小山 清和さん
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  • 小山 清和

中小企業が採用と向き合うために 第1回

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この2年で急速に進んだ、中小企業の「人材不足」 その原因はどこにある?

初めまして。ヒトメディアの小山です。

今回はこういった機会を頂く事になったものの、あまり慣れてはいないのでちょっと心配だったりもするのですが、私自身の経験が少しでもご覧になった方のお役に立てればと思い、書かせて頂きたいと思います。

なお、私の記事の方向性としては中小企業の採用にスポットを当ててはいますが、採用全般に通じる内容になっていますので、ぜひご一読下さい。

さて、初回となる今回は「中小企業が採用と向き合うために」というテーマの導入にあたる内容を書かせていただくのですが、11月23日の日本経済新聞の朝刊のデーター寸見で、ちょうど今回のテーマと近しい記事が掲載されていました。

内容としては、「中小企業における経営課題で2013年から最も増加したのが『人手不足』」というものです。もちろん中小企業の経営課題は人出不足だけではないのですが、この2年で特に、人材不足に悩む企業が大きく増えた点がポイントです。

採用となると、どうしても有名・大手企業や、成功事例を持つ企業ばかりに注目が集まります。けれど実際の所、世の中の大半の企業は採用が上手く行っていません。ただ、一つ勘違いしていただきたくないのは、その原因は、景況感や知名度の様な外的なものだけにあるのではなく、自分たちにもあるという点です。

2ヶ月間「応募ゼロ」だった時期を振り返って見えてきたこと

私が在籍しているヒトメディアも、従業員40名前後の中小企業で、以前は人材採用に課題を抱えていた企業のひとつでした。

▼ヒトメディアでの社内イベントの様子

そんな中、私は社員紹介で人事として中途入社し、採用体制を築く事をミッションとして取り組みました。しかし最初の2ヶ月間は完全に失敗し、まったく応募を集めることができませんでした。鳴かず飛ばずの状態が続いて、相当自信を失いました……。

その後は色々なきっかけなどもあり、何とか採用が出来るようにはなりました。直近では1年でエンジニアを6名採用することができたのですが、その時の経験の一部をこちらのインタビューでお話しています。

「媒体特性」がカギ!2ヶ月応募ゼロの企業が、1年で6名のエンジニアを採用した方法

今改めて考えてみると、当時うまくいかなかった原因は以下の3点にあったように思います。

・過去の自分の採用実績には、会社の規模や業界の勢いがベースにあった

ヒトメディアに入社するまでは、「応募が来ない」という状況に陥った経験はありませんでした。けれど、私が過去在籍した企業はそれぞれ、上場していたり、勢いのある業界にいたり、豊富な採用予算がある企業ばかりでした。

言い方が悪いのですが、少しドライブをかければ応募をかなり集めることができていたので、「応募が来ない状態」から動き始める経験が圧倒的に不足していたのです。結局それまでの実績は、自分の実績と呼べるようなものでは無かったのだと思います。

・「まずは自力で」という視点が欠けていた

前の項目と繋がる部分ですが、「まずは自分たちでやってみる」という視点が致命的に欠けていたのだと思います。例えばオフィシャルサイトも、「それなりの予算を掛けてプロにお願いしなきゃ無理!!」と思っていました。でも渋々、私がディレクター的な立ち位置で社内のメンバーと作って見たところ、意外と普通に出来まして。それから基本的には、自社のリソースでまずは取り組んでいく、という視点に変わりましたね。

・何かあったら転職市場のせいにしていた

当時の私は、「エンジニアは転職市場にあまりいない」が口癖になっていました。ただ、この1年で一定数の採用が出来ている事を考えると、それは単なる思い込みでした。ロクに調べもせず、戦う前から負ける前提でやっていたという事ですかね……。

失敗の原因になっていたのは「先入観」

以上が私を失敗へと導いた要素だと思っていますが、この3点には実は共通点があります。それは、すべて先入観に基づいた行動だった、という点です。

採用でこうあるべきだ、転職市場は今は売手市場だ、予算がないと出来ない、など、全ては先入観から生まれる発想で、それが行動を起こす上での妨げになる訳です。

これは中小企業の採用にも置き換える事が出来ると考えています。「中小企業だから」という先入観で採用に取り掛かっていませんか? もちろん、大手と比較して不利な状況はあると思いますが、どんな有名企業にも中小企業だった時代があり、採用弱者の時期があったはずです。

中小企業の採用は、まずこの先入観との戦いに勝ってから。 具体的な方法について考えるのはその後にすることをおススメします。

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