- コラボレーター
- 永田 将勝
1on1ミーティングをより生産的な時間に!部下との対話の価値を高める「Lead Honestly」
メンバー同士の相互理解を深め、適切なマネジメントを行うべく、主にマネージャーと部下の間で実施される1対1でのミーティング1on1 。
世論調査を行う米ギャラップ社のレポートによると、従業員の幸福度の内、その70%に対してマネージャーが影響していると言われています。
▼マネージャーが部下に与える影響(画像はこちらから引用)
そういった背景から、導入企業も増える1on1ですが、現場ではこのような課題感を持たれているケースもあるのではないでしょうか?
- 「最近どう?」から始まるものの、あまり話が盛り上がらない。
- 話を聞くものの、その場で明確な改善アクションが決まらずに終わってしまう。
- 話した内容が記録されず、過去にさかのぼって振り返ることができない。
これらの課題を解決するのが、1on1専用ツール「Lead Honestly」です。
▼チーム状態を定量的にモニタリングする機能も備える(画像はHPから引用)
Lead Honestlyを使えば、下記のようなことを実現できます。
- 質問項目に対する事前回答を得ることで、面談に向けて必要な準備ができる。
- 振り返りの質を向上させ、その場で適切な次アクションを決められる。
- 過去の面談記録を参考にした上で話をすることができる。
- 10段階で回答を得る定量質問により、メンバーの状態をモニタリングできる。
使い方は至ってシンプル。3分程で読めるようにまとめましたので、「1on1を実践している」「関心がある」という方は、ぜひ読んでいただければと思います。
※また、「メンバーとの振り返りから、改善のアクションをスピーディーに推進させたい」という方は、こちらもチェックしてみてください。
まずは質問を日本語でカスタマイズします
ログインしたら、ダッシュボードから「質問のカスタマイズ」「メンバーの招待」を行います。
▼TOPのダッシュボードページ
質問は今週と来週に実施する1on1用に、2週分を、それぞれ別の内容で設定することができます。(実施頻度はメンバーごとに変更可能です)
初期設定では2週分の質問が、それぞれ5つ登録されています。
<設定されている質問例>
- 私と仕事をしていて良いと思うこと、難しいと感じることは何ですか?
- チームメンバーは互いに敬意を払っていると感じますか?
- 最近、あなたの時間を浪費させている最大の原因は何ですか?
- 仕事外では順調ですか?
▼今週分の質問
初期設定では、質問が英文登録されているので、あなたが1on1で相手に聞きたい項目を日本語で追加していきましょう。毎回する質問であれば、リピート設定をすることも可能です。
(※初期設定されている英文質問は削除可能です)
今回は下記の4つの質問を登録します。
- この1週間で主に取り組んだことは何ですか?
- その中で、良かったこと、継続したいことは何ですか?
- 逆に、困っていることは何ですか?
- その課題を解決するために、何か出来ることはありますか?
▼日本語での質問登録が完了
また、コメント形式で回答を得る質問だけでなく、Employee Pulseという項目では、10段階で定量的な回答を得る質問を設定することができます。
▼最大5項目で定量質問を設定
こちらに関しては、初期設定されている5つの項目からのみしか、質問を設定できない仕様になっているため、その中から必要なものを選びます。
<設定可能な質問>
- どれ位、やる気がありますか?
- チームの状態をどう感じていますか?
- どれ位、生産的に仕事を行うことができていると感じていますか?
- どれ位、仕事に難しさを感じていますか?
- どれ位、仕事にワクワクしていますか?
質問の登録が完了したら、メンバーを招待しましょう
質問を設定したら、「名前」「メールアドレス」「1on1の頻度」「開始日」を登録して、メンバーを招待します。
頻度は「毎週」「2週ごと」「1ヶ月ごと」「クォーターごと」から選ぶことができます。
(※質問項目については、メンバーごとに変えることはできないようです)
メンバー登録が完了すると、1on1へ向けた質問への回答依頼が、事前にメールで通知されます。Slackを利用している場合は、連携も可能です。
▼回答依頼メールが届く
緑のボタン(Answer These Questions)をクリックすると、Lead Honestly上の回答画面に遷移するので、回答を入力していきます。
▼質問に回答
回答が完了すると、質問をしたマネージャーへメールで通知が飛びます。
▼回答がメールで通知される
このように、事前質問を行うことで、この例の場合、回答者である部下は「最近、自分が取り組んだこと」「相談したい課題」「課題の解決策」を自身で整理をした上で、1on1に臨むことができます。
また、マネージャーは相手が抱える課題に対して、どのようなフィードバックと解決策の提案を行うかを、事前に検討することが可能になります。
そして、この回答はLead Honestly上でも確認することができ、毎回の回答結果が蓄積されていきます。
▼回答結果が蓄積される
そのため、新しい部下ができたマネージャーにとっても、過去の情報を理解した上で、コミュニケーションをとることができます。
また、10段階で回答を得るEmployee Pulseについては、数値の推移をモニタリングすることができます。
▼チーム状態を定量的に定点観測することが可能(画像はHPから引用)
マイナス傾向が大きく出た場合は、他のメンバーへのヒアリングをするなど、1on1に向けて、何か事前準備をすることができるかもしれません。
「ミーティングは事前にアジェンダを共有した上で実施し、議論の場にするべきである」ということがよく言われていますが、Lead Honestlyは、1on1において、それを実現するツールです。
主な機能は「事前質問の登録と、その自動送信」「回答結果の集計・記録」であり、いたってシンプルなツールですが、日々の1on1をより有意義なものにするべく、ぜひ、皆さんも使ってみてはいかがでしょうか?
※トライアル期間として、2週間は無料で使用することが可能です。
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