• 株式会社フォーデジットデザイン
  • アートディレクター
  • 石田 康太

カッコイイだけじゃない「使える」UIデザインを デザインプロセスを変えるツール

今回のソリューション:【Prott/プロット】

株式会社フォーデジットデザインでデザインチームのマネージャーとしてUIデザインを手がける石田康太さんは、「使える」UIデザインをすることを常に意識しているという。その石田さんのデザイン開発を助けるのが、株式会社グッドパッチが運営する「高速プロトタイピングツール」の「Prott(プロット)」だ。

Prottを使うことで、以前は数時間かかっていたプロトタイプの作成が効率化され、その分の時間をUIの検証や「考える事」に使えるようになったという石田さんに、今回はお話を伺った。

バンド+アルバイトの日々 デザイン業務もアルバイトから始めた

昔からデザイン領域には関心がありました。もともと大学に入るときにはエスカレーター式だったんですが、デザインに関わることができそう、ということで建築学科に進学したんですよね。あとはバンド活動をしていて、そこでグッズをデザインしたり。結局就職はせずに、アルバイトしながらバンド活動していたんです。でもデザインの仕事がしたいと思って、フォーデジットデザインに最初はアルバイトという形で入社しました。

その時は、WEBデザインのことは何も知らなかったですね。最初はひたすら業務を進めながら学んでいきました。WEBページのバナーのような細かいデザインから始めて、今はデザインチーム10名のマネージャーをしています。プレイングマネージャーなので大変ですが、楽しくやっています。

「使える」UIデザインのためのプロトタイプ作成に課題

現在の業務としては、WEBサイト・スマホサイト・アプリ等のUIデザインですね。僕は特にWEBサービスやアプリのインターフェースを担当することが多いので、実際に「使える」デザインを作ることをすごく意識しています。

そういったデザインを作ろうと思った時に、大事なのが試作品であるプロトタイプを作成することなんです。これをどう、効率的に作るかがずっと課題でした。自分はコーディングに強くないのでサッと作れないので、いつも数時間はかかっていました。

そもそも自分にはできない部分も大きいので、まずは社内の人に「俺でもできるもの、お願いします」と依頼して、フレームだけ組んでもらって調整していたのですが、このやり方だと結局時間がかかって、複雑なページ遷移が登場してきたりすると、それぞれのリンクを貼っていくのすらもう億劫になってきていました。

プロトタイピングツールの導入で、工数を削減し検証を増やす!

それで導入したのがプロトタイピングツールです。最初はProttではなく、昔からあるサービスを使っていました。プロトタイピングツールがあれば、コーディングなしで実物に近いものが作れます。作業を自分だけで完結できますし、直感的にピッと操作するだけでいいので、本当に時間が短縮できるんですよね。

「使える」デザインを作っていくためには、検証がとても大事だと思っています。ツールを使うことで空いた工数で検証の回数も増やせますし、そもそも検証しやすくなったんです。実物に近いインターフェイスが実機上で見せられるので、クライアントや社内のメンバー、時には家族にも試してもらいやすくなりました。また、トランジションの効果も付けて最終形に近い体験が提供できるので、お客さんへのプレゼンテーションにもいいですね。

「かゆいところに手が届く」細かい機能があるのがPrott

Prottを使い始めたのは数ヶ月前です。以前に使っていたものがだんだんアップデートされなくなっていったんですよね。Prottはリリースされた時に一度使ってみていて、いいなとは思っていました。それで今回、アプリだけでなくWEBサイト用のプロトタイプも扱えるようになったということで、導入を決めました。

使ってみて、やっぱりいいなと思いましたね。簡単にプロトタイプを作ることはもちろんできますし、かゆいところに手が届く細かい機能もあるんです。「あ、これもできるんだ!」って感じることが多くて、その度に嬉しいんですよ。例えば、一度貼り付けた画像を元に戻す「復元」機能は以前使っていたものにはなかったんですよね。プロトタイプを作る時は、画像を上書きすることを何回もするんです。Prottだと前のバージョンに戻せるので、現在のものと比較ができてとても便利です。あと外部サービスとの連携ができるものいいですね。

信頼できる、サポートチャット機能も

それにサポートチャット機能がとてもいいと思います。たまたま先日、プロジェクトを複製した時にリンクが全部切れたんです。「やばい!」となって、人生で初めてチャットで問い合わせをしてみました。そうしたら10分かからない位で返事がきて「今日中に直します」と回答を頂いて。それで本当に直してくれたんです。頼もしいな、と感じましたね。「今日中に」なんて言ってしまって、裏でエンジニアさんは大変だったんじゃないかと思いますけど(笑)。

「使える」デザインを生むため 検証の手段と時間を提供するのがPrott

デザイナーなので当然かっこいいものを作りたいという欲求はあります。でも本当に「使える」インターフェイスを作ろうと思ったら、ただかっこいいだけじゃダメなんですよね。きちんと時間を作って検証の回数を増やしていくことが必要だと考えています。また自分だけで検証するのではなくて人に見せることで気が付くことがあるので、それも大切です。その検証を行うための「時間」と「プロトタイプという手段」を提供してくれるのがProttだと思っています。もうProttがないと本当に困ってしまいますね!

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