- コラボレーター
- 加藤 章太朗
海外では当たり前?!LinkedInを使ってダイレクトリクルーティングを始める7ステップ
全世界で3億8,000万人が利用するビジネスSNSであるLinkedIn(リンクトイン)。個人がビジネスパーソンとして登録できるだけではなく、企業が採用活動に使うこともできます。
企業が採用活動にLinkedInを使えば、転職市場に出てこない優秀な転職潜在層にアプローチできるダイレクトリクルーティングを実践できます。そのため、日本でも少しずつLinkedInを採用活動に活用する企業が増えてきました。
▼そもそもLinkedInとは?
LinkedInの使い方を解説した記事はこちらです
▼LinkedInを活用している株式会社メルカリの記事
LinkedInをどう使う? 世界に通用する人材に出会う、メルカリの採用戦略とは
そこで今回は、企業がLinkedInを使ってダイレクトリクルーティングを始める7ステップを整理しました。
Linkedinとは
LinkedInとは、世界最大のビジネスに特化したSNSです。現在、全世界で3億8,000万人以上が利用しており、転職やビジネスの情報交換など様々な用途で使われています。
ユーザーとして使える主な機能は3つあります。
1.自己紹介
FacebookなどのSNSと違い、多くの人がビジネスパーソンとしての情報をあげています。そのため、個人ページに行くと、その人の職歴や仕事における得意領域など詳しい情報を見ることができます。
2.つながる
通常のSNSのように、LinkedInユーザーとつながることができます。ビジネスSNSなので、仕事上で知り合った人に気軽につながり申請ができることが特徴です。
3.情報収集
企業アカウントやインフルエンサーがタイムラインに流すビジネスの記事を見て、情報収集をすることができます。Facebookなど他のSNSとの違いは、ご飯の写真などプライベートな情報が投稿されづらいところです。
LinkedInを使った採用活動
このような特徴を持つLinkedInですが、企業は採用活動に使うことができます。採用活動に使う上でもっとも大きな特徴は「転職潜在層」にアプローチできる点です。
「転職潜在層」には、転職活動を行っていない第一戦で活躍している人材がたくさんいます。このような層は、転職活動の意志がないので、採用媒体などでは見つけることができません。一方でLinkedInは、転職活動をする場ではなくビジネスSNSとして自分の情報を公開する場なので、転職潜在層を見つけることができます。
そして、見つけた転職潜在層にメールを送るなどダイレクトにアプローチすることができます。このような第三者を介さない採用手法をダイレクトリクルーティングと言います。
企業がLinkedInを使ってダイレクトリクルーティングを始めるステップを7つに整理しました。
LinkedIn活用のステップ①:会社ページの作成
Facebookのように会社ページをLinkedIn上に作ることができます。
▼LinkedInの会社ページ
会社ページは「情報」の中の「会社」から作ることができます。
重要なことは、LinkedIn上でアプローチした転職潜在層に興味を持ってもらえるように情報を拡充することです。
LinkedIn活用のステップ②:会社ページに基本情報を入力する
写真や基本情報を入力しましょう。会社ロゴ、カバー写真、事業内容をしっかりと記入することが重要です。
LinkedIn活用のステップ③:会社ページに社員のアカウントをひも付ける
会社ページで一番重要なのは、社員のアカウントをひも付けることです。転職潜在層が見たときに「どんな人が働いているのか」がわかるようになり、興味を持ってもらう大きなきっかけになります。
そのためには、まず社員にLinkedInアカウントを持ってもらう必要があります。そして、できればプロフィールを充実してもらいましょう。なお、プロフィール写真はスーツなどビジネスを意識したものが望ましいです。
LinkedIn活用のステップ④:会社ページでコンテンツを発信する
転職潜在層に興味を持ってもらえるようなコンテンツを地道に発信して、フォロワーを増やしましょう。
例えば、取材をさせて頂いた株式会社メルカリの場合は下記のようなコンテンツをLinkedIn上で発信をしています。
▼社内のエンジニアが執筆した本の情報
▼社内勉強会の情報
▼社員インタビュー
このコンテンツは採用候補者へのリーチに役立つだけではなく、採用候補者がページを見た時に、会社を知る材料になります。
LinkedIn活用のステップ⑤:募集要項を作成する
下記の矢印にある求人の掲載から募集要項を作りましょう。
LinkedIn活用のステップ⑥:ミートアップイベントなどで知り合った人にLinkedInをフォローしてもらう
LinkedIn上での活動だけではなく、ミートアップなどのリアルイベントで知り合った人にも、LinkedInの会社ページを紹介してフォローしてもらうと、その時は縁がなかったとしても後々に採用候補者としてアプローチすることができます。
▼気軽に飲みながら交流できる、メルカリの「ミートアップ」
弊社が今、注力している採用手法のひとつにミートアップ(Meetup)があり、LinkedIn上でいいな、と思った方にも「ミートアップに来ませんか?」というメッセージを積極的に送っています。
ミートアップは2015年4月から弊社が定期的に開催しているイベントになります。こちらで「エンジニア」「デザイナー」のようなテーマだけ設定した上でオープンに参加者を募集する一方、それに合った経歴の方をご招待しています。イベントの内容はノウハウの共有というと格好がいいですが、気軽に飲みながら話しましょうというものです。弊社のメンバーとの交流や社内見学なども含めて体験していただく機会になっています。これまで10回ほど開催していますが、注力している理由はメルカリの「ファン」を作りたいからです。
LinkedIn活用のステップ⑦:候補者の検索とメール送信
LinkedInの検索機能を使って自分達のネットワーク外のユーザーを探し、メッセージを送ることもできます。こちらはタレントソリューションズという有料プランになっております。
LinkedInを使ったダイレクトリクルーティングをする方法まとめ
1.会社ページの作成
2.会社ページに基本情報を入力する
3.会社ページに社員のアカウントをひも付ける
4.会社ページでコンテンツを発信する
5.募集要項を作成する
6.ミートアップイベントなどで知り合った人にLinkedInをフォローしてもらう
7.候補者の検索とメール送信
LinkedInを通じた採用活動を始めてみるのもいいかもしれません。