- 株式会社ジオコード
- WEBインテグレーション事業部 主任
- 唐澤 章吾
ITツールが苦手でも使える!タスク進捗の可視化が、チームの当事者意識を高める
今回のソリューション:【Backlog/バックログ】
「デザイナー領域では、まだまだITツールが苦手な人もたくさんいます――」そう語るのは、Web制作・インターネット広告事業などを展開する株式会社ジオコードでWebディレクターを務める、唐澤 章吾さんだ。
唐澤さんは、紙媒体のデザイナーから未経験でWebに転身し、ゼロからWebの世界でデザイン・ディレクション業務に関わってきた経歴を持つ。
そんな唐澤さんが、制作チームのタスク管理のために、「ITが苦手でも使える」ことを重視して導入したのが、プロジェクト管理ツール「Backlog(バックログ)」。だ。
Backlogの導入によってプロジェクト管理はもちろん、チームメンバーの当事者意識も醸成することができたという、その背景を伺った。
紙媒体のデザイナーから、未経験のWeb領域へ転身
大学の時からデザイン専攻で、就職してからはチラシのような紙媒体のデザイナーをしていました。
27歳くらいの時に媒体の切り口を広げたいと思って、Webにいこうと。思い切って転職して、急にWebの領域へ行ったので、最初は知識は全くなかったです。
プログラマーの人なんて前の職場にはいなかったので、横文字が多くて(笑)、最初の方は自分が毎日何をしているのか、全然理解しないままがむしゃらに働いていましたね。
その時の業務は、ホームページを作って納品するまでだったのですが、もっと成果の部分まで関わりたいなと。それでジオコードに転職しました。
今はWebインテグレーション事業部で、Webディレクターをしています。
営業と同行してお客様への提案から入っていって、要件を聞いて設計をしていきます。そして開発のためにデザイナーやエンジニアとチームを組んで、情報設計の部分までを作っていく役割です。事業部全体は14名で、ディレクターが5名、デザイナーが9名ですね。
チームでのWeb開発 エクセルでのタスク管理が限界に
もともとタスク管理や、案件のスケジュール管理はフォーマットを作ってエクセルでやっていたんです。でも、一元管理は全然できていませんでした。デザイナーとディレクターで、管理の仕方も違うからです。
弊社は案件が他の会社より多く、どんどん管理しきれなくなっていって。あとは外部のスタッフさんを巻き込んで進める場合に、どれが最新のデータなのかわからなくなってしまったり、本当に限界を感じていました。
ITツールが苦手でも使える管理ツールを求めて、Backlogに辿り着いた
それで最初は、ToDo管理の色々なツールを試しました。
チャットがベースになっているものや、エンジニア向けのRedmineなどです。でもツール自体の更新・管理の手間の方が上回ってしまって、仕事が進まないんですよ。私個人としても、ITツールはそんなに得意でもないですし(笑)。
もっと使いやすくて更新の手間がないツールを探していて、他部署で使っているのをきっかけに知ったのが「Backlog(バックログ)」です。まずは、その時動いていたプロジェクトでやってみようという話になりました。
▼「Backlog」画面イメージ
Backlogが一番いいのは、本当に使いやすさ・わかりやすさだと思っています。
私のチームはデザイン上がりのメンバーが多くて、ITツールって苦手な人も多いんですよ。でもBacklogは意外に便利だねって言って、みんな使ってます。
ガントチャートで「誰」が「何」をしているかを一元管理
Backlogでは、プロジェクトの全体の進行がガントチャートになっています。個別タスクの着手日と締切を設定すれば、それがガントチャートに落ちるんです。
▼「Backlog」のガントチャートのイメージ
今、誰が何をしているのかであったり、各タスク別の進捗率も見えます。そして、プロジェクトに途中参加した人にも状況の説明がしやすいです。
特にデザインやコーディングでお世話になっている外部のスタッフさんにも、状況がわかりやすいですよね。彼らとデータのやりとりもBacklog上でやっているので、もうデータが迷子になることもなくなりました。
ディレクター以外も進行を把握することで、当事者意識が上昇
エクセルで管理をしていた時は、どうしても忘れ去られてしまうタスクがあったんですよね。でもBacklogだとメール連携していてアラートが飛んでくるので、便利です。
更に、すべてがBacklog上でチームに共有されているので、本人が気づかなくても第三者が気づいて確認できます。バトンが回ってこない時は「あれ、どういうことなんだっけ」って自分で気づいて声掛けするようになりましたね。
以前はディレクターを通してしか、このような部分が判断できなかったんです。その意味で、Backlogを通じてみんなが当事者意識をより強く持つことに繋がったと思っています。チームとしても、いい空気になったなと感じています。
認知度の高いBacklogだから、外部のパートナーとも一緒に使える
けっこう他社さんでも、お客様でも、Backlogを使っているっていう話は聞きますね。ですので、一緒にビジネスを進める上で、説明しなくても一緒に使える人も多くて、便利です。
今後、弊社でも案件の規模ももっと大きくなってきて、関わる人が増えてくると思います。その場合、プロジェクト進行を一元管理することがより重要になるので、Backlogをより活用できるのではないかと考えています。
製品に対してあまり不満はないのですが、敢えて改善点をリクエストさせていただけるとしたら、エクセルにエクスポートした時にけっこう簡略化されてしまっているのがもったないかなと思います。お客様にそのまま資料としてお出し出来るレベルのものが出力できるようになるとより良いですね!期待しています!