- 株式会社イミオ
- 代表取締役社長
- 倉林 啓士郎
レンタルアートで安く・手軽に実現できる!「クリエイティブな」オフィス環境とは
今回のソリューション:【 clubFM/クラブエフマイナー】
〜低コストでクリエイティブなオフィスができる「clubFM」の事例〜
「クリエイティブなオフィス」へのニーズは高い。生み出すものがWEBサービスであれリアルな「モノ」であれ、新しいアイデアの発想を後押しするようなオフィス環境の実現に関心を持つ企業は多いだろう。とは言え、環境整備にかけることができるコストは限られているという課題もある。
そんな課題を解決するのが「レンタルアート」という手段だ。これまでにはなかったような高いファッション性を持ったサッカー・フットサルのボールの製造と販売を手がける株式会社イミオでは、「clubFM(クラブエフマイナー)」のアートレンタルサービスを導入している。毎月約1万5千円という低コストながら、「アートひとつでオフィスの雰囲気が全然変わる」ことを実感できているという。サービス導入の経緯と実際に社員に与えた影響について、同社の創業者であり代表取締役社長の倉林 啓士郎さんに伺った。
フェアトレードで手縫いのサッカーボールの輸入をスタート
僕が株式会社イミオの前身になる有限会社グローバルトレーディングを創業したのは2004年、大学4年生の時のことです。元々IT系の企業でインターンをしていたのですが、モノ作りや海外に関わる事業に関わりたいと思い、まずは会社を設立しました。そしてとりあえず海外に行って扱う「モノ」を探すことにしたのですが、最初は失敗も多かったですね。人伝てにブルガリアへ行ったんですが、輸入したオーガニック化粧品が薬事法の関係で国内販売できなかったなんていうこともありました。
そんな時にたまたま読んだ新聞記事で、パキスタンで世界の手縫いのサッカーボールの8割が作られていること、そしてそこでは子供達が学校にも行かずに毎日ボールを縫っていることを知りました。そこで、パキスタンの工場にサッカーボールの製造を委託し、フェアトレードで輸入する事業を始めたんです。日本でフットサルが広まるにつれてそちらの需要が高まってきたので、今はフットサル用のボールが中心になっています。
高いデザイン性が評価され、フットサルリーグ公式球として採用
最初は我々も、普通の白黒のサッカーボールを作っていたんです。ただ僕自身ずっとサッカーをプレイしてきた中で、ボールって本当に決まったスポーツブランドのものしかないんですね。そこで今の世の中にはない、高いデザイン性を持った商品を作ることで新しいニーズを生むことができると考えました。ボールはあくまでもサッカーやフットサルを楽しむための道具なので、「商品を売る」というよりは、「サッカーやフットサルをプレイする喜びを売る」ものだと思っています。現在ではギフト需要などにも対応するような、様々なデザインのボールを製造・販売しています。
そういったコンセプトを反映した弊社のオリジナルブランド「SFIDA(スフィーダ)」もおかげさまで徐々に認知されてきており、今年開幕したフットサルの公式リーグ「Fリーグ」の公式球にも採用されました。カラフルな迷彩柄のデザインなので、これまでだとあまり「公式」のボールには見られなかったようなものかなと思っています。このようなファッション性の高いものを使うことで、フットサル自体のブランディングにも良い影響があるといいですね。
▼「Fリーグ」公式球に採用されたSFIDAのフットサルボール
会社の成長に合わせ、広さを求めて3度目の転居
現在のオフィスは弊社にとって3箇所目になります。六本木の雑居ビルからスタートし、間もなく神宮前に移り、そして2014年12月から目白の現オフィスで業務を行っています。現在のオフィスを選定した時に重視したのはまず広さでした。20名ほどの社員のための執務スペースの他に、商品を陳列するための場所の確保も必要でした。今はエントランスを入ってすぐの壁一面にボールの展示スペースを設置し、更に地下にもアパレル製品用のショールームを設けています。今は定期的に行っている商品の展示会もこちらのオフィスでできるようになりました。
「レンタルアート」でクリエイティビティを刺激するオフィスを!
新しいオフィスに引っ越してきて広さが以前の約4倍になり、壁にもスペースができたんですね。弊社はファッション性のある製品を扱っているので、クリエイティビティは必要不可欠な要素ですし、オフィス自体がもっと華やかになったらいいなと考えました。そこで導入したのが、毎月定額でアート作品をレンタルできるclubFmです。僕は元から現代アートが好きで自宅にも絵を置いていますので、全く抵抗なく始めることができました。
毎月新しい絵を、額や配置する場所まですべてコーディネートした上で届けていただいています。今まで15枚ほどレンタルしたのですが、本当にバリエーションが豊かです。作家さんによってテイストも全然違いますし、絵のサイズも様々ですね。作品を気に入った場合は購入することも可能なのですが、価格で言うと数万円から数十万円するようなものまでがありました。
北澤平祐 ”…and it rained all day”
そしてサービス自体の価格が非常に安く、弊社の場合は月額1万5千円ほどで、5枚ほどの作品を毎月届けていただいています。コストパフォーマンスが非常に高いですね。
アートが変えるオフィスの雰囲気 「自由な発想」も後押し
clubFmの方は弊社の事業内容やスタッフについてもご存知なので、「弊社に合わせた、クリエイティビティが刺激されるような絵をお願いします」と伝えて完全に選定はお任せしています。やはりしっかりと目利きもしてくれていて、素人が選ぶより良いもの、オフィスにマッチしているものを選んで頂いていると感じます。
改めて思うのは、アートひとつ入れ替えるだけでオフィスの雰囲気が全然変わるということです。スタッフにもいい影響があると感じています。まず、雰囲気が自由になるんです。常識に縛られない発想を後押ししてくれる部分があるんですね。作品を全員がじっくり見ているわけではないと思うのですが、毎月新しいアーティストの作品に触れることで業務へも多少の刺激があるのではないかと。
Monknori/竹内徳子 (左から)”1PAGE(on the road) “、
“1PAGE(the man – pink)”、”1PAGE(letter B)”
意味のある「モノ」作りのために…
弊社の社名「イミオ」には、「作って売るだけではなく、モノに意味や付加価値を与える」という想いをこめています。SFIDAであれば、今後はフットサルにとってなくてはならないブランドに育てていくことで、フットサル自体の普及に対して大きな役割を果たしていけるようになりたいですね。そのためには引き続き新しいデザインや価値を表現し続けていく必要があるので、今後もスタッフのクリエイティビティを高める工夫を行っていけたらな、と考えています。