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ゲームや漫画のことまで「何でも」共有!?開発組織を進化させた情報共有の仕組みとは

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今回のソリューション:【Confluence/コンフルエンス】

〜自発的な学習、技術交流、情報共有、を生み出す「Confluence」の使い方〜

企業規模を問わず、組織内の情報共有に課題を抱えるケースは多く、それをサポートするツールも世の中には多く存在している。

そういったツールを活用することで、シンプルな情報や知識の蓄積はもちろんのこと、実は組織風土の大きな変革までもが実現できる可能性もある。

国内トップクラスのアフィリエイトサービスや、国内最大級の育児支援コミュニティサイトを運営している株式会社インタースペースの開発部門でも、情報共有サービス「Confluence(コンフルエンス)」の導入によって、組織文化の変革が進んでいる。

技術だけではなくプライベートな話題まで何でも共有をしていった結果、自発的な学習や技術交流が促され、今や強制しなくとも自然に情報を発信する文化が根付きつつあるのだという。組織改革をリードした清水 伸泰さんと守安 徹さんに、詳しいお話を伺った。

開発部のビジョン実現のため 課題のひとつは「情報共有」

清水 私はアフィリエイトサービスのアクセストレードや新規サービスの企画開発を担当しています。 去年、組織編成が少し変わったこともあったので、開発部のメンバーで集まって「自分たち開発部は何を目指すのか」という議論を行いました。

少し珍しいかも知れませんが、弊社では会社単位だけでなく、部門ごとにミッションやビジョンを掲げます。自分達で決めることで当事者意識が芽生え、お互い同じベクトルを向いて仕事が出来るので、この文化はとても大切にしています。

清水 伸泰さん

そこでビジョンとして出てきたのは、「アフィリエイトサービスでNo.1になる」というものでした。

ではそのために何が必要かというテーマでディスカッションをしたところ、課題がどんどん出てくるわけですよ。メンバーのスキルレベルをもっと引き上げたいとか、業界知識をもっと深めていきたいとか。

守安 その課題の中に、情報共有が不足しているという意見も出ていました。当時は社内SNSやWikiを使って情報を共有していたのですが、一部のメンバーだけの取り組みになってしまっていて。

社内の技術交流が盛んとは言えない状況でした。結果、非効率な作業が多々発生していたんです。

例えば、営業から「あのデータが欲しい」という依頼が来ても、個人単位で都度対応していた為、無駄な確認作業が発生していました。自分たちのビジョンの実現に近づくためにも、そのような状況をどうやったら改善できるかを考え始めました。

守安 徹さん

まずは導入を決めたメンバーから!ガンガン使って浸透を図る

清水 解決策を見つけるためにまず始めたのは、セミナーや勉強会に参加して他社のエンジニアに話を聞いて回ることでした。

何人もヒアリングした結果、上手くやっている会社は、チームの共同作業の効率を高めるコラボレーションツールを活用できていることが分かりました。

もともと私たちも開発系のツールは使っていたのですが、互いに連携させずにバラバラで動かしていたので、このタイミングで統合した環境を作りたいと考えていました。

そしてその時、Atlassian社製品のJIRAやStashの導入も検討していたため、連携しやすさを考えて情報共有には同社製品のConfluenceを選びました。

####▼情報共有を助ける「Confluence」 Confluence画面

守安 今年の頭に開発部全体で導入しましたが、みんなが慣れるまでは大変でしたね。

使い方がわからないと言って戸惑っているメンバーもいましたが、導入を決めたメンバーや情報共有に課題を感じていたメンバーが率先してガンガン使っていくことで、だんだん浸透していきました。

情報の幅を広げるため プライベートな話題もどんどん共有

清水 私たちはConfluenceで、イノベーションを生み出す文化を徐々に作りたいと考えています。素晴らしいアイデアは異なる知識の組み合わせから生まれるので、仕事や技術に関する共有はもちろん、好きなゲームとか漫画とか、とにかく何でもいいからConfluenceに上げていくようにしています。

技術に関するものなら「JavaのライブラリのDozerについて調べてみた」とか「Eclipseの新バーションを入れてみた」といった投稿は読み応えがありました。

そういった真面目な投稿がある一方で、先日私が「友達の家でプレステ4をやって、Grand Theft Auto Vが面白かった」という情報を共有したところ、サバゲーが好きな同僚がゲーム中の銃の持ち方についてコメントしてきて盛り上がった。なんてこともありました(笑)。

遊んでいるように聞こえるかもしれませんが、このようにチーム内で行き交う情報の幅を広げていくことが、何でも話し合える文化を創る上でとても重要だと考えています。

守安 徹さん

自発的な技術交流、外に出ることetc.… 新しい習慣の誕生

守安 まだConfluenceを導入して1年も経っていませんが、実際に開発部メンバーの行動は変わってきています。例えば、気になるイベント情報を見つけたらConfluence上で募集をかけて、手を挙げたメンバーで参加したりしています。

以前は外部のセミナーにあまり行かなかったメンバーも、よく外に出るようになりました。セミナーで勉強してきたことを組織に共有するのも普通になってきていますね。

今では「みんなもConfluenceに出すから私もやろう」という形で、自然に情報を共有するサイクルができているように思います。Confluenceでの情報共有は誰も強制はしていない、「ゆるふわ」な取り組みですけどね(笑)。

それでもこうして情報が集まってくることでConfluenceを見ればタメになる、見ないとリスクになるという状況になっているので、自発的な行動を促せているのだと思います。

清水 周囲だけでなく自分自身にも変化を感じます。もう10数年もエンジニアをやっていますが、これまでは、プロジェクトメンバー以外に何かを教えることは少なかったです。

でも今では、手が空いたら自分が手がけたサービスを取り上げて、「この機能はソースがこうなっているよ」「こうだからこう動くんだよ」という説明をConfluenceに出すようになりました。以前とは違い、様々な人から評価やコメントをもらえるので、ちゃんとみんなの役に立てたなという満足感があります。

守安 徹さん

メンバー1人ひとりの性格や技術力についても新しい気付きが!

清水 情報共有の文化が根付いたことで、組織内で誰が何をしているかが可視化され、みんなが「そのことならあの人に聞こう」と情報をすぐに引き出せる体制ができています。

特に社歴が浅いメンバーの場合、ただ一緒に仕事をするだけでは技術力も興味対象もなかなか分からないですよね。

でも、先日ある新しいメンバーが、「Eclipseのこの細かい機能をセットしたら便利です」という情報や、「ループの処理のソースの書き方によって実行時間がこれだけ早くなる」ということを数値化したまとめをConfluenceに上げていました。

それを見ることで、技術に対する精通度合いや、理系っぽい研究家タイプなんだなという開発思考まで感じ取ることもできます。

他にも、自己主張をすることが少ない控えめなエンジニアが、運用面のかなりコアな部分まで理解していて、堅実な動き方でシステムの世話をしてくれていたことをConfluenceで知りました。今では彼のことをキーマンだとみんなが思うようになりましたね。

異なるアイデアの掛けあわせを、イノベーションにつなげたい

清水 伸泰さん

清水 こうして様々な情報を共有していくことで、思いがけない新しい価値が生まれたりもしています。弊社では中途入社の技術者向けに1ヶ月間の研修をしているのですが、先日そこで講師を務めるメンバーが、研修用の資料をConfluenceに上げました。

すると、その投稿に「このツールって今の営業チームのインプットにも使えるのでは?」というコメントがついて。それをきっかけに、今ではそのツールを営業にも展開することになりました。営業メンバーが技術について理解を深めることにも役立ったと思います。

まだまだ小さな変化ではありますが、Confluenceを通してこのような*「違ったアイデアの組み合わせから新しいことが起こる瞬間」*を増やし、開発部として掲げたビジョンである「アフィリエイトサービスでNo.1になる」ために、これからも多くの仲間と共に社内にイノベーションを生む文化を育てていきたいと思います。(了)

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