- 株式会社トラックス
- 代表取締役
- 山下 温
数百名規模の巨大プロジェクト進行を透明化するツール・Backlog
今回のソリューション:【Backlog/バックログ】
10社以上が関わるような巨大プロジェクトでは、「今、誰が何をしているのか」が見えなくなりがちだ。更に企業間の業務の受け渡しなど、煩雑な業務が発生しやすい。
Webデザイン・開発の受託業務を展開する株式会社トラックスでは、そのような巨大プロジェクトの一端を担うケースも多いのだという。
同社の創業者で代表取締役を務める山下 温さんは、そういった案件の進捗管理に、株式会社ヌーラボが提供するタスク管理ツール「Backlog(バックログ)」を使っている。
「案件ベース」のタスク管理には、Backlogが非常に便利だと語る山下さんに、その理由を聞いた。
Webデザイン・開発の受託会社を立ち上げ
株式会社トラックスは、Webデザインやフロント開発といった部分に非常に注力した受託開発の会社です。
「創る」会社というマインドを持っているので、そこへのこだわりというのは強いと思います。デザイン面でも、技術面でもいいものを作り、クライアント様の課題解決を実現しようというのがあります。
おかげさまでクライアント様の依頼も今は増えていて、規模も大小問わずといった感じです。企業のホームページの企画やデザインから、10社以上が関わって動いていく巨大プロジェクトで、開発の一部を担うこともありますね。
数百名規模の巨大プロジェクトでは、いかに正確なタスク管理をするかが課題
そういった巨大プロジェクトの例として、実店舗やECサイト等のあらゆる販売チャネルを統合する、オムニチャネルの実現のようなものもやっています。
オムニチャネルの実現となると、本当にたくさんの関係者がいらっしゃるんですよ。全体で、数百名規模にはなりますね。
所属もばらばらなメンバーと、どのようにコミュニケーションをとって、巨大プロジェクトをきちんと回していくか、ということは大きな課題です。電話やメールですと、どうしても限界があるんですよね。
そこで、そういった巨大プロジェクトでよく使っているのが、タスク管理ツールの「Backlog(バックログ)」です。
▼「Backlog」画面イメージ
毎回、案件ごとにチームを立てて、期間限定で使うことが多いですね。プロジェクトが終わったら解散、みたいな感じです。
ひとつひとつのタスクの進行度が一目瞭然
Backlog上のチームの中では、ひとつひとつのタスクが担当者に紐付いていて、担当者が進行状態を更新していくことができます。
タスクの状態に応じて、ステータスが「未対応」→「処理中」→「処理済み」→「完了」の順で進行していきます。あらかじめ設定した期日までにそのタスクが完了していないと、火事のアイコンが出てくるんですよ。正直焦りますよね(笑)。
誰のどんなタスクがスケジュールから遅れているか、関係者全員に一目瞭然なんです。期日に合わせて各担当者にはメールでアラートも飛んでくるので、「見落とし」のようなヒューマンエラーも格段に減りましたね。
関係者全員の「今の状態」が可視化されることに意味がある
大きなプロジェクトを進めていく時は特に、全員の状態が常にわかっていることが大切だと思います。
タスクの細分化をして、それぞれ担当者を立てて、進捗管理をする。一見簡単そうなんですけど、参加者が多いとなかなかうまくいかないんですよ。
そういったことが手軽にできるのが、Backlogの良さですよね。例えばプロデューサーやデザイナー、エンジニアといったそれぞれ立場の違うどんな人間からも全員の動きがわかりやすいので、互いに先回りして準備するなど連携が取りやすいんです。
連携というところで言うと、データ共有にも使っています。
本来ならば、タスク管理はタスク管理、データの共有はデータの共有とツールは分かれていると思いますが、Backlogだと両方できるんですよね。だから使い勝手が良いんです。
特にデザイン領域では画像がとても多いですし。企業間の業務の引き渡しにも最高ですね。リレー形式で業務の受け渡しができるというか、業務引き継ぎのための情報がすべてここに入っているので手間が少ないんです。
プロジェクトの進捗を透明化し、案件を滞りなく進めてくれるのがBacklog
Backlogはプロジェクト進行を全体的に透明化してくれるツールだと思っています。それが結果的に、案件を滞りなく進めることに繋がるんですよね。参加者が多いからこそ、こういったツールを使って全体をしっかり管理していくことが必要だと考えています。