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  • 吉井 萌里

社内報は「ラジオ」の時代? 音声・動画メディアで組織を強くする方法【7社事例】

みなさま、こんにちは!SELECK編集部の吉井です。

徐々にオフィスに出社される人も増えてきているかと思いますが、テレワーク主体の新しい働き方にも、だいぶ慣れてきた頃ではないでしょうか。

テレワークでは、業務上の関わりが薄いメンバーとのコミュニケーションが取りづらかったり、組織への帰属意識が弱まったり…これまでとは異なる問題が生じがちです。

そうした背景から、音声や動画メディアを用いた「社内報」を実施する企業が増えてきています。

社内報には、会社のカルチャーを伝えるインナーブランディングや、社員の相互理解を促し、心理的安全性を高めるなどの効果があります。

テキストではなく、音声や動画で直接社員の声を届けることで、よりリアルな情報を感情とともに伝えやすくなります

そこで今回は、音声・動画の社内報に取り組まれている企業のユニークな事例を、読者のみなさまにお届けいたします!

今日からでもすぐに始められる社内報、ぜひ参考にしてみてくださいね。

今回の特集企画でご紹介するのは、以下7社の事例になります。

  1. プロ級の放送番組を自作で演出!「みどりの部屋」/ ユナイテッド
  2. 代表の「ぶっちゃけ話」をお届け「オールナイトかもち」/ POL
  3. 全社会議を「ラジオ風」コンテンツで盛り上げる!/ Fringe81
  4. 経営会議もラジオで共有?2拠点の情報格差を埋める / オーディオストック
  5. ラジオがきっかけで「社内ニックネーム」が誕生?! / diffeasy
  6. 複数拠点の「ゆる〜い」つながりの種を生む「リブラジ」 / リブセンス
  7. 社外からも大絶賛!YouTube動画を活用した放送番組 / エン・ジャパン

では、早速みていきましょう!

プロ級の放送番組を自作で演出!「みどりの部屋」/ ユナイテッド

まずは、ユナイテッド株式会社の広報グループに所属する、江川みどりさんのラジオ番組「みどりの部屋」をご紹介。

毎回、リレー形式でゲストを迎え、台本なしのフリートークで20個の質問に即答してもらうコーナーもあるそう。

「出身地は?」「尊敬している人は?」といった質問をし、普段業務で関わりがない人にも、ゲストの人となりを知ってもらたいという狙いがあるといいます。

他にも、在宅勤務における働き方の工夫などを聞き、仕事に役立つ内容も意識して配信しているそうです。

▼実際の配信中の様子

配信はGoogle meetsを活用し、リスナーはチャット欄からコメントで参加が可能だそうです。

そして、なんといってもすごいのがプロも顔負けの番組演出。毎回のゲストに合わせて、蓋絵(※)を作り直しているそう!(すごい…!)

※音声が止まっている状態のときに表示する静止画像のこと

▼放送ごとに更新しているという「蓋絵」

大人数で雑談する機会を設けるのが難しいテレワーク環境下でも、番組演出の工夫リスナー参加型の配信にすることで、社内のコミュニケーションを活性化させている事例です。

代表の「ぶっちゃけ話」をお届け「オールナイトかもち」/ POL

会社の規模が大きくなると「代表が何を考えているかわからない」といった声も出てくるのではないでしょうか。

株式会社POLでは、毎週金曜の全社会議で、各部署の状況や全社方針について共有していたものの、代表の加茂さんと一緒に仕事をするメンバーが減ったことで、「加茂さんが普段、どんなことを考えているのか知りたい」という声が上がってきたといいます。

そんなメンバーの声を聞いた取締役の松崎さんが、半ば勢いでスタートさせたのが今回ご紹介する「オールナイトかもち」

▼Slackの様子

松崎さんがパーソナリティを担当し、加茂さんとの対談形式で毎回10分ほど、普段考えていることやメンバーから事前に受け付けた質問などに答えてもらっているそうです。

特徴的なのは、公開までのスピード感。継続して配信できるように、テーマ選定に5分、収録10分、社内共有5分というスピードで極限まで工数を減らす工夫をしているといいます。

また音声は、GoogleドライブにアップしたものをSlackで共有しているそうで、好きなタイミングで気軽に聴くことができますね。

▼ラジオを聞いた同社の方の日報

創業時から在籍している松崎さんは、加茂さんと深い信頼関係を築いているため、他のメンバーではなかなかできない「ぶっちゃけた」話を引き出せているのだそう。

オールナイトと言いつつ、寝起きの朝に収録されることもあるのだとか(笑)。生活感が垣間見えると、親近感も湧きそうですね。

誰がパーソナリティになって話を引き出すか、という点も他のメンバーを巻き込むためには重要なポイントかもしれません。

全社会議を「ラジオ風」コンテンツで盛り上げる! / Fringe81

次は、テレワークにより毎週の全社会議がオンラインになっても、ポジティブな感情をいかに伝えるかを工夫しているFringe81株式会社の事例をご紹介します。

感情的な交流が少なくなりがちなテレワーク環境下において、組織の一体感を高めることを目的に、様々なコンテンツ(動画)をライブ中継しているそうです。

配信テーマは、主に下記の3つ。

  • 『教えて!となりのチームさん!〜Be an Explorerへの道〜』
    社内からゲストとなるチームを招いて、未知への挑戦にスポットライトを当てたトークライブコンテンツ
  • 『F-WAVE』
    社内からのお便りに経営陣が本音で答えるラジオ風コンテンツ
  • 『Fringerいらっしゃい!』
    社内からゲストとなる個人(1名)を招いて、自分にとっての「Do、Dive、Deep(Fringe81のバリュー)」を語ってもらうインタビューコンテンツ

社内からは、「他のメンバーの仕事に関するスタンスやカルチャーについて深く知ることができた」や、「部署を越えて仲間の活躍を知ることができてよかった」といった声があるそう。

さらに同社は、この6月から社内放送アプリ「Fringe Air」も活用して、情報共有をさらに活発に行っているといいます。

▼「Fringe Air」の様子

テレワークになってもちょっとしたお祝い事などをリアルタイムに行いたい、という思いから社内のエンジニアが有志で自主的に開発したそうです。

「これから〇〇さんが放送を始めます!」という通知が届き、リスナーは拍手や紙吹雪のアイコンを使って盛り上げているとのこと。こうしたアイテムも活用することで、一体感の醸成に効果がありそうですね。

経営会議もラジオで共有?2拠点の情報格差を埋める / オーディオストック

岡山と東京に拠点を構え、音楽の使用権を売買するストックミュージックサービス「Audiostock」を運営する、株式会社オーディオストック。

テキストだけでは拠点間で情報格差を感じることが多く、メンバーから「社長がどういう情報を持っていて、会社がどこに進もうとしているのか知りたい」という声が多くあがったことから、ラジオをスタートさせたそうです。

▼配信中の様子

始まった当初は「社長ラジオ」だったものの、現在は担当の縛りはなく、他のメンバーも自由に発信しているといいます。

番組は3〜5分ほどの長さで、同社が運営するコミュニケーションツール「Co-Writing Studio」の社内チャンネルで配信。リアクションやコメント機能なども搭載されているため、メンバー同士が気軽にコミュニケーションすることができるそうです。

▼「Co-Writing Studio」の画面

配信内容は「社長ラジオ」や部署ごとの情報、個人が趣味などのプライベートなことについて発信するのに加え、なんと「経営会議」などの大事な会議の詳細もラジオで共有しているのだそう…!

音声では、よりリアルにメンバーの思いや雰囲気を伝えることができるので、当事者意識を持つきっかけにつながっているといいます。

なかなか「生の声」で情報共有する機会が少なくなるテレワークでは、情報の「温度感」を共有するのに有効かもしれません。

ラジオがきっかけで「社内ニックネーム」が誕生?! / diffeasy

福岡に拠点を構え、オーダーメイドシステムを開発・運営している株式会社diffeasy。

同社では、過去に社外のラジオ番組にメンバーが出演した際、社内メンバーからの反響が大きかったことから、よりお互いのことを知るきっかけ作りとしてラジオ番組「Inside of diffsasy – diffeasyの中の人」をスタートさせました。

▼配信中の様子

パーソナリティは3名固定で順番に回し、毎回ゲストを1名を呼んで、生い立ちや仕事で大切にしている価値観などを30〜40分ほどインタビューしているそう。

事前にメンバーからも質問を受け付けて、ゲストの「人の良さ」がわかるように心がけているといいます。

また同社では、短期的なプロジェクト単位の業務が多いとのことで、プロジェクトの振り返りやよかった点のシェアも行っているそうです。

元々苗字で呼ばれていたメンバーがラジオ内で「〇〇くん(ニックネーム)と呼んでください!」と発言したことをきっかけに、ニックネームが誕生したこともあるのだとか…!

あだ名で呼ぶことは、親しげな感情を抱いていることの意思表示にもなるので、より親密な関係づくりに効果的です。こうしたニックネーム命名ができるのも「ラジオ」というカジュアルな場だからこそ、かもしれませんね。

複数拠点の「ゆる〜い」つながりの種を生む「リブラジ」/リブセンス

東京、京都、宮崎と複数の拠点をもつ株式会社リブセンス。

同社では、元々テレワークを導入していたこともあり、情報共有の体制を整えていましたが、どうしても生まれてしまう情報格差に課題を感じていたそう。

そこで、大学時代に全国のアナウンスコンテストで1位を獲得した経歴をもつ社員が、「もっとゆる〜いつながりがあったらいいのではないか?」という考えのもと、2019年に社内ラジオ「リブラジ」をスタートしたといいます。

▼配信中の様子

元々は、運営メンバーが会議室に集まって収録をしていたそうですが、新型コロナの影響でテレワークに移行してからは、全員リモートでの配信に切り替えたそうです。

そのコンセプトは「つながりの種を生むラジオ」。月2回程度、お昼の時間に30分間リアルタイムで配信されています。

そして特徴的なのが、リスナー「参加型」の配信体制

当日はSlackに設けられた「ラジオお便り部屋」というチャンネルに、リスナーがコメントを書き込み、それを元にしてトークを展開しているそうです。

▼Slackチャンネル「ラジオお便り部屋」の様子

拠点が増えてくると、拠点ごとのカラーで内輪感が出てしまうこともありますが、参加型のラジオにすることで全社的な一体感を楽しむことができているといいます。

実際に、中途入社した採用グループの女性は、リブラジを実施していることも入社の決め手になったのだとか…!社内コミュニケーションのユニークさが、候補者にとって魅力のひとつになり得るのかもしれません。

社外からも大絶賛!YouTube動画を活用した放送番組 / エン・ジャパン

ここまで社内限定のラジオ配信を中心にご紹介してきましたが、最後に社内外に向けて動画配信を行っている事例をご紹介します。

それが、エン・ジャパン株式会社のYouTube番組「しみねーのWelcome!エン・ジャパン」です。

▼Youtubeチャンネルの画面

同社では、以前からWeb社内報はあったものの、事業が拡大し、部署が多岐にわたる中で「他のメンバーが具体的にどんな仕事をしているかわからない」「キャリアについて考えるヒントがほしい」という要望が出てきたといいます。

そうした課題を背景として、2019年11月からYouTube配信をスタートさせたそうです。

パーソナリティは広報の清水さん。毎回、様々な年次・部署の社員1〜2名がゲストとして参加し、「元気が出る、サプリな番組」というコンセプトのもと、メンバーの個性や仕事術をメインにインタビューしているといいます。

▼実際のYoutube動画

 

YouTube動画は編集もあって大変そう…と思うかもしれませんが、なんとリハーサルなしの一本撮り!20〜30分ほどで撮影し、その後3〜15分ほどの長さに映像をカットしているとのこと。

番組をみた新卒・中途入社の社員からは、「境遇や年齢の近い人が少なく、目標設定が難しいと考えていたけれど、自分のありたい姿や今後取り組みたいことなどをより具体的に考えるようになった」といった声もあるそうです。

清水さんは、廊下ですれ違う社員から「楽しみにしてます!」と声をかけられることもあるそうで、パーソナリティは芸能人気分を味わえるかも(笑)。

また、社外にも公開しているので、社員のご家族の方や求職者からも反響があったり、クライアント企業と話題になることもあるとのこと。やはり、YouTubeの影響力は計り知れませんね…!

まとめ

今回は、音声・動画メディアを用いた7社の事例をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

社内のコミュニケーション活性化に効果があるのはもちろんのこと、情報共有や社外への魅力発信など、様々な魅力がある施策といえるのではないでしょうか。

また、ラジオ配信は継続できる体制か? 誰がパーソナリティを務めるか? という点もポイントかと思います。

テレワークでの働き方の有無に関係なく、今後ますます需要の高まる社内報の手段だと思います。ぜひ各社の取り組みをご参考になさってください。

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