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ドキュメントが自動でプレゼン資料に!神ツール「Gamma」の使い方と特徴をご紹介【徹底解説】

プレゼン資料を作成する場合、多くの方はPowerPointやGoogleスライド、Keynoteなどを活用されるかと思います。ですが、その利用シェアを覆す可能性を持つ画期的なプレゼンツールが登場したのをご存知でしょうか?
その名も、「Gamma(ガンマ)」。今年8月にローンチされ、まだ日本国内での認知度は高くはありませんが、これまでのプレゼンテーション体験を劇的に向上させる先進ツールということで、いち早くご紹介させていただきます!
Gammaのすごさを一言で表現すると、「ドキュメントを書くだけで、それが良い感じのプレゼン資料になる」ということです。のちほど詳しくご説明しますが、具体的な特徴・使うメリットとしては以下のようなことが挙げられます。
- ドキュメントを書くだけで、それをプレゼンのように見せられる
- プレゼン資料のデザインをする必要がない(ボタンひとつで変更が可能)
- スライド1枚ずつの枠に収めるために、情報量を調整する必要がなくなる
- Notionユーザーは特に親和性が高い、誰でも使いこなせる直感的な使用感
- チームでの共同編集が簡単。スタンプ・コメントでリアクションも残せる
- 動画の埋め込みや他サイトへの接続など、操作性高くシームレスにプレゼンできる
- 今すぐ、無料ですべての機能を使える(ツールのDL、インストールも不要)
今回はこの「Gamma」について、そのメリットや始め方、各種機能の使い方までを徹底解説いたします。
<目次>
- 口コミで着実に広まりつつある「Gamma」。どんなツール?
- 今すぐ始められる!早速Gammaを使ってみましょう!
- 実際にGammaでイケてるスライドを作ってみましょう!
- Gammaのさらに細かい機能についてご紹介します
- 終わりに
口コミで着実に広まりつつある「Gamma」。どんなツール?
まず、従来のスライドツールでは、1枚のスライドに表示できるコンテンツ量に制約があることが当たり前でした。私自身も「1スライド1メッセージ」を原則として、いかに情報を削ぎ落とし、シンプルに伝わる資料へと磨き上げるかに力を注いでいたように思います。
もちろん、情報の受け手に伝わる資料を作る上でその観点は重要なのですが、今回ご紹介するGammaでは一つのスライドの枠(スペース)を気にして構成を考える必要がなくなります!
なぜならば、NotionやGoogleドキュメント等で文章を書くようなイメージでテキストや画像をまとめるだけで、それが良い感じのプレゼン資料になるからです。
例えば、Gammaはスライドの中ではNotionのようにいくつもの情報を折りたたんで表示することができ、またYouTubeやSpotify、他Webサイトなどの埋め込みや接続も非常にシームレスに行うことができます。
(イメージが湧きづらいかもしれませんが、後ほど詳しく説明します。)
こちらの紹介ムービーで、直感的に操作できる感覚が伝わるかと思いますので、ぜひご覧ください!
このように、業務のドキュメントを書くのと同じような感覚で、素敵なプレゼン資料が作れるんですね。Gammaの共同創設者兼CEOであるGrant氏は、このように語られています。
毎年、5億人の人々がGoogleスライドとPowerPointでプレゼンテーションを作成しています。
スライドは30年以上にわたってビジネスコミュニケーションの言語として使われてきましたが、今日の人々の働き方に合わせて進化してきたわけではありません。
他の生産性ソフトウェアは長年にわたって顕著なアップグレードを遂げてきましたが、スライドというフォーマットは概ね変わっていません。寸法は固定で、直線的で一方的なプレゼンテーション用に作られており、良いデザインをするのは現代でも困難です。
そこで、Gammaを立ち上げました。このGammaは、よりコラボレーティブで、豊富なマルチメディアと接続でき、同期・非同期の両方のコミュニケーションが可能で、新しいワークスタイルに対応するように設計されています。
※出典:https://mobile.twitter.com/thisisgrantlee/status/1453700493285343236
では、新時代にマッチするように作られた先進ツールGammaを、詳しくご紹介していきます!
今すぐ始められる!早速Gammaを使ってみましょう!
Gammaの始め方はとっても簡単で、公式サイトの「Sign up for free」から無料登録するだけ。ここではmacOS版でご紹介します。
「Sign up for free」を押すと、Googleアカウントでのログイン画面に進みます。
次にワークスペースを開設します。「会社・チーム」か「個人」かを選び、好きなワークスペース名を登録します。(これらの設定はいつでも変更可能です)
これで登録完了。簡単ですね!
続けてチュートリアルと利用用途のアンケートの後に出てくるのが、こちらの画面です。「テンプレートを見る」「使い方(概要)を知る」「他の人の作品を見る」「新しいスライドを作る」のいずれかを選んでスタートします。
まず覗いてみていただきたいのがテンプレート。見るだけでもわくわくしちゃいます!現在30以上のテンプレートが用意されていて、ミーティングや組織運営、セールス、開発向けなどバリエーションも豊富です。
今、Gammaユーザーから一番人気のテンプレートはこちら!スタートアップのピッチデックとのことなのですが、私の周りでもこのテンプレートを活用する方が多いイメージです。(かなりボリューミーなので、動画の最初の方を見ていただくだけでもイメージが湧くと思います)
「Use this template」のボタンをクリックするだけで、必要な箇所だけ残したり好きなコンテンツを追加したりして、簡単に素敵なスライドが作れますよ♪ もちろんテキストは日本語で入力できます。
実際にGammaでイケてるスライドを作ってみましょう!
では、実際にスライドを作成してみましょう!最初はスタート画面の「blank deck」かテンプレートから作ることができます。
2回目以降はこちらの画面になるので、All decks画面にて「New deck」や「New from template」を選択します。
今回は、SELECKのバーチャルオフィスツール特集記事をGammaでスライド化してみました。
実は、本文を丸ごとコピーしてGammaに貼り付けただけなのですが、「もはやこのままプレゼン資料として使えるのでは?」レベルで綺麗なスライドが出来上がったのでびっくりしました…!その様子を動画にしてみましたので、ぜひご覧ください。
直感的にGammaの仕様がイメージできるように、動画の挿入やテキストのサイズ調整、テーマの変更をしてみましたが、いかがでしょうか? 特にNotionユーザーの方は、使用感が似ているので違和感なく使いこなせると思います。
現在テーマは8種類用意されていて、ボタンひとつで丸ごとデザインが変えられますが、よりこだわりたい方はテーマのカスタマイズ機能も使ってみてくださいね。
実際にどのようなプレゼンになるかを見たいときには、画面右上の「Present」を押すと、プレゼンモードに切り替わります。
ちなみに、「Present」の中にプレゼンモードの資料をシェアできるリンクもあります。
こちらがプレゼンモードでのデモ動画です。スライド内の動画をシームレスに流すこともできますし、1スライドの中に複数のコンテンツを折りたたむ形で埋め込めるので、従来のツールのように決まった枠の中に情報が収まるように構成を考える必要がなくなります。
ここがGammaの最も画期的なポイントではないでしょうか!
実はデモ動画の中でチラッとスタンプが登場したのですが、Gammaではスタンプやコメントでリアクションをすることができます。
Notionのように社内の議事録用としても使えそうですし、スライド作成中に複数人で添削する時にも便利ですね!
Gammaのさらに細かい機能についてご紹介します
ここまでのパートでGammaの大枠の使い方を掴むことができていると思いますので、早速使ってみていただければと思います!ここからは各機能について詳しくご紹介していきます。
テキスト選択やグラフ挿入などの基本的な機能
画面右側に基本的な機能はすべて揃っています。使いたい機能を選んだらドラッグして、好きな場所に挿入すればOKです。
一度それぞれ見ていただければ、どんな機能かは直感的に分かる仕様になっていますが、ここでいくつかの特徴的な機能をピックアップしてご紹介します。
基本ツールの上から3番目にある吹き出しなどの機能ですが、カラフルな5種類の強調ボックスが用意されているほか、他サイトに接続するボタン挿入機能、引用符もこちらにあります。
基本ツールの上から5番目にある画像挿入機能では、無料のイメージ画像やGIFアニメーションの検索・引用と、複数の画像をスライドサイズに合わせて組み合わせる機能がついています。
ちなみに、イメージ画像やGIFアニメーションは日本語検索もできますが、英語で入力した方がより多くの候補が出てきました!
誰かと共同編集したり、資料を共有したい時には
先ほどスライドモードの共有方法を記載しましたが、画面上部の「Share」では「編集権限あり・閲覧のみ」などより細かく権限を設定した上で他の人に資料を共有できます。
資料の閲覧分布を分析したり、エクスポートなどをしたい時には
画面右上の三点リーダーをクリックすると、PDFでのエクスポートや資料の複製・削除ができます。
そして、実はGammaには分析機能が備わっています。「Analytics」をクリックすると日別のビュー数や、カード(1スライド)ごとの閲覧時間分布などを確認できます。
今回の資料はまだ他の人にシェアしていないのでデータが少ないのですが、社内外へ共有した際には閲覧者がどこに興味を持っているのかも分析できておもしろそうですね!(私は本記事の作成にあたって、トップのスライドばかり見ていたのでこのようなデータになっています)
※現在β版として全機能が無料で利用可能ですが、今後高度な分析など一部機能が有料化される可能性があります。最新の料金プランはこちらからご確認ください。
終わりに
いかがでしたでしょうか。日本ではこれから徐々にGammaの利用が広まっていく段階ですが、おそらくスタートアップ企業を中心にイベント登壇資料や採用スライドなどで活用され始めたら、一気に広まるのではと感じています!
個人的にはNotion、Gamma、Slackという三種の神器があれば、ほとんどの業務は完結できてしまうのでは?と思うくらいの便利さです。
ぜひお気軽に、たくさんの方に試してみていただけたらと思います!