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- SELECK編集部
- 舟迫 鈴
CPCは安い方がいい、は間違い? 「CPCって何」を改めて回答してみる
今回はWEB広告業界で最もよく飛び交うCPCについて改めて整理しました。誰でも簡単に広告を出稿できる世の中になり、マーケティング専任でなくとも広告を運用する機会はあると思うので、是非参考にしてみてください。
日々飛び交う広告用語
WEB広告業界にいると、いろいろな横文字や略字が飛び交います。
その言葉の数は「どんだけあんねん」「誰が作ってんねん」と思ってしまうほど多くの言葉で溢れています。
imp、CPC、CVR、CPA、ROAS、CTR、LTV…etc
会話例)
「化粧品業界で実施した場合の想定CTRを教えてください。」
「え、このメニューCTRめちゃめちゃ高いね!CVRはどうだろう?」
「もう少しCPCをあげればimpは増えますか?」
「ROAS全然見合わない・・・クライアントに何て説明すれば・・・」
このように数多くのWEB広告用語がありますが、おそらく数あるWEB広告用語の中で一番使うのがCPCという言葉です。
CPCとは
CPCという言葉の意味を改めて調べてみると、
「CPCとは、1クリックあたりの広告コストのことで、クリック課金型の広告(リスティング広告など)で使用される指標です。 コスト/クリック数で算出できます。」
とのこと。
CPCはCost Per Click の略語です。つまり、1クリック(Click)あたりの(Per)かかる費用(Cost)をCPCといいます。
多くの広告主が、自社で用意したサイトに来てもらうことを目的としているので、費用対効果を測る上で非常に重要な指標です。
CPC課金とは
CPC課金という言葉もよく聞きますが、WEB広告の料金体系を指しています。WEB広告の中でもっともメジャーな料金体系と言っても間違いないと思います。
意味は「クリックが発生したら支払う料金が発生する」というもの。代表的なものだとリスティング広告があり、リスティングではPPC(Pay Per Click)と呼んでます。(同じ意味です)
▼リスティング広告
なので、みなさんがよく見る検索上部に出てくるテキスト型の広告は、検索して表示されるだけでは料金は発生しておらず、クリックがされて初めて料金が発生する仕組みになっています。
例)
CPC50円で1,000クリック発生した。
50円×1,000=50,000円(を広告主が支払う)
料金体系はCPC課金以外も様々あるので、また別の機会に紹介します。
「CPCは安いほうがいい」は間違い
広告主目線で考えると「多くの人をサイトに連れてきたいから、CPCは安い方がいいじゃん!」
と思われがちですが、決してそんなことないんです。
(実際に、CPCが安いって理由だけで発注された広告メニューをたくさん見てきました)
「CPCが安い」というのは何かしら理由があります。「CPCが安そうだから発注しよう」と条件反射的にプランニングするのは危険です。
CPCが安い理由は下記の3点があげられます。
1.無駄なクリックが多い(ネガティブ)
2.クリックインセンティブがある(ネガティブ)
3.同じメニューに競合他社がいない(ポジティブ)
CPCが安い理由①:無駄なクリックが多い
無駄なクリックとは「サイトの情報に興味のないユーザーがサイトに訪れること」です。「サイト閲覧時にユーザーの誤クリックを誘発する広告」がコレにあたります。
特にスマートフォン広告に多いのですが「サイトを見ているときに、誤って小さなバナーを押してしまった」というものです。
どれだけスクロールしてもずっと表示されるオーバーレイ広告が、誤クリックが発生しやすいとよく言われてます。
オーバーレイ広告は、ユーザーの目に止まりやすいというメリットがありますが、意図していないクリックが発生しやすいというデメリットもあります。
もちろん、無駄クリックが発生するデメリットを考慮しても、十分に費用対効果が合うから出稿している広告主さんもたくさんいらっしゃいます。
メディアプランを検討する上で「どのような面に」「どのような広告の形で」掲載されるのかを、
きちんと把握することをオススメします。
CPCが安い理由②:クリックインセンティブがある
これは言葉の通りです。ポイントサイトやポイントを保有しているECメディアによくあるのですが「このバナーをクリックしたら、あなた(ユーザー)にポイントあげますよ」というもの。
ユーザーはポイントをフックにバナーをクリックしている場合が多いので、クリック後の飛び先に興味がないことがほとんどです。
興味のないユーザーをサイトに連れてきても意味ないですよね?
CPCが安い理由③:同じメニューに競合他社がいない
これは、上に挙げた2つのポイントに比べてポジティブな内容です。ほとんどのCPC課金の広告メニューは「入札制」になっています。
広告主が1つの掲載面に対して、CPCを自由に入札し一番高いCPCを入札した広告主の広告が表示されるようになっています。
上の図の場合、一番高いCPCで入札したC社の広告が表示されます。
(本当は「スコア」という考え方もあるのですが、それはまた後ほど)
逆を言えば、誰も入札していない掲載面は競争がないので、CPCが安くなる傾向にあります。
・競争の少なそうな掲載面(リスティングのキーワード)に安く出稿をする
・まだ注目されていないメディアに出稿する
の2点を抑えられれば、無駄なクリックでもなく、クリックインセンティブもないのに安いCPCを実現できる可能性があります。
事実、3年前くらいのFacebookやTwitterはCPCが非常に安く(現在の4分の1とか)、気づいていた広告主や広告代理店にとっては非常に有効なメディアだったと思います。
CPCに関するまとめ
・CPCはCost Per Click の略語で、1クリック(Click)あたりの(Per)かかる費用(Cost)という意味
・WEB広告で最もメジャーな料金体系はCPC課金(クリックが発生したら支払う料金が発生する)
・CPCが安いだけじゃだめ。CPCが安い3つの理由を考慮すべし
1.無駄なクリックが多い(ネガティブ)
2.クリックインセンティブがある(ネガティブ)
3.同じメニューに競合他社がいない(ポジティブ)
以上です。
WEB広告業界では、本当に基礎的な内容だったと思いますが、これからWEB広告業界を目指す方やいきなりWEB担当になった人などに読んでいただければ幸いです。
少しづつ内容の濃いものにできるよう、引き続き頑張ります。