- コラボレーター
- 加留部 有哉
レッドブル、Instagramも利用!驚くほど簡単にリンクを分析できるBitlyとは
どこの企業も日々、SNS、メールマガジンなど、多くの場所にリンクを貼り付けています。
しかし、リンクがどこからどれくらいクリックされているかを手軽に分析する手段は中々なく、リンクを貼って終わりの企業も多いかもしれません。
そういった中で、レッドブル、Instagram、Kickstarterなど世界トップ企業の一部では、自社のリンクを管理・分析するツールとしてBitlyを使用しています。
Bitlyはリンクマネジメントツールと呼ばれ、あらゆるURLを短くし、単にシェアをしやすくするだけではなく、どこからどれだけクリックされたかが簡単にわかるツールです。海外では多くの企業がBitlyを使い、効果測定だけでなくブランディングやインフルエンサーマーケティングに活用しています。
それでは、無料で始められるBitlyの使い方と事例を見ていきましょう。
▼SELECKでも使ってみました
Bitlyの使い方
まずはBitlyのWebサイトに行って、登録しましょう。
登録すると、いきなりダッシュボードに移ります。最初はもちろん何もありません。
リンクを作るのが第一ステップです。
▼リンクは右上のボタンから作ることができます
▼続いて、URLをコピペします
どれだけ長いURLでも、Bitlyは短縮リンクをはきだしてくれます。(長いリンクはかっこ悪いですよね)
なお、リンクの後半部分はカスタマイズ可能です。また、リンクにタグをつけ、タグごとにリンクを分析することもできます。ここでは、SELECKの記事のURLから作ったリンクなので「article」のタグをつけておきました。
これだけで準備は完了です。あとはこのリンクをSNSなどに露出させていきましょう!
ダッシュボードの見方
先にBitlyを使って作ったリンクをFacebookとTwitterでシェアしてみました。
▼しっかりと表示されます
Twitterでも問題なく表示されました。シェアすると、すぐにダッシュボードが動き始めます。
▼ダッシュボード画面
時間の経過ごとにクリック数が表示されるので、どのタイミングでリンク先のコンテンツが盛り上がったかすぐにわかります。
これは、Facebookなどの標準アナリティクスでは見れないので便利ですね。
▼ダッシュボード画面2
SNSの割合やロケーションまで特定することができます。
▼タグで絞り込んで結果を分析
先ほど作っておいたタグがここで威力を発揮します。タグを押すと、その押したタグでフィルタリングされたデータが返ってくるので、Bitlyでたくさんのリンクを生成したとしても、簡単に分析することができます。
エンタープライズ版になると、分析は高度になり、誰が拡散力が強いのかなど、様々なことがわかるようです。
今まで測定できなかったクリック数がわかる!
Bitlyを使うことで、今まで効果測定できなかったことが測定可能になりました。例えば、SELECKのTwitterアカウントのプロフィールには、以前からSELECKのトップページへのリンクが貼ってありました。ただし、果たして意味があるのかもよくわかっていませんでした。
そこで、さっそくBitlyの出番になります。BitlyでSELECKのトップページのリンクを生成し、Twitterのプロフィールに設置します。
▼Bitlyで作ったリンクを設置
これで、どのくらいプロフィールから流入するのか測定できるようになりました。
サービスを販売している方は、デモや商品紹介ページを載せておけば、リンクも短くなり効果も測定することができます。
様々なアーティストの楽曲やミュージックビデオを視聴できるMTVでは、SNSボタンとBitlyを連携させています。これによって、SNSボタンから発生した1つ1つのシェアが、それぞれどれだけクリックされたかを測定しています。
▼MTVのSNSボタンとBitlyの連携
世界一のクラウドファンディング、KickstarterでもBitlyが使われています。「応援」や「出資」の際に表示されるSNSボタンと連携し、どのプロジェクトがどのようなSNSでどれだけ人気を集めているかを分析しています。
SNSだけでなく、リンクを踏んでもらってダウンロードする形のホワイトペーパーの効果測定にも使うことができます。また、様々なチャネルで出稿した広告をまとめて効果を見たいとき、ランディングページの拡散具合が知りたいときなどに効果を発揮します。
レッドブルはブランディング機能としてもBitlyを利用
エンタープライズ版のみにはなりますが、リンクの前方をカスタマイズし、ブランディングに活かすことも可能です。レッドブルのTwitterを見てみましょう。
レッドブルと言えば、「翼を授ける」だと思います。リンクを見てみると、先頭が「win.gs」となっています。このようにリンクの中にも翼を入れることによってブランディングをしています。
これで効果が出るのかと思うかもしれませんが、Bitlyの行った調査(※)によれば、ブランディングしていない短いリンクと、ブランディングがされた短いリンクではCTRが約34%増加したそうです。
(※)INCREASING ENGAGEMENT:THE POWER OF A BRANDED SHORT DOMAIN
リンク一つひとつが資産になるために
普段、何気なくリンクをつけて発信している情報も、Bitlyを使っておけば資産化されていくと思います。顧客接点が増え、様々なチャネルを通して見込み顧客とコミュニケーションをするために、ぜひBitlyを使ってみてください!(Chrome拡張を使えば、さらに簡単にリンクを作ることができます!)(了)