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WEB広告効果の解析作業を2時間→10分に!レポーティングを楽にするBIツール

今回のソリューション:【Tableau/タブロー】

〜Excelで行っていた「広告効果の分析とレポーティング」を自動化した「Tableau/タブロー」の事例〜

対象がどんな商品・サービスであれ、マーケティング担当者にとって必須なのは、膨大な市場データを整理し、読み解くという作業だ。そして結果や課題をあぶり出し、分かりやすいレポートに落としこむ。Excelのピボットテーブルやグラフを日々量産している人も多いのではないだろうか。

しかしその方法はもう時代遅れかもしれない。株式会社アトラエでWEBマーケティングを担う井端 康さんは、統計解析ツール「Tableau(タブロー)」を使うことでその工程をほぼ自動化した。「自腹でもいいから導入したいと思った」というTableauの使い方について、井端さんに伺った。

WEBマーケッターとして広告効果を評価

僕は今入社4年目で、転職サイトGreenのマーケティングを担当しています。元々入社前にはエンジニア見習いとしてインターンを務め、入社後も半年ほど開発に携わっていました。現在の業務のひとつとして、リスティング、Twitter、Facebookなど複数のWEB広告媒体の効果測定を行うということがあります。

データ解析とレポーティングにかかる作業時間が課題だった

広告の実績データ自体はCSVで吐き出されるので、その数値データをどう解釈し、評価するかということが重要になります。更に、その評価をしっかりと見える形で視覚情報に落とし込む必要があるんですね。

最終的に人は視覚情報にならないと納得しないので。つまりレポーティングの作業なんですが、その作業自体は何も効果を生まないのに対して、時間がかかることがネックでした。でもレポーティングをしなければもちろん次の手を打つこともできないんですよね。

独学で統計解析ツール「R」を学ぶも…

レポーティングの方法を試行錯誤していく中で、最初は統計解析ツール「R」を趣味的に、独学で勉強して使っていました。ExcelのVBAではできないビジュアライズの面でRは特に優れていると感じていたんです。ただ独学だったこともあって、約半年の間、Rの勉強とそれを使ったレポーティング作業にほぼ週末の2日間を費やす日々が続いていて。正直結構しんどかったですね。

自腹でも導入したいと思った、BIツール「Tableau」

そんな時に、以前から名前だけは聞いていたTableauの日本法人に上司の知人の方が入社されたという縁もあって、試してみようと思いました。2014年の年末頃の土曜日に、まずは無料版をダウンロードして使ってみたんです。

その時に、今まで自分が週末に2時間くらいかけてやっていた作業が10分位でできちゃった、という。そのまま週末一杯かけてTableauを自習して、週明けの月曜日には上司に導入を直談判しました。「自腹でもいいから導入したいので検討して下さい」って言いましたね。本当に自腹でも導入したいと思っていました。そのくらいインパクトがあったんです。

Tableau導入により、広告効果の分析がほぼ自動化

それですぐ会社として導入に踏み切って、今ではフル活用しています。広告の運用媒体別に同じ指標でフォーマットを作成して、Tableauのダッシュボード上ですぐに比較検討できるようにしています。今の作業はほぼデータソースの更新だけになりました。

Tableauのセールス・トークのひとつに、「操作が思考スピードでできる」という言葉があるんですけど、本当にそうだと思います。さすがにすごく重いデータであれば処理に数秒かかりますが、例えばデータに最適なグラフの選択や色分けを自動でやってくれるので、データ分析以外の作業について考える必要がなくなるんですよね。

▼「Tableau」画面イメージ

WEB広告運用者は確実に使うべきツール!

僕はTableauはほんとにすごく良いツールだと思っているんですが、合う人と合わない人がいるんじゃないかとも思います。例えば粒度の大きな数値をKPIとして見ていてその推移を見る程度であればTableauは必要ないかなと。

ただ、WEB広告の運用者は皆使ったらいいと思いますね。見るべき数値が多岐に渡りますし、更にインサイトを得るまでのプロセスをできるだけ短縮したいと考えている運用者が多いので。どこかの数値に課題意識が出た時にその要素をドリルダウンして、原因を突き止めることが重要なんですが、その作業がTableauを使うことで格段に楽になるんです。

セミナーに登壇するくらい、Tableauが好きになりました!

あまりにも良いツールで正直感動したので、Tableauに勤める知人にセミナーを行ったらいいんじゃないかってメールをしたんです。もし自分がTableauのマーケティング担当だったら、参加者が実際にTableauを触って試せるハンズオン形式でのセミナーを絶対にやると思ったので。そこから「じゃあ」という話になり、実際に僕がセミナーに登壇させて頂きました(笑)。その位、このツールはすごいと思っていますし、より多くの人に使ってもらいたいと考えています。

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