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【2025年最新】タイピング不要?AI時代に欠かせない「音声入力AI」おすすめツール5選

ChatGPTやClaude、Cursorなどの汎用型AIツールが普及したことで、私たちの働き方は大きく変化しています。
そして、AIツールを活用して質の高いアウトプットを得るには、具体的なテキストプロンプト入力が必要不可欠です。
そのため、使いこなしている人ほど「キーボード入力が面倒くさい…」「頭の中で考えている内容をそのままAIに伝えられたらいいのに…」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんな方々におすすめしたいのが、「音声入力AIツール」です。
従来の音声入力は精度の低さや誤変換の多さが課題でしたが、最新のAI技術の活用により、それらが大幅に改善されたツールが数多く登場しています。さらに、スマートフォンやApple Watchなどのウェアラブル機器と連携できるものも多く、昨今注目を集めているのです。
本記事では、なぜ音声入力AIツールが注目されているのか、ツールを選ぶ際の注意事項、おすすめの音声入力AIツールまで詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
- なぜ今、「音声入力AIツール」が注目されているのか?
- 音声入力AIツールを活用することのメリット5つ
- 音声入力AIツールを選ぶ際に重視したい3つのポイント
- おすすめの音声入力AIツール【5選】
- ローカル環境で企業利用も安心「SuperWhisper」
- 高精度×超高速書き起こしが魅力「AQUA」
- 買い切り型でコスパよし!「VoiceInk」
- 多様なアプリと連携&文章を自動編集「Wispr Flow」
- Apple Watch連携!手軽さ重視なら「Whisper Memos」
※本記事に掲載している情報は、記事公開時点のものになります。各ツールのアップデートにより情報が記事公開時と異なる可能性がございますので予めご了承ください。最新の情報については、各ツールの公式サイトをご参照ください。また、記事の内容についてご意見や修正のご提案がございましたらこちらまでお願いします。
なぜ今、「音声入力AIツール」が注目されているのか?
昨今、業務においてAIを活用することは日常茶飯事となりました。ChatGPTやClaude、Geminiといったツールで高品質なアウトプットを得るためには、膨大な量のテキストプロンプトを入力することが必要不可欠で、1日に何千文字と入力する方もいると思います。
一方で、従来のキーボード入力では、思考の流れを途切れさせることなく文章化できる人は一部で、タイピング速度に思考スピードが追いつかない、長時間のタイピングによる身体への負担を感じる、といった方も多いのではないでしょうか。
こうした課題を解決しながら、作業効率を上げるツールとして期待されているのが、今回ご紹介する「音声入力AIツール」です。
従来も既存のAIツールに音声入力機能が備え付けられているケースはありましたが、録音環境によって精度が左右されたり、認識精度が低かったり、誤変換の多さなどが課題でした。
そうした中で、人間の自然な話し方を理解し、文脈に応じた適切な文章に変換できる音声入力AIツールが次々と登場しています。
現在の音声入力ツールは、フィラーワード(「えーと」「ああ」等)を適切に除去し、句読点も自動で挿入される技術が実用レベルに達しており、通常のキーボード入力と比べて数倍のスピードでの文字入力が可能です。
さらに、多言語対応やリアルタイム翻訳機能を備えたものもあり、グローバルなビジネスシーンでの活用も広がっています。
音声入力AIツールを活用することのメリット5つ
本章では、音声入力AIツールを活用することのメリットを5つご紹介します。
1.作業効率UP
音声入力AIツールは、タイピングをせずとも話すだけで瞬時にテキスト化できるのが最大の魅力です。タイピングスキルに依存しないため、キーボード操作が苦手な人や高齢者など、幅広いユーザーの助けになるのもメリットでしょう。
特に、議事録の作成やブレインストーミングなど大量の文章が必要な場面で作業効率が向上し、業務の時間短縮を期待できます。
2.身体的負担の軽減
手を使わずに文章作成ができるため、長時間のキーボード利用による手首の痛みや眼精疲労、肩こりなどの問題解決が期待できます。
さらに、「ながら作業」にも活用できるため、例えば移動中や料理中などのシーンでも活用でき、時間を有効活用できるのも嬉しいポイントです。
3.アイデア創出の促進
思考の流れを止めずに考えを言語化できるため、ブログやエッセイ、日記の作成など、クリエイティブな業務に最適です。また、思いついたアイデアのメモだったり、議事録作成ツールとしても活用できます。
さらに、メールアプリと連携可能なものであれば、そのまま文章を作成して返信するといったことも実現可能です。
4.グローバルなビジネスシーンでの活用
多言語対応とリアルタイム翻訳機能を備えている音声入力AIツールも多く、日本語で話した内容をそのまま英語等に変換し、コミュニケーションすることも可能です。
そのため、国際会議、海外クライアントとの商談などでも、言葉の壁を意識することなく、スムーズな情報共有が実現できます。
5.データ活用と業務改善
企業で音声入力AIツールを活用する場合、単なる業務効率化を超えた価値を生み出す可能性があります。例えば、コールセンター業務における顧客との会話内容を自動的に書き起こすことで、対応品質の分析、顧客満足度の定量化などを自動化することが可能です。
音声入力AIツールを選ぶ際に重視したい3つのポイント
次に、実際に利用する音声入力AIツールを選択する際に意識したい、3つのポイントをお伝えします。
1.プライバシー・セキュリティ面
最も重視すべきは、プライバシー・セキュリティ面です。例えば、ローカルで処理を行うツールであればデータが外部に送信されることはなく安心ですし、会議内容などを扱うビジネスシーンでも活用できるでしょう。
一方で、クラウドベースの場合は、強力なサーバーサイドのAIモデルを活用できるため、より高い精度で書き起こせたり、翻訳など書き起こし以外の機能を利用できるといったメリットがあります。
ただし、セキュリティ面での心配が残るツールもありますので、データの保存期間や暗号化レベルなどを確認し、自社のセキュリティポリシーとも照らし合わせながら慎重に検討することが重要です。
2.対応デバイス
次に確認したいのが、使用環境との互換性です。ツールによっては、利用できる対応デバイスやOSなどが限られている場合もありますので、ご自身が普段利用しているデバイスで動作するかをチェックしましょう。
さらに、複数デバイスでデータのやり取りを行いたい場合は同期機能があるかどうか、日常使いしているアプリとの連携が可能かどうかなども確認した上で、最も使い勝手の良いものを選ぶのがおすすめです。
3.料金プラン
最後に、利用目的に適した料金プランの選択です。買い切り型とサブスク型が存在し、それぞれにメリット・デメリットが存在します。
例えば、買い切り型は長期的にコストを抑えられる一方で、機能のアップデートや最新のAI技術への対応が限定的になる可能性があります。
そしてサブスク型は月額費用が発生するものの、常に最新のAI技術を利用できたり、新機能が追加されるなど拡張性の面でメリットがあります。
利用頻度やチーム規模、必要な機能レベルなどを整理した上で、最適な音声入力AIツールを見つけてみてくださいね。
ここからは、おすすめの音声入力AIツールを5つご紹介します。
1.ローカル環境で企業利用も安心「SuperWhisper」
「SuperWhisper」は、OpenAIの音声認識モデルWhisperを活用した、音声入力AIツールです。Mac、iOSにも対応しています。
高精度な音声認識機能を兼ね備えており、リアルタイムで音声をテキスト化することが可能です。また、日本語を含む100以上の言語にも対応し、別の言語への即時翻訳も可能です。
録音や書き起こしはローカル環境で完結し、音声がクラウド上に保存されないため、セキュリティ面でも高く評価されています。加えて、メールアプリやLINE、Slackなどへの貼り付けも容易で、ビジネスシーンで大いに活躍してくれます。
そしてユニークな機能が「カスタムボイスモード」です。単なる文字起こしではなく、事前に設定することで、SNS投稿文やブログ記事など、最適なフォーマットに合わせて自動整形してくれます。
料金体系は、無料プランも用意されており基本的なテキスト変換機能であれば利用できます。有料プランは月額8.49ドルからで、AI自動要約、話者認識など利用できる機能が全開放されます。
2.高精度×超高速書き起こしが魅力「AQUA」
「AQUA」は、高精度な音声認識とスピード感で注目を集める音声入力AIツールです。
公式によると、200ミリ秒未満で起動し、テキストとして書き起こすまでに最短450ミリ秒という超高速さで、短い発話も瞬時に文字起こしが可能です。さらに、850ミリ秒で応答するストリーミングモードも存在し、文脈を損なわずに長文を書き起こせると、主にインタビュアーやライターを中心に利用者が増えています。
Mac、Windowsに対応しており、メールアプリやSlack、Notion、ChatGPT、さらには今話題のAIコードエディタ「Cursor」「VS Code」とも連携が可能です。
AQUAもメールや議事録、Web記事など用途に合わせた形式に自動でテキストを編集してくれます。「箇条書きにしてほしい」「この文章を洗練させてほしい」など、音声指示で手軽に行うことも可能です。
料金は無料版で1,000語まで利用可能で、有料版は月額8ドルのプランがあります。月額12ドルのチームプランも用意されており、その場合はプライバシーモードの組織適応も可能で、企業でも安心して利用できます。
3.買い切り型でコスパよし!「VoiceInk」
「VoiceInk」は、macOS用のオープンソースの音声入力AIツールで、購入の場合は個人だと3,000円程度の買い切り型となっています。
また、ローカル環境でのデータ処理となり、音声やテキストデータは自身のパソコン内に保存されるためプライバシーが保証されます。会議の内容やインタビュー音声などを書き起こす際にも、データ漏洩の心配がなく安心して利用できます。
そしてVoiceInkのユニークな機能が、音声と文字起こしの履歴保存機能です。書き起こしたテキストだけなく音声データも保存されるため、後から聞き直しながら文章を修正したりすることも可能です。
7日間の無料トライアルも用意されていますので、買い切り型を検討している方にはおすすめです。
4.多様なアプリと連携&文章を自動編集「Wispr Flow」
「Wispr Flow」は、iPhoneやMac、Windowsなどさまざまなデバイスで利用できる音声入力AIツールです。Chrome、Cursor、Apple Notes、Evernote、Google Docs、Discord、LinkedInなど幅広いアプリケーションとの連携に対応しています。
Wispr Flowは、フィラーワードの除去はもちろん、文脈に合わせた文章整形、100以上の言語への翻訳にも対応しています。加えて、アプリに合わせて文章のトーンを調整してくれる機能は革新的な機能の一つです。
さらに、Perplexityとも連携しており、ホットキーを押しながら検索ワードを話すだけで、瞬時にAIによる回答を得ることができます。
料金プランは、無料版で週2,000語の音声認識制限付きで利用可能です。有料プランだと個人では月額15ドル、チームでは12ドルで用意されています。
5.Apple Watch連携!手軽さ重視なら「Whisper Memos」
「Whisper Memos」は、Apple WatchやiOSデバイスで録音し、その音声を書き起こしできる音声入力AIアプリです。手首での操作だけで音声入力が完結する手軽さが最大の魅力です。
そのため、散歩やジョギングの合間に思いついたアイデアを記録したり、訪問先での会話を書き起こしておきたい場合など、移動中の利用に便利な設計となっています。
しかし、Apple WatchやiPhoneの小さな画面だと確認が大変…と思われるのではないでしょうか。そうした方のために、文字起こしされたメモが数分後にメールで自動送信される機能も搭載されています。
プライバシー保護についても充実しており、プライベートモードに設定すると、アカウントへのトランスクリプト保存をオプトアウト可能です。音声は処理後に完全削除され、メールのみで送信されます。
料金は基本無料ですので、Apple Watchを日頃から活用している人は試しに使ってみてはいかがでしょうか。
おわりに
いかがでしたでしょうか。今回は、音声入力AIツールが注目されている背景から、おすすめツールまでご紹介してきました。
おそらく、これまで音声入力には馴染みのなかった方の方が多いかと思いますが、AIツールがまだまだ進化していく昨今、業務でも必須になるツールのように思います。
ぜひ、ご自身のデバイス環境に合った最適なツールを見つけてみてくださいね。
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