- エクスペリアンジャパン株式会社
- マーケティングアウトソーシング部 事業推進グループ ビジネスアーキテクト
- 吉澤 和之
定額29万円〜でアニメーション動画を制作! 品質、納期も安心のクラウドソーシング
今回のソリューション:【Crevo(クレボ)】
〜クラウドソーシングサービス「Crevo」を活用し、コストを抑えて高品質なアニメーション動画を制作。新プロダクトのマーケティングに活かした事例〜
最近では、日本でも動画を使ったマーケティング施策を行う企業が増加中だ。特に新サービスのリリース時にサービス内容を分かりやすく伝える動画は、営業担当にも大きな武器になる。
しかし、一般的に動画制作はコストと時間がかかる。さらにクオリティを担保する必要もあるとなると、なかなか手を出しにくい企業も多いだろう。
エクスペリアングループは、世界38か国でデータや分析ツールを提供するグローバルな情報サービス企業だ。2015年7月、同グループの日本法人であるエクスペリアンジャパン株式会社で「HTMLメール専用CMS Lynx(リンクス)」をリリースした際に活用したのが、動画・映像制作のクラウドソーシングサービス「Crevo(クレボ)」だ。
Crevoはアニメーション制作に特化したサービスで、エントリープランは29万円(税抜)の定額で発注をすることができる。
「Crevoは安心して任せられて、限られた予算の中でビシっと完成までやりきってくれる」と語るのは、Lynxのプロダクト責任者である吉澤 和之さん。Crevoのおかげで、予算、納期、クオリティともに満足のいく動画を手にすることができ、セールスも順調に伸びているという。詳しいお話を伺った。
▼定額でマーケティング動画を制作できるクラウドソーシング「Crevo」とは…
世界38か国、約17,000人が働く企業で新プロダクトの責任者に
社会人のスタートは、編集プロダクションで経済誌の記者および広告営業から始めました。その時に広告ビジネスに魅力を感じ、人材系の広告代理店に入社し、3年ほど広告ディレクターとして働きました。
その後、IT分野のプロモーション担当として、2010年3月にエクスペリアンジャパンの前身であるエイケアシステムズに入社しました。
入社後は、セミナーや展示会などのディレクションやPR・広報業務全般に関わってプロモーションのスキルを磨きつつ、プロダクトマーケティングの領域にも関わるようになりました。そして新サービスのローカライズや新規事業の立ち上げといった、より上層の戦略を担うようになりました。
2012年からは、数あるサービスのなかで、新プロダクトであるLynxというHTMLメール専用のコンテンツマネジメントシステムの企画を10数名のチームを率いてゼロから始め、2015年の7月にリリースしました。Lynxは、簡単に言うと、非常に時間がかかるHTMLメールの制作が手軽にできるようになるツールです。
新プロダクトの営業に、イメージが伝わりやすい「アニメ」を導入
Lynxをリリースするにあたって、戦略的なプロモーションを仕掛けていく必要がありましたが、その時にふたつの課題に直面しました。
ひとつめは、Lynxがお客様にとってイメージしづらいプロダクトであったことです。CMSと言うとWebサイト構築システムをイメージするのが一般的なので、HTMLメール専用のCMSということをうまくお客様に伝える必要がありました。
ふたつめが、弊社の営業チームが、CMSの製品を販売した経験がなかったことです。そのため、それぞれの営業担当者が使う言葉や表現をきちんと統一するところから準備する必要がありました。
そこで、営業ツールとしてアニメーション動画の採用を決定しました。アニメーションを採用した理由は、何よりその伝わりやすさです。今回の動画はあくまでもプロモーション動画なので、リアルなユーザーインターフェースを見せるよりも、Lynxの特長である直感的な操作性や、工数削減のイメージをより分かりやすく伝えることを重視しました。
ディレクターがしっかりと案件を管理する、「Crevo」の動画制作
アニメーションを制作するにあたり、外注先を探しました。何よりリリース時期が迫っていたので、短納期で制作が可能なこと、限られたプロモーション予算の中でもクオリティを担保できることを条件に決めたのが動画・映像制作のクラウドソーシングサービス「Crevo」です。
Crevoを選んだ理由としてはまず、アニメーション動画の制作に特化していることです。実績もWebサイトに掲載されているので、どんなものが出来上がるか非常にイメージしやすいんですね。
その中には弊社が作りたいと思っていた動画に近い作品もあり、依頼する前からある程度アウトプットを想像することができクオリティの面でも安心できました。
また納期についても、Crevoは一般的なクラウドソーシングと違い、プロフェッショナルのディレクターがクラウドワーカーを管理し、業務工程を把握する体制になっているため納品までのスケジュールが見えやすく安心できました。
最後に、コスト面の魅力です。「エントリープラン」の利用ならば定額の29万円という点、これが動画業界では革新的だと思いました。
他の動画制作サービスも利用したことがあるんですが、制作の途中で追加オプションだ何だと、当初の見積りよりも高くなりがちで予算が読みづらいことがありました。なので、料金の上限が決まっているというだけで依頼がしやすかったです。
チャットツールで進捗を確認しながら進める体制
Crevoでは実制作に入ると、オンラインチャットで先方のディレクターとクリエイターを交えて、リアルタイムに進捗を確認しながら進めていきます。「修正稿上がりました!」という感じでPDFが添付されて、関係者に一度で共有される感じです。
そのチャット上で絵コンテを確認したり、「ここの色は黒く濃くしてください」といった感じでコメントもつけられるようになったりしています。プロジェクトの進捗をリアルタイムで確認して、フィードバックできるので安心感がありましたね。
▼動画制作のプロジェクト進捗を、リアルタイムで確認できる
弊社の場合は、依頼から納品まで約1か月半、リリースにも無事に間に合わせることができました。おかげで、初めてのCMS製品の営業もぐっとしやすくなりましたし、お客様のイメージ形成の助けになっていると思います。また、Webサイト上にも掲載したり、製品説明会の時にも冒頭に流したり。様々なシーンで活用できるので、非常に便利です。
依頼者もアウトプットイメージを持つ必要あり
Crevoの動画制作を通して感じたのは、当たり前のことですが、依頼者も「最終の完成イメージ」と「見る人に何を伝えたいか」ということをきちんと持っておく必要があるということです。
こちら側の要件を伝えると、基本的にはCrevo側が一度アウトプットのイメージを作ってくれるので助かります。ただ、Crevoの担当者がメールシステムに関して特に詳しいという訳ではないので、動画の細部に関してはきちんとこちらからフィードバックして、要望を伝える必要がありました。
特に、操作画面のイメージを実際のユーザーインターフェースに近づける部分には苦労しました。Lynxについて説明してデモ環境も見せてはいたのですが、開発者ではないので、どうしても完全には理解するのは難しいですよね。そういった面で、依頼の際には細かい部分まで粘り強く伝える意志も必要かと思います。
IT系の新サービスのリリース時には動画の活用がオススメ
Crevoは弊社のようなITシステムや、アプリ、Webサービスを提供する会社には特にオススメです。そういったプロダクトの場合は動画を作ることも多いと思いますし、新規リリースの際にはかなり活用できると思います。今後もCrevoで制作した紹介動画を有効活用して、Lynxを世の中に広めていきたいです。(了)
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