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エンジニアと企画のタスクを一元管理!「互いの業務への理解」がチームワークを変える

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今回のソリューション:【Trello/トレロ】

〜新規事業の開発をスピーディーに進めるために、「Trello」と「Slack」を使ってエンジニアサイドとビジネスサイドのコミュニケーション・タスク管理を効率化〜

Webサービスの開発・運用を行う上で大切なのは、エンジニアサイドとビジネスサイド、お互いの連携がスムーズにできている状態を作り出すことだ。

その前提として必要なのは、チームメンバー1人ひとりの手持ちタスクがきちんと整理され、それぞれの進捗が全員にわかること。一見当たり前のように思えるが、実はこのように各自のタスクが可視化された状態を作り、それを維持していくことはとても難しい。

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト。

同社の新規事業である「CafeSnap(カフェスナップ)」という厳選カフェの検索アプリのエンジニアを務める福田 幹也さんは、「Slack」と「Trello」、さらにChromeエクステンションを組み合わせることで、チームが抱えるタスクをひとつのボード上で気軽に整理できる仕組みを構築した。

プロデューサーとエンジニアが同じ場所でタスクを管理することで、お互いの業務への理解も進み、福田さん自身の意識にも変化があったのだという。どのようにチーム全体でタスクを管理する仕組みを作ったのか、詳しいお話を聞いた。

▼「Slackってそもそも何?」という方は、こちらの記事をどうぞ

ビジネス向けチャット「Slack(スラック)」とは?特徴と始め方を日本語で解説!

▼「Trelloってそもそも何?」という方は、こちらの記事をどうぞ

Trello(トレロ)でタスク管理がラクになる!無料版の使い方・始め方を解説

新卒未経験でエンジニアに プログラミング学習は筋トレと同じ?

2012年に、エンジニアとして新卒でオールアバウトに入社しました。文系の大学でプログラミングの経験はほとんどなかったのですが、実務をこなしながらコツコツ技術を習得していきました。

僕、中学生の頃から筋トレが大好きなんです。家には懸垂マシン、会社の引き出しにはプロテインバー、QiitaやTwitterのアカウント名も「musclemikiya」(笑)。筋トレって、始めてすぐには効果が出ないんです。1ヶ月くらい地道に頑張っていると、「あ、身体が変わってきたな」と思う時が来ます。プログラミングも同じで、なかなか表面に出てこなくても、続けることでぐっとスキルが伸びるタイミングがあるんですよね。

福田 幹也さん

最初はAll Aboutのサイト開発や、自社で持っている広告配信のシステム運用をメインに、Webを中心とした業務を担当していました。平行して「スマートフォンユニット」というチームで、ネイティブアプリについての勉強会を定期的に実施していたのですが、2014年の4月に、主業務もアプリの方に移ることになりました。

10年以上続く老舗Webサービスから新規アプリ開発へ

移った先は、新規事業として立ち上がった「CafeSnap(カフェスナップ)」というアプリのチームです。CafeSnapは、カフェを楽しく探すことができる、日本初のカフェ検索アプリです。「ゆったりソファがある」「ラテアートがある」など、カフェならではの特徴で検索をすることができます。企画側は2014年の年初あたりから動き始めていて、ある程度固まった段階でエンジニアもそこにジョインしました。今はプロデューサー2名、エンジニア3名の計5名のチームで運用をしています。

2014年の5月から開発を始めて、9月にはまずiOSアプリを正式リリースし、翌年の2月にはAndroidアプリもリリースしました。当初は、サーバーサイド、iOS、Android、すべてエンジニア2人で開発していました。大変な部分もありますが、今はとにかく楽しいですね。10年以上続いてきた大きなWebサービスに2年関わって、その後まっさらな状態でこのアプリを作り始めたので。

本体であるAll Aboutはトラフィックを含めて規模が大きく、もちろんそれも面白いのですが、なかなか新しいものを自由に取り入れることは難しかったんですね。今は新規事業なので、何でも積極的に挑戦しています。

とにかく気軽なタスク管理を! Slack ✕ Trelloの仕組みを構築

もともと弊社では、エンジニアのタスクと工数の管理には主にRedmineを使っていました。システム部の中で、 開発工数もソフトウェア資産として管理するという決まりがあるんですね。月に1回締め日を設けてきっちり運用されているので、ちょっとしたToDoを管理するには少し堅苦しくて。

福田 幹也さん

そこで今のチームで、もう少し気軽にタスクの管理ができないかと考えました。そこで最初に導入したのは、チャットツールのSlackです。ただ、アプリを作っていく中で「ここ直して」「これお願いします」という会話がチャットでされても、タスクとしてきちんと残らず、流れてしまうんですよね。そのうち、「これどうなってるんだっけ」とチャットの履歴を見返すという事が起こるようになって、これではまずいなと。

そこでタスク管理ツール探していて、導入したのがTrelloです。Trelloでは、カンバン形式のボード上にふせんを貼る感覚でカードを登録し、タスクを管理できます。それをさらに気軽に使うためには、チャットで話しかけるような感じでタスクが登録できたらいいなと思い、Hubotを使って仕組みを作りました。具体的には、Slackに「ToDo ◯◯」と入力すると、Trello上のToDoというListに「◯◯」がタスクとして自動的に登録されます。

▼Slackで「todo ◯◯」と入力することで、Trelloにタスクの登録が可能

Slackの画面

Trelloのトークン取得が若干面倒なのですが、1日もかけずにぱっと作ってその日のうちに使い始めました。

Chromeエクステンションの活用で、Trelloをより使いやすく

このSlack ✕ Trelloでタスク管理をする仕組みは、本当に作って良かったと思っています。チーム全体でToDoをうまく管理することができるようになりましたね。具体的には、タスクをステータスごとにToDo、Doing、Done、WantというListに分類しています。

▼実際に使っているTrelloのボードの一部

Trello画面

ToDoとWantに関しては、思いついたタイミングでSlackからどんどん投稿できます。あとは毎日朝会をしているので、そこでTrelloのボードを見ながら「今日はこれをやります」と報告し合って全体の進捗を管理しています。また1週間に1度、Trelloを整理する時間をとっているので、そこで優先順位や放置されているタスクを確認しています。

Trelloはシンプルなツールですが、Chromeエクステンションを使うと色々な機能が追加できます。例えば「Projects for Trello」というエクステンションを使えば、タスク毎にラベルをつけることができます。僕たちの場合はiPhone、Android、API、CMSといったラベルをつけています。

また、開発は2週間単位でスプリントを回しているのですが、その管理もTrelloで行っています。「Scrum for Trello」というエクステンションを使うと、チケットにポイントを付与することができるので、開発工数も管理することが可能です。

▼タスクにポイントを付与できることで、開発タスクの管理も可能

Scrum form Trello画面

大切なのは「チームで良いサービスを生み出す」こと

実は僕、以前は「それってエンジニアがやることじゃないよね」って思うことが結構あったんです。企画とエンジニアは役割を分担すべきだと考えていたし、エンジニアは開発に割く時間を増やしたほうがいいよね、って。

でも今では、エンジニアが開発に集中すれば必ずしも効率が上がるわけではない、ということに気が付きました。特に新規事業ですと、ユーザーが抱える課題をどう解決するかということを、エンジニアもプロデューサーも一緒になって考えることの方が重要です。エンジニアもそこに参加することで、逆に「いいものを作ろう」と感じて開発への熱も上がるんですよね。そういった気持ちはこれからも、大事にしていきたいと思っています。

福田 幹也さん

だからこそ今のタスク管理も、エンジニアとプロデューサーでボードを敢えて分けずに、お互いの仕事を可視化しています。ここまでがエンジニアがやるべき仕事、という線引きはあまりしないほうが良いと考えていて、極端な話、別にエンジニアが営業したっていいと思います。これからもあまり役割に囚われず、チームで良いサービスを作っていくことに力を注いでいきたいですね。(了)

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