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形だけではない、真の働き方改革はアメリカに学べ!時代遅れの組織を変える3ステップ

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昨日SELECKで紹介した「アジャイルHR」に代表されるように、昨今、特にアメリカでは新たな方法で組織づくりが行われるようになっています。

そこで本日は、アメリカにおける最先端の組織づくりの全体像を、3ステップに分けて紹介いたします。

▼目次

  • ステップ1:Employee Experience(EX)
  • ステップ2:People Analytics(ピープルアナリティクス)
  • ステップ3:ITツールの導入(エンゲージメントツール、人工知能による採用候補者スクリーニング、HRチャットボットetc...)

これらのステップに従って組織づくりをしていけば、より働きやすく生産的な職場ができます。

それでは早速見ていきましょう。

組織づくりの新ステップ1:EX

組織を作るためのITソリューションは多々出ていますが、まず重要なのは「組織づくりの主体者(人事など)の思想」です。

海外では、Employee Experience(EX)という思想が広がり、その思想をもとに組織づくりが行われています。

EXとは、「従業員が働くことを通じて得られる経験」です。

プロダクト開発の現場では、User Experience(UX:ユーザー体験)という言葉があります。

これは「ユーザーがプロダクトやサービスを通じて得られる体験」です。企業は、ユーザーの目的が達成できるようなUXを設計し、デザインや機能に落とし、満足度を高めることを目指します。

つまりEXは、「UXの従業員版」と捉えることができます。

従業員の体験を意識している企業は、従業員をユーザー(顧客)と捉え、組織づくりを行うのが大きなポイントとなります。

同じ会社のメンバーであっても、人事などが作る「サービスを使うユーザー(顧客)」と捉えたほうが、より満足度の高い制度やルールが作れます。

Airbnbでは総務をEmployee Experienceと呼び、従業員体験の向上を強く意識しているようです。

この画像では人事となっていますが、Employee Experienceの実際の求人を見ると、総務の仕事も含まれていることがわかります。

社員の面倒をいろいろと見る部署です。ヘルシーでおいしい社食の献立を組むのも仕事。

最新テクノロジーを揃えてやるのも仕事。ベスト&ブライテスト(超一流)な人材を引き抜くのも仕事。

社屋が最高の職場環境になるよう手配するのも仕事。社員エクスペリエンスチームはAirbnbの面倒をまるごと見る総務部です。

会社の健康と幸せの向上のために日夜働いてるんですが、これが結構楽しいのです。

出展:Airbnb採用ページ

組織づくりの新ステップ2:ピープルアナリティクス

EXの考え方を持った上で、次に取り入れるべきはピープルアナリティクスという手法です。

ピープルアナリティクスとは、社員の行動データを収集・分析し、組織づくりに生かす組織開発の手法。

Google、Facebook、Airbnbなどではピープルアナリティクス専門の人材採用も積極的に行っています。

EXとピープルアナリティクスを合わせると「従業員をユーザー(顧客)と捉え、データを元に体験・制度・ルールを設計する」という考え方になります。

例えば、「試用期間中の離職率が高い」という課題があったとすると、離職する人としない人の行動データを分析します。

データを分析した結果、Aさんの研修を受けた人は離職率が非常に低く、Aさんは会社のビジョンやバリューの説明に非常に長い時間を割いていたとします。

そうなれば「研修では毎日必ず30分以上時間を使ってビジョンやバリューの話をする」という施策を打ちます。

ピープルアナリティクスを取り入れていない場合、何となく「試用期間中のマネジメントが悪いのでは?」と考えて、「マネジメント力を上げよう」という具体的でなく行動につながらない結論に至るかもしれません

なお、ピープルアナリティクスの進め方の1つが、昨日紹介したアジャイルHRという考え方です。

データを元に体験・制度・ルールを開発する上で、いきなり大きな制度を作るのではなく小さく少しずつ検証をしていく進め方です。

※アジャイルHRに関してはコチラ

組織づくりの新ステップ3:ITツールの導入

EXとピープルアナリティクスを理解した上で、実行を効率化するために各種ITツールを使いこなしましょう!

①エンゲージメントツール

データを元に従業員体験を向上させていく上で、まずすべきは組織の課題の特定です。その際に役立つのがエンゲージメントツール

エンゲージメントツールは、組織や仕事に対する従業員の愛着を計測できるアンケートツールです。

例えば、「ビジョンや戦略に共感しているか?」「同僚との関係性は良いか?」などといった項目に対する答えを定量的に収集でき、従業員体験を向上させる上での課題が特定できます。

なお、エンゲージメントツールで有名なのはCulture Amp(カルチャーアンプ)です。

②振り返り・評価ツール

エンゲージメントツールで大まかに課題を特定した後は、課題解決の仮説を立てる必要があります

例えば、「同僚との関係性が悪い」「戦略・ビジョンへの共感が低い」といった課題が明確になったとしたら、どうすればその数値を上げられるか仮説を立てます。

仮説を立てる際には、それらの数値や仕事のパフォーマンスが高い従業員の行動データを分析し参考にすることが必須となります。

そこで役立つのが、振り返り・評価ツールです。これは、従業員それぞれが仕事を振り返り、評価するツールで、行動データが蓄積されていきます。

振り返り・評価ツールでは、例えば「第1四半期の自分のパフォーマンスに点数をつけてください。またその要因を教えてください」といった形で、自分のパフォーマンスや行動を従業員が評価します。上司からの評価も蓄積されます。

海外ではNamelyなどのツールが有名です。

SELECKも、Wistantという振り返りツールを開発したので、是非チェックしてみてください。

③組織づくりを効率化する各種ツール

最後に紹介するのは、実務を効率化するツールです。

1.採用の募集文の改善をAIにお任せできる「Textio」

Slack社やTwitter社が利用している言語パフォーマンスを可視化するサービスTextioがあります。

Textioに文章を入力すると、その文章が目的に対してどれだけパフォーマンスを出せるかをスコアで出してくれ、膨大なデータから改善点をレコメンドしてくれます。これにより、組織づくりに重要な採用活動を効率化できます。

例えば、以下はSlack社のエンジニアの募集文です。

▼Slack社のエンジニア募集文

右上の数字は、その募集文の点数です。スコアで募集文の良し悪しがわかるようになっています。また、文章が短すぎることや一つの文が長いことなども指摘してくれます。

また、他社と比較して自分たちの募集文のスコアを比較することも可能です。

▼他社の点数と比較

2.AIで最適な採用候補者をマッチングする「Entelo」

EnteloはAIを利用した採用マッチングサービスです。

Github、Facebook、Linkedin、ブログ、など50以上のサービスから採用候補者のプロフィール情報を入手して、自動的に採用候補者の詳細なプロフィールを作成することができます。

そして、機械学習によって、自社とマッチングする可能性が高い候補者が自動で抽出されます。

スカウトメールを打つために、採用候補者のプロフィールを閲覧して、自社に合うかどうかを考える必要がなくなります。

プロフィールには、スキルや何に興味がある人材なのか、情熱を持っているのかがわかるので、ただスキルが採用要件を満たしているだけでなく、カルチャーフィットしそうな人材を探すことができます。

▼機械学習と人工知能で候補者を絞り込む

3.採用管理の「GreenHouse.io」

GreenHouse.io人材の募集から採用、オファーまでを一括管理することができます。

採用では母集団を形成することも重要ですが、GreenHouse.ioでは募集文をいくつかの媒体やSNSに同時に出すことが可能です。

この記事で紹介したEntelo等の外部ツールとも連携でき、全ての候補者を簡単に管理することができます。

面談の目的や今までの履歴を踏まえてインタビュアーに面談に臨んでもらえることができますし、スコアリングも項目に分けて詳細に行うことができます。

▼面談の目的や役割、レジェメも簡単に共有できるインタビューキット

▼面接の結果も共有しやすいフォーマット

いかがでしたでしょうか。

  • 1, Employee Experience(EX)の思想で従業員をユーザーと捉える。
  • 2, データを元に組織の改善を進める。
  • 3, データ収集の目的を始めとし、ITツールをフル活用する。

「時代遅れな組織」にならないため、上記ステップを参考に組織改善を進めていきましょう!

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そこで「振り返りからの改善」をbotがサポートする「Wistant(ウィスタント)」というツールを開発しました。

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