDoを書くことができるので、リアルタイムのコミュニケーションができていると感じています。更新に対してもデスクトップ通知がくるので、返信も10秒くらいで簡単にできるんです。
コミュニケーション不足による業務上のロスってあると思います。プロジェクトの遅延が把握できないのももちろんですし、相談がある時にも面倒でそれをどこにも上げなかったら、後々問題として出てき来ることもあります。
Trelloでみんながきちんとメモを残すようになったので、そういった部分が改善して課題解決がリアルタイムでされるようになったのかなと考えています。