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「全員が得意分野を持つ」ことを目指すLIGの制作チームで、リアルタイム通信を極める!

今回のソリューション:【Milkcocoa/ミルクココア】

〜バックエンドの開発を効率するBaaS「Milkcocoa」の使い方〜

「LIGブログ」でお馴染みの株式会社LIGの「浦川チーム」は、プロモーションサイトや、インタラクティブコンテンツを制作する部隊だ。チームとして目指しているのは、全員が個々に得意分野を持ち、多様性を実現するということ。例えばチームメンバーの1人菅原 のびすけさんさんは、リアルタイム通信を得意分野のひとつとし、そのサービス開発を効率化するバックエンド提供サービスBaaS(Backend as a Service)「Milkcocoa(ミルクココア)」のエバンジェリストを務める。

昨年12月25日に行われた「SANTA CLOSE TO YOU」のイベントでもMilkcocoaを活用したことで、限られた時間の中でイベントを成功に導くことができたそうだ。今回は浦川チーム・リーダーの浦川 航さんと、のびすけさんにチームづくりからMilkcocoaについてまで、幅広くお話を伺った。

少人数の制作チームで案件を回すのがLIGの新体制

浦川 今までLIGには大きく2つの部署があって、「LIGブログ」の運営をメインで行っているメディア事業部と、僕たちが所属している制作部がありました。今はそういった括りはなくなって、制作部は最近5チームに分かれ、それでこの「浦川チーム」もできました。制作部自体が20人になった時に、マネジメントの観点から少人数のチームで、細かい目標達成を追っていこう、ということで体制が変わったんです。

▼浦川さん(中央)と「浦川チーム」のメンバー

チームは業種などで分かれているのではなくて、個々のディレクターにエンジニア・デザイナーがついて、チーム内で案件を完結できるようにしています。僕たちのチームは、リアルタイムに連動するWEBサイトの開発や、プロモーションサイトの企画をコンセプトワークから手がける、というようなことをしています。

個々にトレンドを追う作業が、新しいリレーションシップを作る

浦川 WEB制作においてはトレンドが非常に重要だと考えているので、個々の職種ごとにアンテナをしっかり張るようにしています。外に出て行くことでどんどん関係性をつくって、ちょっと言葉が悪いかもしれないですが、業界に爪痕を残せるように、それぞれ動いているような形です。

このトレンドを追っていく作業によって新しいリレーションシップができ、その中でお仕事をさせて頂くこともあります。それに今、非常に恵まれていてLIGブログのページビューが月間で400万ほどあるので、引き合いを頂く機会も増えましたね。

リアルタイム通信でバックエンド構築の一手間をなくすMilkcocoa

のびすけ 僕は2014年4月に新卒でLIGに入りました。バックエンドのエンジニアとして入社したんですが、その後インフラの構築からフロントエンドまでを経験しました。Milkcocoaとの出会いは、connpass(コンパス)のイベントページで見つけて、「何だろう?」と思ってイベントに参加してみたことがきっかけです。そうしたらリアルタイム通信系のBaaSということで、興味を惹かれました。

例えばリアルタイム通信のわかりやすいものにはチャットがありますが、開発する時にはフロントとバックエンドがシームレスに連携するように構築する必要があります。慣れてくればすぐにできますがそれでも一手間あります。ざっくり言うとそのバックエンドを構築する一手間がなくなって、非常に簡単にアプリケーションが開発できるのがMilkcococoaというサービスです。出会った時は正直、感動しました。

SHIFTBRAIN ✕ LIG「#おねがいサンタ」のイベントでもMilkcocoaを

のびすけ 去年のクリスマスに、LIGとSHIFTBRAINさんでタッグを組んで行ったイベントが「SANTA CLOSE TO YOU」です。4人のサンタクロースが、Twitter上で「#おねがいサンタ」のハッシュタグでつぶやいてくれた人のオフィスに、12月25日にプレゼントを届けにおじゃまします、という企画でした。このイベントのサイトを構築する際にもMilkcocoaを使いました。

▼「SANTA CLOSE TO YOU」特設サイト

クリスマスの日って大人になると仕事もあったりで、「わくわく」しなくなりますよね。そんな働く大人のために「わくわく」を届けるクリスマス企画を考え、それを演出するためにリアルタイム性を重視しました。街を歩いているサンタの場所がリアルタイムにわかって、Twitterの反応もリアルタイムで集まってくる特設サイトをMilkcocoaを使って作ったんです。「今サンタが近くに来てる!ここに来るかも!」という気持ちになるような演出をしたんですね。

▼Twitterと連動したリアルタイム性を実現

ただ、構築するための時間が全然足りませんでした。Milkcocoaがあったことで、バックエンド構築の手間が省けたので、企画やフロント側の細かい表現や、その他の作業に時間をかけることができました。

導入障壁の低さと活発なコミュニティがMilkcocoaの魅力

のびすけ Milkcocoa以外にも類似したBaaSサービスはあったんです。ただ、それらのサービスは取っつきにくいものが多く、使い始めるまでに時間が掛かるイメージです。それらと比べるとMilkcocoaはチュートリアルが分かり易く、ほぼコピーするだけでチャットが出来てしまいます。触り始めて5分ほどしかかからないです。入門時の障壁が少なく、使い方を覚えるまでが早いのが良いですね。

付随して、プロトタイピングが素早くできるということも非常に良いと思っています。何かを思い立って形にしたいと思った時に、そこに手間があるとクリエイティビティへのモチベーションが下がりますよね。それが下がる前に1回、まずは形にすることが大事だと考えています。

今後もリアルタイム通信を使う時は、Milkcocoaをどんどん活用していきたいです。この領域では、大手系も含めて色々な後発サービスが登場しています。その中でもMilkcocoaの良いところはコミュニティがしっかりしていることだと思います。質問を投げれば誰かが教えてくれる、双方向的なコミュニケーションができます。僕も今後、エバンジェリストとしてこのコミュニティを育てるところに関わっていきたいと考えています。

それぞれが得意分野を持つ、多様性のあるチームを目指す!

浦川 僕達が目指しているのは、全員がそれぞれ得意分野を持ち、チームとして多様性を持つということです。例えばそれぞれが好きだったり、イケてるなと思うツールを見つけてエバンジェリストになることもそのひとつかと思います。

何が正解かってやってみないとわからないので、立場問わずどんどん新しいツールを個人が見つけてきて、挑戦することが大事だと思っています。のびすけ以外のメンバーも、どんどん新しい領域を開拓していってほしいですね!

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