• 株式会社Cloud Payment
  • クラウド事業部 事業部長
  • 加瀬 曹一郎

「マンガ」で顧客の隠れた課題を発見!サービスをわかりやすく伝える販促ツールとは?

今回のソリューション:【マンガマーケティング】

〜マンガをマーケティングに活用することで、自社サービスに興味を持ってもらうきっかけを作ることに成功した事例〜

マーケティングや営業活動を実施する際に、「言葉だけでは説明しにくい」製品やサービスは多い。特に実体のないWebサービスの場合には、デモを見せる以外の方法でいかに潜在顧客にわかりやすく、サービス内容を伝えるかが課題になる。

2000年の創業以来インターネット決済サービスを展開し、現在は一万社を超えるクライアントを持つ株式会社クラウドペイメント。同社では2014年に、請求管理クラウドサービス「経理のミカタ」をリリースした。

同社が、その新規サービスをわかりやすく表現するために使った手法が「マンガ」だ。株式会社シンフィールドが提供する「マンガマーケティング」を採用し、展示会やセミナーなどで配布する製品案内のパンフレットを作成したという。

結果的に、マンガがサービスに興味を持ってもらうきっかけ作りとして有効であったことから、同社ではホームページのサービス説明にもマンガを採用し、現在ではキャラクターグッズも作成中だそうだ。「経理のミカタ」立ち上げよりサービスに関わる加瀬 曹一郎さんに、詳しいお話を伺った。

▼実際に「マンガマーケティング」で制作したマンガの一部

クラウドサービス「経理のミカタ」の立ち上げから参画

私は大学卒業後、クラウドペイメントに2011年に入社し、現在5年目になります。はじめはメイン事業の決済部門で営業をしていました。その後2014年に、クラウドサービス「経理のミカタ」の立ち上げに関わることになりました。

世の中に請求管理のサービスはいくつもありますが、「経理のミカタ」の強みは大きく2点です。まずは、決済会社であるメリットを生かして、クラウドで口座振替や銀行振込などが柔軟に利用できる点。

もうひとつは、他のシステムとの連携を視野に入れて開発しているため、機能ごとにAPIを持っている点です。例えば請求の機能だけ使いたいというお客様にも部分的な利用ができるように、仕組みごとにAPIを公開しています。私自身の現在の業務としては、アライアンスパートナーの開拓と商談が中心になります。

クラウドサービスの内容をわかりやすく伝える方法が課題だった

「経理のミカタ」のお客様に多いのは、Webサービスを運営している会社や、広告媒体です。メイン事業である決済サービスのお客様が1万社いらっしゃるので、そちらのサービスをご利用されているお客様も多いですね。

そのためマーケティングは基本的にインバウンドで、リード獲得もWeb経由が中心になります。毎月Webを通じて、400件を超えるサービスに関するお問い合わせをいただいております。その中で「経理のミカタ」の商談につながるものは30件を超えるほどでしょうか。

他にも新規リードも増やしていくために、ブログで記事を書いたり、「経理の何が大変なの?」といったeBookを作成したり、色々と試行錯誤しています。

ただ、管理業務のクラウドサービスって文章で説明するのが難しいんですよね。商品説明のための動画コンテンツも作っていたのですが、その時ちょうど展示会を控えていて、何か配布するものを検討していました。そこで導入したのが、シンフィールドさんが提供しているマンガマーケティングです。

選べるマンガ家は400名!自社サービスを改めて見つめ直せる

シンフィールドさんのサービスを初めて知ったのは、3年ほど前のエキスポだったと思います。弊社は平均年齢が27歳と若く、新しいことにどんどんチャレンジさせてもらえる社風です。そこでこの「マンガ」の導入に関しても、即決で導入が決まりました。

マンガの作成にあたりまず驚いたのは、400名の作家さんの過去の作品を見ながら選べるということです。もちろんスケジュール的に合う方という条件もありますが、弊社の場合はビジネスっぽさがあること、あとは直感で(笑)作家さんを選んだという感じですね。

マンガを作ることが決まると、まずはヒアリングシートを渡されます。そこには訴求ターゲットなどの、基本的な項目を記入するようになっています。それをベースに打ち合わせを重ねて、ストーリーを作成していただきます。

ストーリーの例としては、いわゆる困りごとがあって、それに対しての解決策を明示して、困難を乗り越え、ハッピーなエンディングへ、という流れです。そのストーリーの中に、一番弊社が推したいポイントが盛り込まれていくという形になります。

▼「経理のミカタ」の漫画(一部)

シナリオを作っていくと、自分たちでも改めて自社サービスの良さや課題を可視化できたことが良かったですね。

説明しにくいサービスでも、マンガなら親しみを感じてもらえる

マンガを作って効果を感じたのは、やはり展示会の場面でしょうか。名刺をはさんで配布したのですが、皆さんに気軽に受け取っていただきやすかったと思います。そこから新規リードの獲得につながることもありました。

展示会以外でも、セミナーや提案の際に営業ツールとして配布することもあります。また現在は弊社のブログでも、「3分で理解する経理のミカタ」というコンテンツ名で、作成したマンガが読めるように掲載しています。

▼自社ブログにも作成したマンガを掲載

弊社のように、文字で説明しづらい商材・サービスを扱っている企業さんにはマンガマーケティングは向いていると思います。ストーリー性があることで、サービス内容をわかりやすく伝えることができるからですね。

「月末月初に、経理がエクセルで請求書を100枚作る」ようなことを当たり前だと思っている会社さんは、まだまだ世の中には多くいらっしゃると思います。そういった方々に経理のミカタを知っていただくためにも、今後はこういったマンガや動画だけでなく、例えばタレントさんを使うといったよりインパクトのある施策も打っていきたいですね。(了)

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