- 株式会社リクルートライフスタイル
- プロデューサー
- 渡瀬 丈弘
誰でも使えるインターネットサービスを!簡単に電話をサービスに組み込める「Twilio」
今回のソリューション:【Twillio/トゥイリオ】
〜サービスに電話機能をすぐに実装可能な「Twillio(トゥイリオ)」の使い方〜
「若年層だけではなくシニア層にもインターネットサービスを届けたい」
株式会社リクルートライフスタイルが提供する「Airウェイト(エアウェイト)」は、店の前にいなくても順番待ちができるサービスだ。
iPadを店の前に設置することで、クラウド上で順番待ちを管理する。無料で導入できる手軽さもあり、飲食店、病院、百貨店といった様々な業態の店に拡大中だ。
それに伴いユーザーも多様化し、ネットサービスに慣れている若年層に限らず、シニア世代を含めた幅広い層に利用されるようになった。
そこで、Airウェイトのプロデューサー渡瀬 丈弘さんは、よりサービスの利用を簡単にするためにKDDIウェブコミュニケーションズが提供する電話とインターネットを繋げるAPI「Twilio(トゥイリオ)」を使って新しい機能を実装した。
順番待ちのサービスをできるだけ幅広い層に使ってもらうためにどのような工夫をしているのか、お話を聞いた。
あらゆる店の「順番待ち」を効率化する!
2011年にリクルートに中途入社し、2014年にAirウェイトを立ち上げ、プロデューサーとして現在サービスを拡大しています。
AirウェイトとはiPadを使って、店舗の煩雑な「順番待ち」の管理業務をサポートするアプリです。お客さんはWEBやメールで待ち状況を確認ができるので、店の前で待っている必要はなくなります。
順番待ちの情報はネット上に公開されていないので、人気店に行きたいと思っても「混んでそうだからやめよっか」となることが多々あります。
ただ、もしこの時に店が混んでなければ、お客さんと店の双方にとって機会損失になるんです。そこで、店まで行かなくてもインターネット上で空き状況や待ち時間が分かり、順番待ちをすることができるAirウェイトを作りました。
▼店舗の入り口設置したipadで「順番待ち」を管理
▼お客さんが順番待ちを確認するスマートフォンの画面
順番待ちが存在する場所であればどこでも導入可能なので、飲食店に限らず様々な業種にお使い頂いてます。
例えば、子供が熱を出して「あのクリニックは何人待ちなんだろう」と思った時にAirウェイトを見れば、待ち時間がわかりかつ順番待ちができるので、病院で無駄に待たされることはなくなります。
インターネットに不慣れなシニア層にもサービスを届ける
飲食店や病院といった、あらゆる店に来るすべての人がユーザーになり得るため、Airウェイトを使う層はファミリー、シニア、外国人など非常に幅広くなります。そのため、スマートフォンとガラケーどちらでも使えるようにサービスを開発しました。
ただ、ガラケーでも使えるようにしたとは言っても、開発した時点ではQRコードを読み込むことでサービス画面を見る仕組みだったので、シニア層にとってはまだ操作が複雑でした。
もっと誰でも簡単に使えるようにしたいと考え、Twilioを使って「電話で順番が来たことを知らせる機能」を実装することにしました。
誰でも使える「電話」を使うためにTwilioを導入
Twilioはたった数行のコードを挿入するだけで、電話とネットを繋ぐことができるAPIサービスです。
Twilioを実装したAirウェイトでは、ユーザーが受付時に電話通知を希望して番号を入力するだけで、順番が近くなった際の通知を電話で受け取ることができます。 電話をとると「間もなくご案内致しますので、受付までお越しください。」という音声アナウンスが流れる仕組みです。
自分からWEBページを見にいく必要もないですし、QRコードを起動する必要もありません。電話なので、誰でも使うことができます。
▼電話での呼び出しを希望し…
▼電話番号を入力するだけで通知を電話で受け取り可能
昔からあるような電話呼び出しサービスも検討しましたが、幅広く全キャリアに対応していること、開発柔軟性が高くスピーディーに開発していけることが理由でTwilioを選びました。
開発チームはアジャイル開発を採用しており、スピーディーに機能を実装していきます。そのため、シンプルで開発柔軟性や拡張性が高くAPIも豊富なTwilioは最適な選択だったと思います。Twilioを使った新しいバージョンの開発にかかった期間は、1週間程度です。
行動分析やO2O領域へも活路を拡大中
Airウェイトは順番待ちを効率化するツールとしてだけではなく、行動分析ツールとしても使うことができます。例えばネイルサロンや美容室の場合、受付から案内開始までの対応時間、対応全体の時間などを記録しています。
この記録を見れば、一人当たりの対応に何分かかっているかということがわかるので、他店舗と対応時間の比較ができます。
対応時間に異常値が見られる店舗には、オペレーション上何か問題があるのではないかという推測ができます。このようにビッグデータを活用することで、最適なオペレーションを実現していくこともできます。
また、O2Oとしての活用も進めています。例えば、百貨店や家電量販店などでAirウェイトで待ち時間の受付をした際に「別のフロアでお得なキャンペーンをやってるよ」という広告を配信することで、ユーザーが館内を回遊することを促すことができます。
オフラインから始まるO2Oという新しい取り組みも実現できると思っています。
今後もAirウェイトを様々な業種に広く導入していき、社会全体を良くしていければと思っています。(了)