- 株式会社ウィルゲート
- コンテンツマーケティング事業部 プロダクトグループ
- 中村 圭祐
BtoBマーケでは「信頼感」が重要!「顧問」にコンテンツ制作を依頼する方法とは?
今回のソリューション:【i-common/アイコモン】
〜顧問紹介サービス「i-common」を、専門性の高いBtoBのコンテンツマーケティングに役立てている事例〜
「広告の効果が下がっている」と言われるようになって久しい。そのような状況下で、有益なコンテンツを通じて潜在的な顧客へアプローチする「コンテンツマーケティング」を始めている企業も多い。
しかし、実はコンテンツマーケティングを導入した企業の多くは、様々な壁にぶつかっている。実際に、クオリティの高いコンテンツを継続的にユーザーに提供することは容易なことではない。
そして、それは企業のコンテンツマーケティング支援を展開する、株式会社ウィルゲートにとっても例外ではなかったそうだ。同社が持つリソースでは、BtoB企業向けの専門的なコンテンツの提供は困難だったという。
同社コンテンツマーケティング事業部に所属する中村圭祐さんは、顧問紹介サービス「i-common(アイコモン)」を利用することでこの問題を解決した。同サービスに登録されている顧問候補のシニアエグゼクティブ人材に、記事の執筆を依頼したのだ。
今回は中村さんに、i-commonをコンテンツ制作のために利用するようになった背景と、その成果について詳しく話を伺った。
新卒でウィルゲートに入社、4年目からコンテンツマーケティングを担当
新卒でウィルゲートに入社して、2016年の4月で入社5年目になります。最初は、SEO事業部で新規の営業を担当していました。
自分が入社3年目の時にウィルゲートが事業を多角化し、中でも記事コンテンツによるプロモーション支援が伸びてきました。ちょうど市場全体を見てもコンテンツマーケティングが盛り上がっていた時期でしたね。
入社4年目になってコンテンツマーケティングサービスを立ち上げる部署に異動になりました。いまは営業から完全に離れて商品開発を行っています。
Googleアルゴリズムの変化で、コンテンツの重要性が高まった
弊社のコンテンツマーケティングサービスのひとつである「KIJITASU(キジタス)」は、企業のオウンドメディア立ち上げや、インバウンドにつながるプロモーションを支援するサービスです。
ウィルゲートの新規事業の中で、このサービスが伸びた背景には「Googleアルゴリズムの変化」がありました。簡単に言うとGoogleが「良いコンテンツがないとサイトの評価を上げないぞ」と提唱し始めたんですね。
そこで、サイトの評価を上げるために「良いコンテンツ」を作る必要がでてきたのですが、それをどのように実現したらいいのかわからないという企業が多いんです。文章を書くこと自体が意外と難しいですし、自社のコンテンツにどういった企画が合うのかもなかなか見えてこない。
このような背景から、徐々にコンテンツマーケティング支援のニーズが高まってきました。そこで、弊社でも「単に記事を作るだけのサービス」を拡張し、企画・制作・拡散・検証をワンストップで行うコンテンツマーケティングサービスを提供させていただいております。
BtoB向けの「専門的な」記事を書ける人材がいない…
BtoBでは、どんな経歴や専門性を持った人が記事を書いたか、ということが信頼性を担保する上で重要になってきます。
記事の制作は、基本的には弊社が運営している「サグーワークス」という、記事作成に特化したクラウドソーシングサービスで行っていますが、サグーワークスに登録しているライターのほとんどがプロではなく一般の方です。
そのため、サグーワークスのライターが顔出しで記事を書くようなことは難しく、BtoB向けの専門的な記事の作成は難航しました。せっかくお話をいただいても、断らざるをえない状況が続いたんです。
「顧問」紹介サービス「i-common」に行き着く
この課題を解決するために、最初は弊社のリソースとして有識者の方や専門職の方にご協力いただこうと考えました。
toC向けの専門領域に関しては、弊社のサービスでも対応することができますが、最新テクノロジーの動向など、toB向けの専門家の方々を自前で集めることは難しく、一部の業界に対応することができませんでした。
そんなときに辿り着いたのが、顧問紹介サービスの「i-common(アイコモン)」です。i-commonには上場企業の役員経験者などのシニアエグゼクティブや、toB向けの各領域の専門家の方など6,000名ほどが登録されています(2016年4月時点)。そちらの顧問の方々にライティングを頼むことはできないかな、と。
実際、i-commonの担当者の方からも「ライティングを依頼できる顧問の方もいる」という話を聞いていたので、お願いしてみることにしました。
顧問とオンラインでやりとりして、記事の作成を進める
顧問の方の選定については、まず担当者の方からライティング可能な方の情報をいただくことから始めました。次にリストの中から依頼したい専門分野の顧問を選定し、その後は直接やりとりをします。顧問の方とのコミュニケーションはチャットツールを通じてオンラインで行うことができます。
はじめは顧問の方々もライティングの仕事がつかめず、記事の質にややばらつきがあるといったこともありました。ただ、継続して特定のお客様に対する記事を書いていただくことで、お互いにノウハウが蓄積され、質も安定してきましたね。
これまで書いていただいた記事の具体例では、「IoTなどの最新のテクノロジーの動向」、「組織マネジメント」といったものがあります。中には顔出し・実名で、PV数の高いメディアに掲載させていただいたこともありました。
顧問の自己PRにもつながり、Win-Winの関係で費用も抑えられる
顧問の方への依頼なので、最初は費用面を心配していました。実際、i-commonの顧問に登録されている方でライター業もしている方の場合は、1記事で5万円から10万円が必要になることもあるようです。
しかし、実際にやりとりしてみて、多くの顧問の方がライター業をメインの仕事にしておらず、むしろ記事を書いて露出することで本業のPRにもつながると考えていることがわかりました。そのため弊社側も費用を抑えることができ、結果的に顧問とWin-Winの関係を構築できています。
BtoB向けの専門性の高いコンテンツ制作に、i-commonはオススメ!
i-commonのおかげで、専門的な内容の大手ポータルサイトや、BtoB企業のオウンドメディアのコンテンツ制作の仕事も引き受けられるようになりました。また、サービスの提供先にも満足いただけています。
オウンドメディアやコンテンツマーケティングの需要は、今後も拡大していくと思います。弊社としてもさらに対応できるようにシステム化を進めていくつもりです。(了)