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【厳選6種】AI搭載の「Chrome拡張機能」をご紹介。この多機能さはやみつき!
Perplexity、ImageFX、Feloなど様々なAIプラットフォームが登場し、世を賑わせた2024年。そろそろ、皆さまお気に入りのAIツールが見つかってきた頃ではないでしょうか?
とはいえ、これらAIツールの躍進はブラウザ内に留まりません。Google Chromeの拡張機能としても、日常業務の生産性向上に役立つ多様なAIツールが提供されています。
そこで今回は、リサーチや情報整理などの作業を効率化する、AI搭載のChrome拡張機能を6つ厳選してご紹介します。
「毎回タブを切り替えながらAIツールを使うのが面倒くさい…」「今見ているWebページ内で直接AIを活用できたらいいのに…」と感じている方におすすめしたいツールばかりですので、ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
<目次>
- 使いやすさ抜群!オールインワンAIツール「Sider」
- この多機能さ、やみつき。「Monica」
- 見直したいページ、もう逃さない「Save to Notion」
- コンテンツの音声化で学習効率UP「Speechify」
- 情報収集の強い味方。ハイライトを一瞬で自動保存「Liner」
- 会議用AIツールに革命。同席せずに文字起こし「Tactiq」
※本記事に掲載している情報は、記事公開時点のものになります。各ツールのアップデートにより情報が記事公開時と異なる可能性がございますので予めご了承ください。最新の情報については、各機能のダウンロードページをご参照ください。また、記事の内容についてご意見や修正のご提案がございましたらこちらまでお願いします。
1.使いやすさ抜群!オールインワンAIツール「Sider」
「Sider」は、主にGPT-4o miniやClaude 3.5 Sonnet、Gemini 1.5、Llama 3.1 405Bなど様々なAIモデルをブラウザ上でアシスタントとして利用できる拡張機能です。
その使いやすさと多機能性から、Chrome拡張機能のストア内でも高評価を得ており、AIツール初心者の方でも安心して利用できるツールです。筆者自身、直感的に使える操作性や画面の見やすさなど、かなり感動しました…!
基本的な機能は、Webページ内の要約やAIチャットなのですが、テキストだけでなくYouTube動画、画像、PDFまであらゆるデータ形式に対応しているのがかなり嬉しいポイント…!もはやこれ一つあればいいのでは?と思ってしまうほどです。
以下、Siderでできることをざっくりまとめてみました。
- Webコンテンツ(テキスト・Youtube動画など)をワンクリックで要約
- 閲覧中のページ内に限定して検索・チャット機能を利用できる
- ドメインを指定した形での検索も可能(Web上すべて・Wikipedia・YouTube)
- テキストの翻訳も可能で、トーン(カジュアル・フォーマル)、文章の難易度(標準・素人・専門家)などを選択できる
- YouTube動画を、文脈を損なうことなく短くできる
- 「OCR」機能で、スクリーンショットや画像などからデータを抽出
- 「ChatPDF」機能で、アップロードしたPDFファイルの内容についてチャット可能
- 「Sider Painter」機能で、テキストからの画像生成や、画像の背景を削除・置き換え、高画質化するといった編集が可能
有料版にすると利用可能な機能が増えますが、無料版でも十分に使えそうです。その場合は、毎日支給される30クレジットの範囲内で利用できます。
また、Chrome拡張機能としてだけでなく、iOSやAndroidなどでも提供されていますので、ぜひ日常使いしているツールでお試しあれ。
▼閲覧中のWebページ内で情報検索が可能
▼翻訳したい部分を選択すると自動で反映・翻訳してくれる
▼記事の要約もたったのワンクリック
2.この多機能さ、やみつき。「Monica」
次にご紹介するのも、GPT-4oやClaude 3.5 SonnetV2、DALL・3など様々なAIモデルを活用した、複合型の生産性向上ツール「Mocica」です。
先ほどご紹介したSiderと同様に、AIチャット機能や、Webコンテンツの要約、翻訳、文章・画像生成などができるツールなのですが、その大きな違いは機能の「多機能さ」。
正直、筆者としては「使いこなすには、少し時間がかかりそう…!」と感じてしまうほどの量で、かなり驚きました。
以下に、Monicaでできることをざっくりまとめてみました。
- Webコンテンツ(テキスト・YouTube動画)を自動要約
- コンテンツ内容について、AIと対話形式で深堀り可能
- 選択したテキスト部分を翻訳・要約
- テハイライトを引き、「メモ」として保存
- メールの内容を分析し、適切な返信内容を考えてくれる
- Google検索の結果と一緒に、AIでの回答内容を同時に表示してくれる
- URL一つからマインドマップやポッドキャストを生成
上記以外にも、「ツールボックス」機能の中には、PDFをアップロードしてチャットできる機能や、履歴書をチェックしてもらう機能、PDFをWord・PNG・PPT形式に変換する機能などなど…。
さらに、画像編集に関しては、背景削除やオブジェクトの一部削除、画像内のテキスト削除、アニメーション化…と、ここには書ききれないほどの多様な機能が搭載されています。そんなMonicaのカバー範囲の広さ、一度使ったらもう他のツールには戻れないかもしれませんね。
▼Googleの検索結果横にMonicaの回答が表示される
▼要約時、情報のソース元も表示されるのでワンクリックで移動可能
▼サマリーページの外部共有も可能
▼テキストにハイライトを引き、メモとして保存可能
3.見直したいページ、もう逃さない「Save to Notion」
次にご紹介するのは、Webコンテンツを簡単にNotionデータベースに保存できる「Save to Notion」です。
ブラウザのブックマーク機能ももちろん便利なのですが、「ブックマークするほどではないけど、後で見返したい…」「カテゴリ別に色々なページを保存して、後から情報整理したい…」といったニーズもあるのではないでしょうか?
こうしたニーズに応えてくれるのが、Save to Notionです。任意のNotionデータベースと連携可能で、たったワンクリックでWebコンテンツを保存できちゃうんです。さらに、保存する際にはコンテンツ全体、または一部など柔軟に設定できるのも嬉しいポイント。
以下に、Save to Notionでできることをざっくりまとめてみました。
- ワンクリックでWebコンテンツ(テキストやSNSの投稿、YouTube動画等)を保存
- Notionの「ページ」だけでなく、「データベース」とも連携可能
- 「リンクやタイトルのみ」「本文も転載」など、保存対象を選択できる
- Webコンテンツの一部をハイライトとして選択して保存も可能
- コンテンツ内から反映したい画像は「メイン画像」以外に、任意で選択したものや、自身でスクリーンショットしたものなどを反映可能
- 事前に用意しておいたデータベース内の「テンプレート」を反映した上で、コンテンツを追加することも可能
いかがでしょうか?UI・UXがかなりシンプルではあるのですが、やりたいことが十分に叶えられる機能性で、とても便利だと感じました…!これはリピート確定。日頃からWeb上で情報収集される方や、リサーチャーの方には、ぜひおすすめしたいです。
実際の利用画面は下図のような形。利用を開始するにあたっては、Webコンテンツを追加したいデータベースを選択した上で、各プロパティにコンテンツ内のどの情報を反映するかを整理するだけです。
保存する際には、以下3つの選択肢から反映する情報の範囲を選択できます。
- Empty:タイトルと画像のみ
- Webpage:コンテンツ(本文など)も反映
- Select on page:選択した、コンテンツ(本文など)の一部を反映
▼実際にNotionに追加するとこのような形
有料プランもありますが、ページを保存していくだけであれば基本的には無料プランでも十分に利用できそうです。Notionユーザーは必須のツールと言えるのではないでしょうか?
4.コンテンツの音声化で学習効率UP「Speechify」
「Speechify」は、Web上のテキストを音声に変換し、読み上げてくれるツールです。日本語にも対応しており、6種類ほどのスタイルから好みの声を選択できます。
実際にSELECKの記事を読み上げてもらったところ、所々不自然な発音はあるものの、内容はしっかり理解できるほどの品質が担保されていると感じました。また、画面を邪魔しないシンプルなUIなのも好印象です。
以下に、Speechifyでできることをざっくりまとめました。
- Webコンテンツ(記事・メール・SNS投稿など)を自然な音声で読み上げてくれる
- 読み上げ箇所を選択する際には、ハイライトを引いたり、キャプチャで選択したりなど、多様な方法が用意されている
- 日本語を含む、多言語に対応
- 0.5〜4.5倍までの速度調整が可能
- アクティブハイライト機能で、読み上げている箇所がパッと見てわかる
- PDFファイル内の文書や、手持ちの本の写真を撮って読み上げも可能
- 後からページを見直したい場合に、ライブラリ保存機能も
- オフラインでも利用できる
また、上記以外にもかなり嬉しいのが、YouTube動画の自動要約や翻訳機能も搭載されている点です。シンプルで使いやすく、すべての機能が無料で使えるのも嬉しいポイント。音声を活用して学習効率を高めたい方は、ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか。
▼様々な音声スタイルから好みのものを選択できる(日本語も6種類ほど)
▼Library機能で後からページ内容を見直すことも可能
5.情報収集の強い味方。ハイライトを一瞬で自動保存「Liner」
次にご紹介するのは、Webコンテンツ上にハイライトをつけ、カテゴリ別に情報を保存できるツール「Liner」です。
Webコンテンツだけでなく、画像やPDF、PPTなどのデータ形式にも対応しており、内容の要約やハイライト・分析・翻訳といった幅広い機能が利用できます。
実際に使ってみたところ、ハイライトした箇所を各Webコンテンツに紐づける形で保存してくれる点や、ハイライトにメモを自由に追加し、一緒に見返せる点もとても便利だと感じました。特定のテーマに沿って情報収集する際にはかなり使えそうです。
以下に、Linerでできることをざっくりまとめてみました。
- Webコンテンツをカテゴリ別に「コレクション」として保存可能
- WebページやPDF内のテキストにハイライトし、保存可能
- ハイライトは色を変更したり、メモを追加できる
- AIとの対話内容も自動で保存
- Webコンテンツをワンクリックで要約
- 画像にもハイライトが可能
- 画像について質問したり、テキストを抽出するといった機能も
- ダッシュボードに保存されている内容はURLで外部共有が可能
先ほどご紹介した「Save to Notion」とも機能が似ている部分がありますが、普段Notionを利用していない方や、保存した内容に対してさらにAI機能を使って情報を深掘りしたいという方にはLinerの方がおすすめかもしれません。
▼ブックマークはコレクションごとに分けることが可能
▼ハイライトした箇所が自動でWebコンテンツに紐づいて保存されていく
6.会議用AIツールに革命。同席せずに文字起こし「Tactiq」
最後にご紹介するのは、オンライン会議のアシストツール「Tactiq」です。Google meetやZoom、Webexなど、主要なツールで行われる会議の内容を自動で文字起こししてくれるという優れもの。
以下に、Tactiqでできることをざっくりまとめてみました。
- リアルタイムで会議の内容を文字起こし
- スピーカーの判別も可能
- 会議の内容を要約した上で、アクションアイテムを提案
- チャット内容も自動で保存
- フォローアップメールの自動生成
- チーム内で保存内容を共有可能
- SlackやMicrosoft Teamsと連携し、会議内容のサマリーを共有
- 書き起こし内容をGoogle DriveやNotion、HubSpotに自動保存
いかがでしょうか?利用方法もとても簡単で、Chrome拡張機能をダウンロードした後に任意の会議ツールを立ち上げるだけです。会議がスタートすると画面右側にウィンドウが表示され、文字起こしを開始してくれます。そして、会議が終わればTactiqのダッシュボード画面に自動保存される形です。
録画・文字起こし系のツールだと、お客さまとの商談中に会議にボットが参加する形になってしまい、相手に心理的負担を与えてしまう不安があったかと思いますが、Tactiqは同席不要で文字起こししてくれるのが嬉しいポイントです。
手軽に始められますので、「議事録生成ツールの活用にチャレンジしたけど、結局使いこなせなかった…」という方はぜひお試しあれ。
▼Tactiq利用時の画面
▼各会議の内容はダッシュボード画面で確認できる
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回はAIを搭載した6つのChrome拡張機能をご紹介しました。
どれも今すぐ使っていただきたいツールばかりですが、すでに複数のChrome拡張機能を追加している場合は、メモリの使用率が高くなり、動作が重くなってしまう可能性があるので、使っていないものなどを整理した上で利用してみてくださいね。(了)