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- SELECK編集部
- 舟迫 鈴
実は「ハローワーク」は良ツール!? 先入観を捨て、自社に合う採用ツールを探せ!
ヒトメディア小山です。新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
さて、今回ですが、採用の肝となる「ツール」について書きたいと思います。
ただ、どのツールが良いとかという話ではなく、色々考えてツールを使って欲しいと言う内容ですので悪しからず…。
採用活動に何を使う? 自社に合わせたツール選定が重要!
では、本題に入って行くのですが、自社で「採用活動をしよう」と聞いた時、どのツールを思い浮かべますか?
恐らく、リクナビ・マイナビの様な求人媒体、人材紹介という方が多いのではないかと思いますし、最近ではダイレクトリクルーティングが流行っているので、ビズリーチやWantedlyという人もいるでしょう。
ただ、実はここが成功する可能性を変える大きな分岐点になるポイントだったりします。既にこの段階で、採用成功率を下げてしまっている企業が多いのです。
どういうことかと言うと、本来採用ツールは自社の予算、採用職種、採用時期、要件など自社の状況に合わせて選定すべきなのですが、それらをあまり考慮せず、「採用と言えばこれが定番!!」の様な感覚で、何の考えもなくツールを取りあえず選び、結局上手く行っていないという状況に陥ってしまっているのです……。
実は「ハローワーク」にも良い人材はいる!
例えば、よく「ハローワークは良い人がいない」と言われています。しかし私自身が過去ハローワークを使った採用を2年以上経験して、職種によってはかなりの高スペックの人が決定したケースが複数ありました(ただ、工数は少し掛かるかもしれません)。
当時の私はまさか決まるとは思っていなかったので、入社された方に「何でハローワークを使われたんですか?」と聞いてみたのですが、
「大手ナビに、私の職種って募集がないじゃないですか」
という回答が返ってきて、ああなるほど、と思ったことがありました(実際に検索したら「ゼロ」件でした)。
要は、ターゲットの心理を理解せず、採用側の常識(ハローワークに良い人がいない)で採用活動をしていたから成果が出なかったのです。
逆にその点を理解していれば、世間的には評価の低いツールであっても、まさかの効果が出るわけで、採用担当者の腕が試される所ではないかと思います。
ちなみに、転職者が転職する際に使ったツールを全国規模で統計を取ると、約8割以上が媒体(Web・紙)、ハローワーク、社員紹介などの縁故採用で転職をしていまして、人材紹介は数%しかありません……。一都三県にお住まいの方は驚かれるかもしれませんが、全国規模で見ると、ハローワークの影響力は高いのです。
まずは採用ツールに関する先入観を捨てよう!
だからと言ってハローワークをメインにというお話ではなく、まずはフラットに、先入観を出来る限り取り払った上で、ツールを選定する事をおススメします。リクナビが良ければリクナビを、ハローワークが良ければハローワークを使えばいいのです。
……ちょっとおまけ的な話になりますが、地方で募集をすると、新聞折り込みやフリーペーパーの効果が大手ナビより圧倒的に高かったり、関西では強いけど、東海では効果が薄いなどと言った、地方毎で効果が大きく異なるツールもあります。
私もそう言った点に翻弄され、出張までして説明会をしたのに参加者1名(!!)という大変残念な結果になったことも……。地方採用は奥が深いですね。