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GitHubがより便利になる使い方、ショートカット・Trending・gitterを解説【連載第6回】

この記事は、リポジトリ管理サービスGitHubの入門記事、連載第6回目です。

今までの連載では、GitHubとは何なのか?と、基本的な機能の使い方を解説していきました。今回は、少し趣向を変えて、GitHubをより便利に活用するためのTipsを紹介します。

目次

  • キーボードショートカットを活用する
  • Trendingで注目を集めるOSSを調べる
  • チャットサービスgitterを使う
  • Integrationを探す

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キーボードショートカットを活用する

ブラウザ上でGithubのページを見ているときに、間違えてキーボードを押してしまい、変なページに飛ばされたことはないでしょうか。私はよくあります…。

実は、GitHubのページには、いくつかのキーボードショートカットが設定されています。間違えて踏むと厄介ですが、使いこなせると結構便利です。

例えば、sキーを押すと、そのページ内にあるサーチボックスにフォーカスが当たります。

リポジトリの「Code」画面でこれを押すと、そのリポジトリ内の検索フォームにフォーカスされます。マウス操作不要でこれが使えるのは便利ですね。

他にも、リポジトリ画面でgiを同時に押すとIssuesのタブに飛んだり、gpを同時に押すとPull Requestのタブに飛んだりと、よく使うページへのショートカットが用意されています。

その中でも便利だと思うのが、「Code」画面でtを押すと表示される、File Finderです。

この画面では、リポジトリに含まれるファイルを再帰的に検索できます。遷移後、そのまま検索したいファイル名を入力すると、その文字が含まれるファイル一覧が表示されます。

キーボードショートカットの一覧は、こちらのページに載っています。今回紹介したもの以外にも、使えそうなものはあるので、ぜひ一度試してみてください。

次はTrending機能を紹介します。Trendingページには、いまGitHubで注目を集めているリポジトリが一覧化されています。まだ日本語の情報は少ない、新しいライブラリを発見できる面白さがあります。

Trendingページは少々分かりづらいところにあります。まずはユーザーアイコンから[Explore]を選択します。

そして表示されるページの、[Trending]タブを選択すると、そこにトレンドのリポジトリ一覧が表示されます。

Trendingは、言語ごとにフィルタリングして表示することもできます。

ここで表示されているOSSが、実際にどこまで使えるかは分かりませんが、同僚に自慢するネタくらいにはなるでしょう。

チャットサービス「gitter」を使う

次に紹介するのは、チャットサービスgitterです。これはGitHubの機能ではなく、別のサービスなのですが、GitHubとの親和性が非常に高いです。

gitterはSlackのようなチャットサービスと似た作りになっているのですが、一番大きなポイントはGitHubのリポジトリ単位でチャットルームが作れることです。OSSの方向性の話のような、Issuesよりもチャット形式でディスカッションしたい話をしたり、リポジトリ数が少ない会社の社内コミュニケーションとしても活用できます。

LPを見る限り日本語が不安ですが、中身は全部英語なので大丈夫です(?)。こちらからGitHubアカウントでサインアップをするとサービス連携の許可が求められますので、承認して先に進みましょう。

ログインすると、Slack風のチャットルームが表示されます。ユーザーアイコンの部分を選択すると、下の方に[Add a Room]というボタンが表示されます。これを押してみます。

そして出てきたポップアップの、[Repository]を選択して次に進みます。

するとリポジトリの選択画面に移るので、ここでチャットルームと関連付けたいリポジトリを選択します。

これで設定は終わりです。あとは人を招待したりして、普通にチャットルームとして活用しましょう。

gitterの凄い所は、チャットが完全にプログラマー向けに作られているところです。Markdown記法でコメントを打つとチャット欄にもフォーマットを整形して表示されたり、“`でコードを囲って入力すると、しっかりとその言語に合わせて色付けをしてくれます!

このMarkdownやコードを綺麗に表示してくれるという機能だけでも、かなり魅力的ですね…。エンジニアだけでコミュニケーションを取りたい場合、試しに使ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに、gitterは自分のリポジトリのチャットルームを作るだけでなく、OSSで進行しているプロジェクトの部屋を除くこともできます。今使っているフレームワークの今後を垣間見たりできるかもしれないですね。

「Integration」を探す

最後に、Integrationページを紹介します。Integrationページでは、GitHubと密に連携できるサービスの一覧を確認できます。

今回紹介したgitterや、以前の記事で解説したZenhubを始め、SlackやCircleCIといった有名ドコロが揃っています。

ただ、このページから直接連携ができるわけではないようです。個別ページに行くと、[Learn more]ボタンがあるので、ここから詳しい連携方法が確認できます。

あくまでもIntegrationページは、連携できるサービスの一覧が確認でき、連携すると何ができるのかを確認するためのページのようです。

GitHubと連携できるサービスは続々と増えていて、例えばAWSへのデプロイを自動化する「CodeDeploy」や、GitHubリポジトリから電子書籍を作る「GitBook」などは面白いですね。

この連載でもカバーしきれないほどの数があるので、Integrationページから気になるものを探して、試してみてはいかがでしょうか。

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