• 株式会社エウレカ
  • CTO室 責任者
  • 梶原 成親

家より会社を快適に!エウレカの、Trelloを活用した全社員にオープンなオフィスづくり

〜「家の方が快適であれば、会社に来る必要はない」「オフィスは全社員がステークホルダー」エウレカの、執務スペースに最も投資をした新オフィスを紹介〜

恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカ。

同社は2017年11月、事業拡大に伴いオフィスを移転。前オフィスの1.5倍の広さを持つ新オフィスでは、従業員の働きやすさを徹底的に追求し、細部にまで工夫を凝らしている。

▼同社オフィス内に設けられたカフェスペース


スタートアップであれば、エントランスや会議室など「外から見える」場所に投資をするケースも多い。一方で同社の場合は、「会社にいるメンバーが主役」と捉え、執務スペースに最もコストをかけたのだそうだ

またオフィスづくりにあたっては、社員が自由にアイデアや要望を上げられる場所として、「Trello(トレロ)」を活用。

意思決定を透明化することで、決定に対しての納得感を醸成したのだと言う。

今回は、移転プロジェクトを推進した進 真穂さんと、システム面やエンジニアの働きやすさを追求した梶原 成親さんに、オフィスへのこだわりを存分に語っていただいた。

外から見える部分以上に「執務スペース」に投資したオフィス

 私は、エウレカで人事を担当しています。今回のオフィス移転では、クオリティの部分やデザイン、コンセプトなどを中心になって見させていただきました。

実は私は、もともとは事業部でデザイナーをしていたんです。ですので今回は、事業サイドから見た「働きやすさ」については、けっこうワガママも言わせていただきました(笑)。

今回のオフィスのコンセプトには、「温かみのあるスタートアップ」ということを置いています。


会社も事業規模もどんどん大きくなってきていますが、その中でもスタートアップスピリットを失いたくないという気持ちがすごくあって。その点、攻めのデザインになっていると思いますね。

また「温かみ」ということで言うと、細部にまでこだわって、コミュニケーションしやすい雰囲気を作っています。

例えば、これは非常に好評なのですが、照明はもともと備え付けられていた蛍光灯ではなく、すべて暖色系の電球に変えました。

▼オフィス内の照明をすべて暖色系の電球に入れ替え


2つ前のオフィスで、目に優しいという理由で暖色系の照明を使っていたんです。それが良かったよね、という話がすごくよく出ていて。

前回のオフィスは予算的に難しかったので、今回こそは絶対に暖色系にしたかったんですよ。

電気系統を全部入れ替えてレールを組み込んだので、かなりお金はかかったのですが。ただ今回は、「会社にいるメンバーが主役」ということで、基本的に執務スペースに投資をしていまして

エントランスやミーティングルームにお金をかけるというのはよく聞きますが、エウレカの場合はそうではなく、あくまでも従業員の働く環境を一番に考えています。

Trelloに全員の意見を集約!オフィスづくりは「透明化」がキモ

梶原 私はエウレカで、CTO室の室長を務めています。今回のオフィス移転では、システムの部分や、エンジニアの働きやすさを中心に、代表と進と一緒にプロジェクトチームとして動いていました。

移転、つまりオフィスづくりって、ステークホルダーは全社員なんです。ですので、意思決定の透明性が非常に大切です

「上のやつらで決めている」と言われるようでは、納得感がないので、全然フォローしてくれませんし。皆の意見を集約して、決定に対しての納得感を生む必要があるんですね。

そこで今回は、移転用にTrelloのダッシュボードを用意しました。

▼実際に使われていた、Trelloのダッシュボード

このTrello上の「Icebox」に、思い付いたアイデアはどんどん書いていってもらうようにしました。本当にたくさん集まって、採用できなかったものだけでも100以上はあったと思います。

そして各自、気になったアイデア、やりたいと思ったアイデアにはTrello上でメンバーに入ってもらったり、投票やコメントをしてもらいました。

▼実際の、アイデアが投稿されたCard


アイデアを書く際には、必ず「ユーザーストーリー(※)で書いて」と伝えていました。「◯◯が欲しい、なぜなら…」という感じですね。

※アジャイル開発やスクラム開発において、「誰が、何のために、何をしたいのか」を記述することで、プロダクトの要件を明らかにするもの。

例えば、「仕様のすり合わせが多いプロダクトマネージャーとして、背合わせでチームが座れるようなレイアウトにしたい。なぜならばチームでユーザに提供する価値について会話を増やしたいからだ」といった形です。

この書き方にすると、「なぜ欲しいのか」がわかるようになるので、皆フォローしやすいですし、意見も出しやすくなります

 今回、会社のミッションビジョンを、プロのイラストレーターさんにお願いしてセミナールームの壁に描いていただいたんです。

▼実際の壁面イラスト(上:ビジョン、下:ミッション)


これも元は、Trelloに上がっていた社員のアイデアでした。「『エウレカミッション』を書いた壁が欲しい。『エウレカミッション』を思い起こすことができるから」というものでしたね。

梶原 Trelloがあることで、このようなアイデア出しだけではなく、進捗も常に可視化することができました

他にも、作成途中の図面やデザインも社内のWorkplace by Facebookで共有したり、常に情報の透明化に気を配っていましたね。

エンジニアが「チームで」動きやすい環境づくりを徹底!

梶原 また弊社は、社内にいる半分ほどがエンジニアなんですね。今、60〜70名ほどになります。

ですので「エンジニアの働きやすさ」ということには徹底的にこだわりました。

まず、スタンディングデスクを各チームごとに設定して、会議室をわざわざ予約しなくても簡単に打ち合わせができるようにしています。

全デスクに可動式のディスプレイも付けていますし、Nuboadを置いて、設計などもパパッとできるようにしています。


これはエンジニアというよりアジャイル開発の文脈なのですが、会話をしないと物事が進まないんですよね

開発チケットに書いてあることをやっていけばいいというわけではなくて、それを書いた人が何を解決したいのか、ということまで考えないと良いものは作れないので。

そういった意味合いで、できるだけ仲間と会話をしやすいような環境を用意しました。

また、チームごとにディスプレイを置いたのは、ペアプログラミングやモブプログラミングをしやすいようにという狙いがあります。

▼実際にペアプログラミングをしている様子

ひとりのスーパーマンに頼っていると、その人が抜けたときのインパクトはすごいし、ノウハウが継承されないじゃないですか。なので、皆でプログラミングできる環境を作ってあげて、自然とノウハウが共有されるようにしています

またエウレカの場合、エグゼクティブが見るような粒度のタスクはJIRAで管理していますが、各チームでは、ふせんとホワイトボードを使ってアナログでタスク管理をしています。そのため、チームごとに大きなホワイトボードも用意していますね。

▼チームごとに、進捗管理を行うためのホワイトボードを用意

「家よりも働きやすい」オフィスにするための様々な工夫も

 エンジニアに限らず、とにかく従業員の働きやすさには徹底的にこだわっています。本当にどこでも快適に仕事ができるように、色々なオプションを用意しているんです。

と言うのも、チームで仕事をするのであれば、対面がベストだという思想が元々あって。家庭の事情などでリモートワークをすることもできますが、基本的にはオフィスに来ましょうということにしています。

ですので、オフィスを家よりも働きやすくするための工夫をしています

例えば「Daraku」というスペースは、土足禁止で、寝そべって仕事ができるようになっています。エンジニアはよく、「だらったり」しながら仕事していますね(笑)。

▼「Daraku」の様子

他にも、ソファ席やカフェ、集中ルームなど、オプションがたくさん揃っています。

▼「集中ルーム」の様子


梶原 家のほうが快適だったら、オフィスに来る必要はないですよね。でもこっちの方が快適なので(笑)、土日に来ているメンバーもいるくらいです。

1人ひとりが自由に、生産性高く働くことができる場所

梶原 他にも今回の移転にあたっては、システム面でも働きやすさを追求しています。

会議室も含めてディスプレイにはApple TVを接続しているので、会議の際などに無線でサクッと画面共有ができます。

▼会議室のディスプレイには、無線接続が可能


また、ユーザーインタビューができる部屋にはコンビニに入っているようなカメラを入れて、別室からインタビューの様子が見えるようにしています。

また、受付システムや会議室予約のシステムに関しては、社内で自作したものを使っています。

▼自作の受付システム


僕自身、この会社が4社目なのですが、こんなに良いオフィスはないです(笑)。本当に働きやすいですよ。

 カッコいいだけではなくて、機能性を追求したことは自慢のひとつです。

個人的には、やっぱり「オフィスの中で働く場所を自由に選べる」ということがとても気に入っていて

デスクで仕事をして、ちょっと気分転換でDarakuでだらっと仕事して、カフェでコーヒーを飲んで、気持ちを切り替えて集中スペースで一気に仕事を進めて…。という感じです。

このオフィスで、社員1人ひとりが自由に、生産性高く働いてくれると良いなと思っています。(了)

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