- 株式会社イグニス
- 人事採用ディレクター
- 飯田 貴大
「Sランク」の転職潜在層にもリーチ可能!エンジニア採用サービス「paiza」の活用法
〜コーディングのスキルチェックを行う採用サービス「paiza」を活用し、「Sランク」エンジニアの採用に成功した事例〜
競争が激化するエンジニア採用市場。優秀なエンジニアを見つけるため、ダイレクトリクルーティングやリファラルリクルーティングなど、各社が工夫を凝らしている。
スマートフォン向けゲームを中心に、数多くのBtoCサービスを世に出している株式会社イグニスでは、優秀なエンジニアを採用するため、エンジニア特化型の採用サービス「paiza(パイザ)」を利用している。
paizaは、求職者がオンラインでコーディングのスキルチェックを行い、その評価を元に転職活動ができるサービスだ。スキルチェックを目的に登録しているユーザーも多く、「転職潜在層にアプローチできる」ことが特徴だと、同社で採用を担当する飯田 貴大さんは語る。
今回は、飯田さんと、paizaでSランクを獲得してイグニスに入社した霜田 孝雄さんに、詳しい活用方法について伺った。
▼paizaに掲載されているイグニスの求人
(※同社の「Switch」を活用したFacebook上での採用ノウハウについて知りたい方は、こちらをご覧ください。)
無職のときに「paiza」を見つけ、すぐにSランクに
霜田 前職では、コンシューマー系のゲーム会社でプログラマーをしていました。ゲームの実装はもちろん、ツールの開発や、ワークフローの改善なども行っていました。
その会社を退職し、大学にでも行こうかと考えていたのですが、その間に何かやることはないかなと考えていて。プログラミングの能力は、何もせず放っておくと鈍ってしまうので、コーディングのスキルチェックができる転職サービス「paiza(パイザ)」に登録して使い始めました。ボケ防止のためですね(笑)。
絶対これで転職してやる、という気持ちではなく、「あわよくばスカウトが来たら良いな」という感覚でした。元々、競技プログラミングのような領域が好きだったこともあり、数日で最上位のSランクになりました。
すると、スカウトがどんどん来るようになって。2週間くらい経ったところで、イグニスからプラチナスカウトをいただいて、そこから何度か面接を重ねて、入社することになりました。
手探りな中「Sランク」を発見!採用後はコアメンバーに
飯田 霜田を見つけたのは、弊社がpaizaを使い始めてすぐのタイミングでした。手探りでpaizaを使っていたところに、「若いのにSランクのとんでもない人がいるぞ」と興奮したのを覚えてます。
そのとき弊社の求人はハードル高めに、「Sランク」を必須に設定していました。その求人を見た社内のエンジニアから、「それは無理だと思うよ」と言われていましたね。ですが、その直後に霜田と出会えて、運命的なものを感じました。笑
▼「Sランク」エンジニア霜田さんの、当時の求職者情報
霜田には今、新規開発として会社で最も注力している、本格的な3Dアクションゲームのコアメンバーとして活躍してもらっています。
霜田 そのゲームの中で、3Dを使った部分は基本的に担当しています。他にも、クライアントサイド実装の意思決定や、全体設計の確認、コードレビューなどですね。僕が全部やるわけにはいかないので、相談や指導をしながら任せていっている部分ももちろんあります。
飯田 霜田のいる新規プロジェクトは今年チームづくりを始めて、既に20人を超える規模になりましたが、多くがこの新作ゲームをつくるために採用してきた優秀な人たちです。会社全体でいうと、毎月6~7人ほど計画的に採用をしてチームづくりをしています。
イグニスグループは、積極的に新規事業に取り組む社風ですが、社員数は全体でもまだ150人程です。異動で人を集めることが難しく、新しい大型プロジェクトを成功させるためには、そのために必要なメンバーを一人ひとり採用していくしかないんです。
なので、人員計画を立て、適切なタイミングで理想とする人を採用しています。それを、パズルのように、1名ずつ丁寧に行っているんです。
気になる人には、「プラチナスカウト」で個別メッセージを
飯田 paizaは、そのような弊社の状況にマッチした採用サービスだと思っています。
現在、30サービス以上の採用求人媒体を使っていますが、paizaはその中でも運用コストが低く、効率的な活用ができています。
求人ごとにあらかじめ条件を設定しておくと、それに当てはまる人の一覧を、運営側がリストアップして送ってきてくれるんです。そのメールからURLをクリックするだけで詳細画面に飛べますし、スカウトもそこからチェックして送信するだけなので、手間がかかりません。
他の求人サービスだと、確認できずに自動でスカウトまで送られてしまったり、その都度リストアップの条件設定をする必要があるなど、使い勝手が悪いものが多いんです。その中でpaizaは、最少コストで良いエンジニアさんに出会えるので、優先的に使用しています。
実際、この運用で毎月数名、paiza経由でコンスタントに選考通過者が出ており、費用対効果は良いと感じています。
▼条件に当てはまった候補者リストが送られてくる
paizaでは、求職者から求人お気に入り登録があったら、メッセージ付きの「プラチナスカウト」を送ることができます。このときに送るメッセージは、テンプレではないので大変ですが、可能性が高そうだと思った人には、手間をかけて個々に送るようにしています。
霜田 普通のスカウトは結構来るのですが、プラチナスカウトはあまり多くなく、その中でもいち早く送ってくれたのがイグニスでした。こちらも真摯に対応しようという気持ちになりましたね。
面接は「カジュアル面談」から。志向性を注視する
飯田 実際の選考フローとしては、カジュアルな面談を1回、面接を2回行っています。弊社では、最初はお互いラフにお話ししたいので、カジュアル面談という形を取っています。paizaは、求人を作るときに、カジュアル面談にするか、普通の面接にするのかを選択できるようになっているんです。
カジュアルな場なら個人的な話もしやすいですし、転職の際に気になっていることがあれば、「福利厚生でこういうサポートができますよ」という話もできます。
その後しっかりとエンジニア同士の面接をして、最後に役員面接です。役員面接といっても、弊社はCTOが出るので、一般的な役員面接とは違いますね。
霜田 役員面接では、ひたすら技術的なことを聞かれました(笑)。「こういう状況なら、君ならどういった設計をするか」という質問で、ホワイトボードにクラス図を書いたりして、説明をしていきました。
飯田 面接では技術力だけではなく、「サービス志向か」という点を見ています。
例えば、Ruby on Railsをとにかく大好きで極めたいとか、最新のツールをどこよりも早く導入したいということだけを言う人には、違和感を感じますね。
あくまで弊社はサービスを主体とした会社なので、「世界中で大ヒットするゲームをつくりたい」「自分の名刺代わりになるような代表作を生み出したい」という高いレベルの、サービス開発マインドを持っていることが重要かなと思っています。
あとは、「時間が無くて仕事以外のことはできません」と当然のように言ってしまう人も、弊社には合わない可能性が高いと感じます。
やはり活躍しているエンジニアは、自分で時間をつくって勉強をしているし、常にアンテナを張って情報をキャッチアップしているし、発信もしています。そういう風に、行動力のある人が集う活気ある組織を、これからも維持し続けたいですね。
採用を続けながら、プロジェクトの成功を目指していく
霜田 paizaは、「遊んでいたらスカウトが来る」サービスだと思っています(笑)。スキルチェックという、ハードルが低いところから始められて、なおかつ、運が良ければ気になる会社からも声がかかる。良いサービスだと思っています。
また、自分の技術をしっかりと見てもらえているんだな、というのも感じられるし、良いランクを取って、いろいろなところから声がかかると、安心感がありますよね。
飯田 paizaのスコアは、プロフィールや年収など一般的な求人サイトにもある記載の、プラスアルファの要素くらいに捉えています。ですので、スコアを絶対視しているわけではありません。ただ、仕事以外に「何かに取り組む意志がある」というのは伝わるので、確実にプラス評価ではありますね。
エンジニアだと、知り合いづてに転職される比率が高いかなと思うのですが、こういう風に転職潜在層の方と出会えるサービスは貴重です。
paizaは、コーディングのテスト以外にも、コンテストをしたり、動画で学べる教材があったり、面白いメルマガがあったり、エンジニアの関心を集める取り組みを積極的にしているので、今後の成長にも期待しています。他にも、paizaのような良質な求人サービスが生まれ育っていくことを願っています。
弊社は、本格的なゲーム開発会社へと成長しようとしています。過去にはない大きなチャレンジとして、優秀なエンジニア、クリエイター陣を集めて開発している3Dアクションゲームのプロジェクトでは、すでに30名近いメンバーが在籍し、内製で開発を行っています。
1000万DLを目標とし、多くの人に愛され続けるヒットゲームを生み出そうと、チームは活気づいています。今後も採用を続けながら、チーム全員で必ず成功させていきたいと思います。(了)