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DeNAに学ぶ、グローバル化する組織のバックオフィスが、最初に作るべきシステムとは?

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今回のソリューション:【NetSuite/ネットスイート】

株式会社ディー・エヌ・エーは2011 年頃より本格的にグローバル展開し、文化などのバックグラウンドが異なる人が増える「多様化」と、人が急速に増える「急拡大」という2つの課題に直面した。

これらの課題を解決するために、「バックオフィスをグローバル対応させるプロジェクト」が立ち上がった。今回は、その中でも最初に着手した「人材情報のデジタル化」に焦点を当てる。世界中で拡大を続ける組織に対して、ビジネス・アプリケーション「NetSuite(ネットスイート)」を使いどのように改革を進めていったのか、経営企画本部の橋元 伸太郎さんに話を聞いた。

戦略コンサルからDeNAへ グローバル化組織のバックオフィスを支える

元々、コンサルティング会社でグローバルプロジェクトの業務改革や戦略を手がけていました。2011年の10月に「DeNAがグローバルな企業になっていく」というタイミングで入社しました。当時は、今の部署を立ち上げるタイミングだったので、どうしたらDeNAをグローバルな企業にしていけるか、というところから考えて、プロジェクト全体のフォローアップをしていました。やらなくてはいけないことはたくさんあったので、まずはどこから手をつけるか?ということを考えるのも自分の役割の1つでしたね。

拡大し続ける組織 まずは人材情報のリアルタイム把握から

DeNAは人が財産の会社なので、人材マネジメントが最も重要です。これはグローバル化する上でも同様で、「どこの拠点にどういう人材がいるのか」という人材情報をリアルタイムに把握できるような人事の仕組みができれば、そのアカウントを紐付けて様々な業務改革ができると考えました。

グローバル化が始まり、急速に事業部、人、ツール、などがバラバラに増えていきました。年間数百人の人が続々と入社してきて、部署も次々に出来ている状態でしたね。そんな状況に一刻も早く対応するために、人材情報をリアルタイムに把握するシステムの構築を始めました。

スピード感に対応できるクラウドシステムを選択

人材情報をリアルタイムで把握するための基盤システムとしては、①自社開発、②オンプレミスでの汎用パッケージの運用、③クラウドサービスの利用、という3つの方法を検討しました。まず重要だったのは、スピード感を持って弊社の業務の変化に耐えられるプラットフォームであること。そして海外の子会社でも共通で使えるようなサービスであることです。

結果として、クラウドサービスであるNetSuiteを選択しました。我々の求める人材管理システムが構築できそうだったのはもちろんですが、将来的には経理や販売などの他の業務システムとの連携による、総合プラットフォームとしての可能性もあると感じて導入を決定しました。クラウド型の標準機能でどこまで細かい要件に対応できるかということは慎重に検討しましたが、豊富なAPIを活用することで柔軟なシステムを構築できると考えたんですね。

最終的には、NetSuiteの機能を使い、グローバル人材データベースを構築することができました。グローバルの従業員情報のマスタがNetSuiteになり、アカウント管理の仕組みを連動させたことにより、国境をまたいで拠点を移動したとしても、すぐに仕事を開始できるような体制ができましたね。また、会計周りも連携させて使っています。支払いのワークフローで支払い申請をし、承認されるとそのまま会計のデータベースに入る仕組みです。

社内システムは「空気」になった時が勝ち!

社内システムを変える時は摩擦が生じます。やり方が確立しているところほど抵抗が生まれるので、地道な普及活動が大切です。マネジメント・担当者双方と認識を合わせ、世界の拠点を回って、トレーニングやテレビ会議でやり方を地道に伝えていきました。

最初は抵抗などありますが、普及活動が進んでいくとある時システムが空気のようになります。あるのが当たり前というか。こうなれば根付いたということですね。大体社内システムって褒められないものなんですよ(笑)。成功したら空気のような状態になっているので。

ベンダーと一緒にシステムを育て、「世界一」を目指す

NetSuiteは世界的にみてもかなり使いこなしていると思います。よりNetSuiteをよくしていくために、クライアントというよりは常にベンダーと同じ目線でシステムについて情報交換をしています。自社専用のシステムを作るより、標準的なシステムを一部カスタマイズして使う時代には、システムを一緒に育てていく姿勢が重要だと思います。

こうすればシステムがもっと良くなるとか、一緒に考えていくことで、システムが改善され、結果的に自分達の仕事がやりやすくなるんですよね。弊社が世界No.1になるために、常に変化し続け、システムをより良くしていくことがミッションなので、我々の活動に終わりはないと思っています。

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