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情報の構造化はマインドマップ生成AIツール「Mapify」一択。使い方をまるっとご紹介
「情報や思考を整理したい…」そんな時に便利な、マインドマップ。
しかし、情報を集めたり、構造化したり…と作成する準備に意外と手間がかかるもの。「思っていた以上に大変…!」と感じて、作成途中で挫折した経験がある方も多いのでは?
そのような方々におすすめしたいのが、マインドマップ生成AIツール「Mapify(マッピファイ)」です。
Mapifyの大きな特徴は、シンプルながらも多機能性を兼ね備えている点にあります。具体的には、簡単なプロンプトを入力するだけでAIが必要な情報を洗い出し、マインドマップを自動で生成してくれるんです…!
たとえば、「取材記事の作成方法」というキーワードを入力するだけで、以下のようなマインドマップをたった数秒で生成してくれます。思考を整理したい際には、超便利じゃないですか…?
さらに、利用用途に合わせて選択できる多様なフォーマットが用意されていたり、デザインを自由に変更できたり、外部共有機能があったりと、ビジネスシーンでも活用しやすい便利な機能がたくさん備わっています。
また、直感的に操作できるUIUXで、あまりAI系のツールを使ったことがない…という方でも大変使いやすい仕様だと思います。
そこで今回は、Mapifyの概要から使い方、具体的な活用事例までをお伝えします。ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
- マインドマップ生成AIツール「Mapify」とは?概要や料金プラン
- 早速、Mapifyを使ってみましょう!
- 生成したマインドマップのデザインを自由にカスタマイズ
- YouTube動画やPDF資料をマインドマップ化
- Mapifyの便利機能3つ
- 編集部おすすめ!MapifyとGammaの合わせ技
※本記事に掲載している情報は、記事公開時点のものになります。サービスのアップデートにより情報が記事公開時と異なる可能性がございますので予めご了承ください。最新の情報については、Mapifyのサポートページをご参照ください。また、記事の内容についてご意見や修正のご提案がございましたらこちらまでお願いします。
マインドマップ生成AIツール「Mapify」とは?概要や料金プラン
改めて「Mapify」とは、AIを活用し、超簡単にマインドマップを生成できるツールです。
情報の構造化や関連性の視覚的な整理に役立つマインドマップ。日常的に活用しているビジネスパーソンも多いのではないかと思います。
従来のマインドマップツールは、「頭の中にある情報を構造化する、フォーマット的な役割」が主でしたが、Mapifyがそれらと異なるのは、AIモデルを使用しているため、自身では洗い出し切れなかった情報まで抽出し、マインドマップを生成してくれる点にあります。
つまり、ChatGPTのようにユーザーが入力するプロンプトに基づいて、自動でマインドマップを作ってくれるんです…!
以下、Mapifyの便利さをお伝えするために、機能をざっくりまとめてみました。
- テキストやPDF、YouTube動画、ウェブサイト、画像、オーディオなどさまざまな形式のデータからマインドマップを生成できる
- ChatGPTが使用されているため、プロンプト入力のみでマインドマップをゼロから作成することも可能
- 生成後のテキスト編集や、トピック追加も可能
- フォーマットやカラーなどを自由にカスタマイズできる
- 「AIチャット機能」で、各トピックを深堀りできる
- 「ウェブアクセス機能」で、インターネット上の情報を反映
- 30 以上の言語に対応(※日本語対応済)
- トピック内容に合わせた画像のAI自動生成
- 画像やPDF、マークダウンなど様々な形式でのエクスポート
- URLでの簡単な外部共有
これだけでも、従来のマインドマップ作成ツールとかなり異なることが伝わるのではないでしょうか…?
MapifyのAI機能を十分に楽しむ場合は、「情報を整理する過程を楽しみたい」という方よりも、「Webコンテンツの全体像を理解した上で学習に取り組みたい」など、効率的な情報収集を重視する方に最適だと思われます。
Mapifyはクレジット制を採用しており、無料版では10クレジットまで利用可能です。
画像やオーディオからのマインドマップ生成や、GPT-4などの高性能AIモデルの使用には有料プランへの加入が必要です。月額の有料プランは以下のとおり。年間契約だともう少しお得に利用できます。
補足として、無料プランでクレジットを使い切った後は、クレジットの単体購入はできない仕組みとなっています。そのため、まずは無料プランで使い勝手を試してみて、実際に継続して使えそうであれば、自身のニーズに合った有料プランに切り替えると良いでしょう。
早速、Mapifyを使ってみましょう!
それでは早速、Mapifyを使ってみましょう!利用方法はブラウザはもちろん、iOSとAndroid用のアプリもリリースされています。今回は、ブラウザで利用してみます。
<Mapifyの登録方法>
登録方法は簡単。まずは、画面の右上または中央下部にある「無料で始める」をクリック。
すると、GoogleかAppleのアカウント、メールアドレスのいずれかの登録方法が提示されますので、お好みの方法でアカウントを作成しましょう。登録はたったこれだけです!あっという間ですね。
ダッシュボード画面はこのような感じ。とてもシンプルで、操作がわかりやすいデザインですね。
<ダッシュボード画面の見方>
それでは、ダッシュボード画面の見方をお伝えしていきます。
冒頭でもお伝えした通り、Mapifyはテキストだけでなく、PDFデータやYouTubeといった動画コンテンツもマインドマップ化できます。生成時は、読み込ませるデータの形式に応じて適切なメニューを選択しましょう。
次に、テキストボックス左下にある3つのメニューについて説明します。左から順に、以下のような設定ができます。
- 利用言語の変更
- AIモデルの変更による、生成内容の高品質化
- 現在、無料プランはChatGPT3.5、有料プランはChatGPT4が利用できる
- 生成方法の変更(※「何でも質問」機能のみ)
- 「一気に」…マインドマップ全体を一度に高速で作成
- 「段階的に」…階層ごとに情報を生成し、修正を付け加えながら段階的にマインドマップを作成
また、テキストボックス右下の「テンプレート」では、マインドマップの形式やデザインを選べます。「目次作成」「戦略設計」などのメニューがあるので、利用用途に合わせて選択すると良いでしょう。
「テンプレート」のメニューは以下の通り。
- アイデアをブレインストーミング…問題解決やアイデア創出に役立つテンプレート
- 構成・目次を作成…文書や記事の構造を整理するのに役立つテンプレート
- プロジェクト計画…目標達成やプロジェクト管理に役立つテンプレート
- 戦略設計…ビジネスやマーケティング戦略の立案に適したテンプレート
- 概念を説明…複雑な概念やプロセスを分かりやすく説明するためのテンプレート
- トピックを分析する…特定のトピックについて深く掘り下げ、関連する要素を体系的に整理するテンプレート
- タイムラインを作る…歴史的出来事などの時系列を視覚化するテンプレート
- 読書ノート…本の内容を整理するためのテンプレート
試しに、「タイムラインを作る」と「読書ノート」を試してみました。
▼「タイムラインを作る」で「日本国内のインターネットの歴史」と入力してみた
▼「読書ノート」で「エーリッヒ・フロムの愛するということ」と入力してみた
<Mapifyでのマインドマップ生成方法>
では早速、マインドマップを生成してみようと思います!
Mapifyでのマインドマップ生成は大きく以下2つのやり方に分類されます。
- 手元にある情報からマインドマップを作成
- プロンプトを入力して新しくマインドマップを生成
せっかくなので、今回はプロンプト入力から生成してみましょう。「何でも質問」オプションを選択し、「就活時の自己分析の方法」と入力してみました。生成されたマインドマップがこちら!
たった一言を入力するだけでこの情報量とその見やすさ、すごくないですか…!?色分けもされていて、見やすさも十分ですね。
生成したマインドマップはいつでも編集可能です。生成されたテキストはもちろん、デザインも変更できます。
まず、テキストを変更したい場合は、それぞれのトピックをダブルクリックすると修正できます。さらに、右クリックで表示されるメニューから階層ごとのトピックを追加したり、階層を増やしたりといったこともできます。
試しに、「さらにアイデアを生成する」というAIメニューを使って、「自己分析の手法」のサブトピックを増やしてみました。最初に表示されていたSWOT分析と同じ粒度で、他5つの手法を追加してくれました。
<段階的に作成し、より詳細なマインドマップを生成する方法>
同じプロンプトでも、生成方法を「一気に」から「段階的に」に変更すると、マインドマップの作成プロセスが変わります。
具体的には、まず第一階層のみが表示され、「ここまでの内容で修正はないか?」と確認を求められます。気になる箇所があれば修正し、段階を追ってマインドマップを作成していくことができます。
3ステップほど「次へ」を押すと、すべての情報が出揃いました。仕上がったマインドマップがこちら。
先ほど、「一気に」の設定で生成したマインドマップと比較しても、かなり詳細な情報が記載されている印象があります。また、第一階層目の内容も、より精度が上がっているように見受けられますね。
生成したマインドマップのデザインを自由にカスタマイズ
Mapifyの便利な点の一つが、自由にデザインをカスタマイズできる点です。
まずは、フォーマットを変えてみましょう。6つのスタイルが用意されており、作成するマインドマップの内容に応じて、最も見やすいものを採用できます。
- マインドマップ
- ロジックチャート
- ツリーチャート
- タイムライン
- 特性要因図
- グリッド
それぞれのフォーマットデザインは、以下の通りです。
▼マインドマップ
▼ロジックチャート
▼ツリーチャート
▼タイムライン
▼特性要因図
▼グリッド
また、フォーマットの選択に留まらず、背景色の設定やスタイルの調整など、細かいカスタマイズも可能です。
▼スタイルはそれぞれのフォーマットで6種類ずつ用意されている
▼背景色や各トピックの色も変更できる
YouTube動画やPDF資料をマインドマップ化
これまでお伝えしてきた、「何でも質問」機能だけでも十分なのですが、やはりMapifyの機能で特筆すべきは、YouTube動画やPDF資料、さらには画像・音声データからマインドマップを生成できる点でしょう。
以下、各形式で生成した内容をご紹介します。
1.記事コンテンツのマインドマップ化
今回は、「デザインシステム」について書かれたSELECK記事をマインドマップ化してみました。生成されたものがこちら。(※こちらから詳細をご覧いただけます)
なお、生成時には任意で指示を追加することも可能です。たとえば「デザインシステムの国内外事例のみ抽出する」という条件を設定すれば、コンテンツの特定箇所にフォーカスしたマインドマップを生成できます。
2.PDF資料のマインドマップ化
続いて、PDF形式の資料を変換してみましょう。試しに、過去のSELECK LIVE!でお届けしたホワイトペーパーを読み込ませてみました。生成されたマインドマップが下図の通り。(※こちらから詳細をご覧いただけます)
論文をベースにリサーチ業務を行う際、必要な情報を効率的に抽出するのに役立ちそうな機能です。特に、公的機関が公開している資料を構造化するのにも便利かと思います。
さらに、海外文献をアップロードした場合、自動的に日本語への翻訳とマインドマップ化が行われるのも嬉しいポイント。試しにこちらの海外文献をマインドマップ化してみました。
いかがでしょうか…?かなり自然な日本語ですね。論文の全体観を把握するには十分ですし、関心のある部分だけを選びながら読み進めることも簡単にできそうです!
3.YouTube動画のマインドマップ化
YouTube動画のマインドマップ化は、Mapifyの特筆すべき機能の一つでしょう…!試しに、2024年6月に実施したSELECK miniLIVEの音声動画をアップロードしてみました。(※こちらから詳細をご覧いただけます)
このマインドマップ生成にかかる時間もたったの数秒なんですよね…!驚きです。
動画の視聴前に、概要や全体観を把握したい時には非常に有効だと思います。もはや、ここまでくると動画視聴が不要になるのでは…!?と思ってしまうほどのクオリティ。すごいぞMapify!
最後に、生成したマインドマップは画面上部のメニューにある「すべてのマップ」から一覧で確認し、追加で編集を行えます。
Mapifyの便利な機能3つ
Mapifyをもっと使いこなしたい!という方に向けて、3つの便利機能をご紹介します。
1.AIチャットボットで内容を深堀り
YouTube動画やPDF資料をマインドマップ化すると、より深堀したい内容が出てくると思います。そのような場合に便利なのが、AIチャットボット機能です。
画面左下に配置された吹き出しボタンをクリックするとチャットボックスが表示され、AIとの対話を通じて内容を掘り下げ、理解を深めることができます。
試しに、提案された質問「エンジニアとデザイナー間のコミュニケーション方法は?」をクリックしてみると、以下のような回答が表示されました。回答内容はそのままマインドマップに反映することも可能です。
私はあなたのブレインストーミングとマインドマッピングのパートナーです!
「エンジニアとデザイナー間のコミュニケーション方法」について以下のアイデアを提案します:
- 定期的なミーティングの開催
- ドキュメンテーションの共有
- コラボレーションツールの導入(例:Slack, Trello)
- プロジェクトレビューの実施
- アイデア出しのワークショップ
この内容をマインドマップに追加しますか?
また、設定から「ウェブアクセス」の設定をONにすると、インターネット上の最新情報へのアクセスを可能にし、チャットの精度を高められます。マインドマップベースでの学習が超捗りそうです…!
2.外部共有・エクスポート
「作成したマインドマップをチームメンバーに共有したい!」という時に便利なのが、URLでの外部共有機能です。画面右上の「共有」ボタンから、URLを即座に生成・コピーできます。
複製機能も備わっているため、メンバー各自でアイデア出し行い、それらを会議の場で持ち寄るといった活用方法も考えられそうです。
さらに、作成したマインドマップはさまざまな形式で書き出しできます。具体的には、画像、PDF、SVG、Markdown、Xmindファイル、印刷データなどの各種フォーマットでダウンロードが可能です。
3.AIによる画像生成
「マップを外部共有したいけど、テキストだけでは味気ない…」という時に便利なのが、AIを活用した画像生成機能です。メニューにある「画像を生成する」をクリックすると、トピックの内容に合わせてAIが画像を生成してくれます。
実際に、生成してみた画像がこちら。AIによる画像生成だけでなく、手持ちの画像を自由に追加することももちろん可能です。
編集部おすすめ!MapifyとGammaの合わせ技
先にご紹介した外部共有URL機能ですが、やはり「テキストベースの共有は視認性が悪い…」と感じられる方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのが、スライド資料生成AIツール「Gamma」との合わせ技です。
▼Gammaの詳しい使い方はこちらの記事でご紹介しています
AI搭載の神ツール「Gamma」の使い方と特徴を徹底解説!ドキュメントが自動でプレゼン資料に – SELECK
MapifyとGammaを使えば、以下のようなプレゼン資料があっという間にできてしまうんです…!
作り方は簡単。Mapifyでまず情報を整理した上で、Markdown形式でエクスポートしておきます。
そして、Gammaにログインし、新規作成を選択。以下3つのメニューから「テキストを貼り付ける」を選択します。
そして、表示されたテキストボックスの中に、先ほどダウンロードしたマークダウンのデータを貼り付けます。
「続ける」を押すとプロンプトエディターに遷移しますので、各種設定を行ってください。
次に、スライドのデザインを選択し、「生成」ボタンをクリック!
この過程を経て生成されたのが先ほどのスライドです。Gamma上で最終調整を行えば、スライド資料が一瞬で完成です。超便利じゃないですか…?社内プレゼンなどのシーンでは活用できそうですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、マインドマップ生成AIツール「Mapify」の機能概要から具体的な活用方法までをご紹介してきました。
お伝えした通り、Mapifyはシンプルながら多機能性を兼ね備えたツールですので、ビジネスにおけるアイデア創出はもちろん、個人のタスク管理や学習促進などさまざまなシーンで活躍してくれること間違いなしです!ぜひ、利用時の参考になりましたら幸いです。(了)