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  • 加留部 有哉

働き方を革新する「WeWork」も愛用!今すぐマネしたいITツール【5選】

19ヶ国178地域でコワーキングスペースを展開しているユニコーン企業「WeWork」。

※2017年11月時点

WeWorkは、その良質なコミュニティに入ることで様々な恩恵が受けられるという点で、通常のコワーキングスペースとは異なる存在です。

オフィス自体もとても素敵で、東京では2018年を目処にコワーキングスペースがオープンする予定だそうです。

▼本社があるニューヨークのコワーキングスペース

▼こちらはパリのコワーキングスペース

そして、このWeWorkが実現しようとしているのは、全く新しいスタイルの働き方です。

その高い生産性と、コワーキングスペースからコラボレーションを実現させる働き方には今後も目が離せません。

今回は、そんなWeWork社で使われている、新しい働き方を実現するツールを紹介します。

▶︎今回紹介するツールのリスト

  • メンバーそれぞれに生産性を向上させるためのコーチロボットがつくSabeer
  • コーヒーで始まる社内コラボレーションCoworkerCoffee
  • シンプルかつ高機能で愛される日程調整サービスMeetingBird
  • 知りたい社内の情報をすぐに教えてくれるObie.ai
  • 情報を探す時間がゼロになるPaperbot

※Sifteryを参照

チームメンバーの生産性を向上させるCoachbot「Sabeer」

SabeerのCoachingBotはチームメンバー、一人ひとりの生産性をあげるためのbotです。

コーチングの概念を取り入れたbotで、チームが目標を達成したり、生産性を上げたり、関係を良くしたりするために、メンバーにチャットで質問をしていきます。

botがメンバーに質問をしてくれるので、マネージャーはいちいち口頭で話したり、メールで質問を送ったりする必要はありません

▼チャットで回答しやすい質問がメンバーに届きます

メンバー全員が回答し終わったら、回答内容の分析をして、どこにフォーカスしてチームを改善していくべきか明らかにしてくれます。

レポートを出してくれるのもマネージャーの生産性向上に大きく貢献してくれますね。

マネジメントが楽にし、チームを目標達成に近づけるロボアシスタントが欲しいという方は、こちらもチェックしてみてください。

例えば、とても高い目標を追っているチームにSabeerを導入してアンケートを取ったとします。

すると、結果を分析して、「目標や仕事の目的はメンバーが十分に理解しているが、メンバー同士の関係が悪くなってしまう」という傾向を教えてくれます。

そして、その分析結果からSabeerが「Relationshipを改善しましょう」と提案をしてくれます。

▼レポーティングの結果

また、その改善提案を進めるための「Toolkit」も用意されてあります。

Toolkitは、課題を改善するためのコンテンツです。

各カテゴリー別に、ビデオコンテンツやワークショップ、専門的な記事やトレーニングが用意されています。

CoachingBotには様々なToolkitがあるので、目標をすり合わせるためにはどんなワークショップが効果的か? などがわかり、改善のための行動がしやすくなります。

▼良い決定をするための具体的なトレーニングが書かれたtoolkit

チーム状態を把握し、課題解決のアクションが進むようなコーチングがなされるという点が、Sabeerの特徴だと言えます。

1杯のコーヒーからコラボレーションを生む「CoworkerCoffee」

続いてご紹介するのが、同僚とコーヒーを飲むためのサービスCoworkerCoffeeです。

同僚とコーヒーを飲むサービス??と疑問を抱きますが、このサービスは従業員同士のマッチングをするためのものです。

すでにWeWorkだけではなく、マイクロソフトやロレアルなど大企業で導入が進んでいます。

例えば、従業員数が増えてくると新しく入社した人とコミュニケーションをする機会がなかったり、別のフロアで働く人と話したこともなければ顔もわからないといったことがあると思います。

せっかく同じ会社に優れた人がいるにも関わらず接点が持てないのは、機会損失ですよね。

CoworkerCoffeeでは、従業員同士が毎週月曜日に自動的にマッチングされるため、「コーヒーでも飲みましょう」という会話が自然と生まれます。

▼マッチングしたら、カレンダーですぐにコーヒーを飲む時間を決めましょう

マッチングしたメンバーとは、このツール内で日程調整がすぐにできます。

また、事前にプロフィールを書いて、「自分が仕事で何をやっているのか」「興味があることは何なのか」を公開しておくことができます。

▼仕事内容から好きな映画までプロフィールを書く

そのため、突然コーヒーを飲むことになっても、会話のアイスブレイクは安心ですね。

シンプルですが、社内で今まで起こり得なかった出会いを引き起こし、新たなコラボレーションを生むという素敵なサービスですね。

シンプルなのに高機能。日程調整サービスの決定版「MeetingBird」

MeetingBirdは個人的に今まで触った中でもっともシンプルなのに高機能な日程調整サービスでした。WeWorkだけでなく、Uberなどが使っているのも頷けます。

同僚のカレンダーと突き合わせて、空いている時間をメモし、メールに書き込む…といった作業を不要にするMeetingBird。

カレンダーの中から、ドラッグして空いている時間を選ぶと、URLが生成されます。

▼簡単に空いている時間を選ぶことができる

そして、アポイントをしたい相手にURLを送り、相手はそのURLを開いて、アポイントの時間を選ぶだけで、日程調整が完了します。

▼URLを開いてクリックすれば完了

さらにMeetingBirdの便利な点としては、日程調整のテンプレートを用意できることです。

アポイントの種類ごとに、名前や場所、同席者、時間などをテンプレートとして用意しておくことで、簡単に日程調整をすることができます。

▼アポイントのテンプレートを使えば、さらに便利に

例えば、「取材」というテンプレートを作って、「アポイントの時間は1時間」で「必ずカメラマンと同席する」と設定することができます。

また、Chromeの拡張機能を使えば、Gmailの画面からMeetingBirdをすぐに開いて、アポイントを取るためのリンクを開くことも可能です。

社内での情報共有を圧倒的に楽にする「Obie.ai」

Obie.aiは、社内の情報にSlackから簡単にアクセスできる情報検索サービスです。

その他にも、よくある質問に対して、返答を設定しておけば社内のwikiサービスやQ&Aサービスとしても利用することができます。

WeWorkだけでなく、SalesforceやDisneyも使っているようですね。

現在連携できるサービスは以下のものです。APIを使えば他のサービスとも連携することができます。

▼現在連携できるサービス

早速、Google Driveと連携してみました。
これだけで、Slackにいる@obieに質問すると、答えを返してくれます。

▼「取材」に関する情報がどこにあるか聞いた結果

また、回答に反応することで、機械学習的に徐々に適した答えを出してくれるようになります。

特定の質問への回答も用意することができます。

例えば、弊社では社員の誕生日に、該当する社員の両親へサンクスギフトを上げることになっています。
その際に、用意されているカタログから選ぶのですが、一年に一回なので、そのカタログの場所がなかなか見つけられません

そんな時も、回答を用意しておけばObieが回答してくれます。

▼質問の回答をセットして、Q&Aサービスとして利用できる


Obieでは、ドキュメントをObie内に書くこともできるので、これだけで社内Wikiとして使うことができます。

さらに、Obie内のFlowという機能を使えば、特定の社員に対して、Obieがタスクを与えるように設定もできるので、新入社員が入ってきたときのオンボーディングとしても利用できます。

▼Flowを使えば、さらに便利に

Slackに投稿された情報を整理してくれる「Paperbot」

続いて紹介するのは、Paperbotです。

Paperbotは簡潔に説明すると、チームで使うPocketです。
PaperbotはSlack上のチャネルで投稿された膨大なURLをまとめて管理してくれます。

WeWorkだけでなく、マイクロソフトやAdobe、スターバックス、Salesforceなどでも導入されているようです。

せっかく同僚が素敵な記事をシェアしてくれても、その時にすぐに読めないこともありますよね。

コミュニケーションの量やチャネルの量が多くなってくると、見失ってしまいうろ覚えの記憶を頼りに検索するなんてこともあると思います。

▼Paperbotの入ったチャネルのリンク先がまとめられる

Paperbotはそんな課題を解決し、チームがシェアした情報を整理しておくことができます。

また、タグ付けをしてURLを管理することもできます。
例えばHR系の情報であればHRというタグをつけたり、プロダクト開発であれば該当するタグをつけて管理することができます。

▼タグをつけて検索などに役立てることができます

Slackで/ppbをつけて、URLをシェアすると、Paperbotのメニューが表示されます。

「read later」を選択すると、その記事をあとで読むための「Reading List」に追加することができます。
Slack上で簡単に「あとで読む」ができるのは便利ですね。

▼/ppbをつけてURLをシェアした様子

個人的に便利だなと思ったのが、他の企業でシェアされているURLも閲覧可能な点です。

▼どのチームかはわかりませんが、他のチームで読まれているコンテンツ

もちろんどこの企業のどのチームがシェアしているリンクなのかはわかりませんが、海外情報を得るためにはかなり有効なツールなのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

WeWorkではこのようなツールを活用することで、たとえ社員数が増えたとしても、生産性の高い働き方を実現し、従業員同士のイノベーションを生みだしているのではないでしょうか。

気になったツールがある方はぜひチェックしてみてください。

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