- 株式会社BLOOM BROTHERS
- 代表取締役 CEO
- 野沢 郁弥
開発者ゼロでもWebサービスを立ち上げ可能!新規事業の仮説検証に「TECH::WORK」を
今回のソリューション:【TECH::WORK/テックワーク】
〜最短1週間でサービスのプロトタイプを制作する「TECH::WORK」を利用し、素早く新規サービスを構築、ニーズ検証に移ることができた事例〜
新規事業のアイデアはあるが、それを作るエンジニアがいない、あるいは足りない。そんな悩みを持つ方は多いのではないだろうか。
法人向けの花の贈答サービス「Bloom Biz」を展開する、株式会社BLOOM BROTHERS。2015年に創業したばかりの同社も、同様の悩みを抱えていた。
そんな同社が利用したのが、最短1週間、30万円〜でサービスのプロトタイプを制作してくれる「TECH::WORK(テックワーク)」だ。
同サービスは、要件定義からサーバー環境の提供までをワンストップで行うため、依頼者は短期間で実際に動く自社サービスを手にすることが可能だ。
「元サッカー選手」というユニークな経歴を持つ、BLOOM BROTHERS代表の野沢 郁弥さん。今回は、野沢さんがTECH::WORKを活用してサービスを立ち上げるまでの経緯、そこで得られた仮説検証の重要性について、詳しくお話を伺った。
▼「Bloom Biz」のサービスサイト
大学まではサッカー漬け、その後は金融マンとしてビジネスの世界へ
私は小学校1年生からサッカーを始めて、年代別の日本代表候補にもなりました。当時はサッカーがすべてで、プロを目指してもいたのですが、大学卒業時にオファーをいただけなくて…。そこでご縁があった、みずほ証券に入社することになりました。
そこでリテール営業として成果を出したあと、外資系の証券会社に転職しました。そちらではプライベート・バンキング部門で、日本の富裕層トップ100をターゲットに、「泥臭い」営業活動をしていましたね。
そんなお客様とお付き合いさせていただくなかで、ある方から「仕事」と「ビジネス」の違いを教わったんです。「ビジネス」は「回る仕組みを作ること」、「仕事」は「その仕組みの上で業務を行うこと」で、両者ははっきり違うと。
その話を聞いたことがきっかけで、「ビジネス」や「起業」に興味を持つようになりました。
サッカーも営業も、重要なのは「周囲に合わせること」
サッカーと金融の営業って、まったく違うように見えますよね。でも個人的には、どちらも相手は「人」ですし、その人にどう合わせていくのかが重要、という点では同じなんですよ。
例えば、私はサッカーでは攻撃が得意な選手でした。けれど進学した市立船橋高校は守備が特徴であったこともあり、あまり評価されなかったんです。
当時はそれに反発する気持ちもありました。けれど後から振り返ってみると、プロにまでなれたような選手は、「チームに合わせられる」柔軟な選手だったんですよね。そこで私は、自分だけのことを考えるのではなく、チームや周囲の人に合わせていくということを学べたと思います。
金融業界で定番の「花」の贈答に着想を得て、起業を決意
「人に合わせる」、「人を喜ばせる」ということでいうと、やはり贈り物はひとつの大事な要素だと思います。今回は、法人向けのフラワーギフトサービスを立ち上げましたが、私も金融の営業マンだった頃には、結構な数の花を贈りましたね。
自分自身が花を受け取る経験はあまりなかったのですが、あるとき落ち込んでいたタイミングで、昔からの親友が私に花を贈ってくれたんです。それがとても嬉しかったんですね。
こういった経験と「ビジネス」への興味が結びついて起業を決意し、「BLOOM BIZ」を始めました。花を贈るときに、毎回、花屋に注文をするのは面倒ですよね。それを効率化するサービスです。
最短3時間で、フラワーデザイナーがアレンジしたオリジナルのコーポレートフラワーを、気軽に贈ることができます。
Webサービスを作りたいが、エンジニアとデザイナーが不在!
ただ、そもそも「花の贈答サービス」というアイデアはあったものの、実際にサービスを作れるエンジニアやデザイナーはおりませんでした。そこで利用したのが、最短1週間でWebサービスのプロトタイプを作ってくれる「TECH::WORK(テックワーク)」というサービスです。
素早くリーズナブルにプロトタイプを作ってくれる「TECH::WORK」
きっかけは、TECH::WORKを提供する株式会社divのプログラミングスクール、TECH::CAMPを私自身が受講していたことなんですね。
「せっかくプログラミングを学んだのなら、自分で作れば?」と思われるかもしれません(笑)。確かにそうで、プログラミング自体はすごく勉強になりましたし、楽しかったですね。でも実際に事業を運営するとなると、やはり自分は「営業」の方が向いているなと思ったんです。
そこで今回は、開発に関してはdivさんが提供している、TECH::WORKを利用させていただくことにしました。とにかく素早く、低コストでサービスをリリースできるということが非常に魅力的でしたね。
「あたかも社内にエンジニアがいるかのように」開発が進む
TECH::WORKに依頼をすると、まずミーティングを設定してくれ、こちらがやりたいことを入念にヒアリングしてくれます。
その後、TECH::WORKサイドで要件定義をして、ロゴやデザインまで含めた実際に動くプロトタイプを、最短1週間で作ってくれます。
今回は細部にこだわりもあったので、実際のアウトプットまでは2週間ほどかかりました。その間もミーティングがあり、アウトプットについてすり合わせをしていきました。
それ以外にも、何か質問があればチャットでリアルタイムに対応してくださるので、「あたかも社内にエンジニアがいるかのように」、サービス開発が進んでいきました。
サーバー環境まで合わせて提供してくれるので、最終的に私たちの手元には、実際に動くWebサービスが納品されます。
サービスのプロトタイプによって、ニーズの仮説検証が可能に!
このように、短期間でサービスのプロトタイプが完成することで、場合によっては、すぐにサービスを開始して売上を立てることもできると思います。
ただ、やはりあくまで「プロトタイプ」なので、売上を立てるというよりは、サービスについての仮説検証を素早く行えることが大事だと考えています。
実際、このプロトタイプを持ってお客様にヒアリングする中で、自分たちのある仮説が間違っていたことも明らかになりました。
オフィスに送られる花の定番は「胡蝶蘭」なのですが、それではワンパターンになりますよね。なので、各社がコーポレートフラワーを設定し、個性を出すことにニーズがあるのでは、と最初は考えていました。
でも、実際にヒアリングしてみると、やはり日本人といいますか(笑)。「それでは目立ちすぎる、胡蝶蘭に少しアレンジを加えるぐらいが丁度いい」といった意見をいただくことが多かったんですね。
そのため、コーポレートフラワーをサービスの中核に据える、という最初の構想から、今は方向の修正を検討しています。このように早期からサービスについて仮説検証を繰り返せることには、大きな利点がありますよね。
エンジニアがいない企業が、事業を始める第一歩に!
このように仮説検証と方向修正を繰り返して、そのサービスが「いける」という確信を持ってから、大きなお金を投資して本格的な開発に移ればいいと考えています。
なので、TECH::WORKは、私たちのように、「アイデアはあって、いますぐ動き出したいけれど、エンジニアが見つからない」といった企業さんに、まずは事業を始める第一歩として、とてもお勧めしたいですね。(了)