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  • 吉井 萌里

【Web3対談#01 CryptoBarP2P×KawaiiGirlNFT】フィジカル世界におけるクリプトの可能性

本企画「Web3対談」は、Web3業界の最先端で活躍されている方をゲストとしてお招きし、NFTやメタバース、暗号通貨など毎回異なるテーマを囲みながら、Web3が切り開く未来を探っていく企画です。

2022年ごろから、日本国内でも急速に広まったNFT。この1年の間に、NFTを活用したアートギャラリーや飲食店、シェアハウスなどが登場し、Web3業界を賑わせました。

また、NFT関連のイベントも数多く開催されており、なかでもNFTクリエイターと直接交流できるイベントは人気を集め、「フィジカル」な場でWeb3の世界を体感できる機会が増えたように思います。

NFTについては、その投機性やセキュリティ面が懸念され、普及の壁を乗り越えるにはもう少し時間がかかるのではないかという指摘も。しかしそうした中で、私たちの「日常」であるフィジカルな場(リアルの場)において技術を体感できる機会は、Web3が社会実装へと近づく第一歩となりうるのではないでしょうか。

今回は、東京銀座にてNFT会員権を活用した国内初のバーCryptoBar P2Pを経営するBBBさんと、「かわいい」イラストが国内外で高い評価を受けているNFTアートプロジェクト、KawaiiGirlNFTのファウンダーAme-chanさんのお二人に、フィジカルにおけるクリプトの活用可能性についてお話いただきました。ぜひご覧ください!

ビットコイン隆盛期から、クリプトの世界観に惹き込まれて

ーー本日はよろしくお願いします。まず最初に、お二人の自己紹介をお願いできますか?

BBB はい、よろしくお願いします。私は、CryptoBar P2P(以下、P2P)を運営しているBBBと申します。P2Pは2022年5月にオープンしたばかりで、主に私とファウンダーのなっちゃんの二人で運営しています。

飲食店経営の経験者だったなっちゃんが空間設計や飲食物周りを担当していて、私は今回のAme-chanとのコラボ企画のように、クリプトに関すること全般を担当しています。

P2Pは「クリプトの未来を信じる人が集う場所」をコンセプトとする、日本国内では初となるNFTを会員権としたバーです。過去にVRアーティストのせきぐちあいみさんや、デジタルガレージ社の伊藤穰一さんなどにもご来店いただき、最近では、NFT関係者やBCG関係者、web3事業者、VC、税理士・弁護士といった幅広い層の方々にご利用いただいています。

▼お店の壁には、様々な著名人のサインが書かれている

お店の名前である「P2P(Peer to Peer)」は、サーバを介さずに直接クライアント同士でデータをやりとりする仕組みのことを指します。

この言葉を名前に入れた背景としては、このお店がさまざまな交流から新たなチャレンジやコラボレーションが生まれる場であってほしいという思いがあって。これまでNFTクリエイターとのコラボ企画や、Bitcoin Pizza Day(※)にちなんだイベントなどを開催してきました。

※ビットコインが初めて取引で利用された5月22日に、世界では暗号資産の愛好家によってお祝いがなされている

この壁にかかっているモニターに動画が流れていますが…今回コラボさせてもらったのはAme-chanのプロジェクト「KawaiiGirlNFT」です。この動画は、紹介ムービーを作ってみたらどう? と提案したら、Ame-chanが作ってくれたんですよ。

▼お店のモニターで再生されていた、KawaiiGirlNFTの紹介ムービー

ーーご自身で作られたんですか!すごい…!Ame-chanさんはイラストも描かれるんですよね?

Ame-chan そうですね、動画を作ったのは初めてでしたね(笑)。私の本業はコンサルタント業なので、絵は元々趣味で描いていた程度だったのですが、縁あって2021年9月にNFTプロジェクト「KawaiiGirlNFT」を立ち上げました。

私はイラストレーター兼ファウンダーとして活動していて、他に国内外のNFT事情に詳しいコミュニティマネージャー担当のTommyと、帰国子女で英語がペラペラなサポート担当Gumi-chanの合計三人で運営しています。

ーーお二人とも、クリプトの世界に飛び込まれたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?

BBB 私は2017年頃から投資文脈で暗号資産に興味を持ち始め、サトシナカモトの文献を読んだ瞬間にその世界観に惹かれてしまって

その後、しばらくは個人で投資をしながら遊んでいたのですが、たまたま仲良くなったクリプト系のメディアでお仕事をさせていただいたりしていました。そんな中、今年の3月になっちゃんに「お店をやらないか」とTwitter経由で声をかけてもらって、P2Pをオープンするに至りました。

Ame-chan 私も、2018年から個人的に暗号資産を触っていたのですが、去年の夏頃からなんとなく海外でNFTというものが流行っていると耳にして、自分でNFTプロジェクトをやってみようと活動し始めたのがきっかけです。

ーーお二人とも数年前からクリプトの世界に目をつけていらっしゃったんですね。

Ame-chan とはいえ、私はBBBさんとはレベルが全然違います(笑)。

BBB いえいえ、私も少し触っていたくらいなので(笑)。

Ame-chan 私は大学で経済学部に所属していたのですが、ゼミの活動の中で投資の一つの選択肢として暗号資産の存在を知ってから、バイト代の一部を少しだけつぎ込んで…という感じでした。

CryptoBar P2P×KawaiiGirlNFTコラボ誕生のきっかけ

ーー今回のこのコラボ企画は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか。

BBB 一番最初…どんな感じだったかな(笑)。お店がオープンした当初から、なっちゃんとはいろんなNFTプロジェクトとコラボしたいよねという話はしていました。

Ame-chan 私がたまたまお店に遊びにきた際に、実際にいろんなクリエイターさんとお話を進めていらっしゃる話を聞いて「楽しそう!」と思っていたところ、BBBさんから正式にお話をいただいたのがきっかけだったと思います。

BBB P2Pとしては、クリプトに興味がある人をどんどん巻き込んでいきたいという思いがあって。そんな中でも、NFTはいわゆる「クリプト初心者」の方も多いですし、NFTをアートにしたプロジェクトはビジュアル的にもコラボしやすかったり、盛り上げやすかったりするんですよね。

ーー7月はNEO TOKYO PUNKSさんとコラボレーションされていましたよね。コラボ先の選定基準などはあるのでしょうか。例えば、コミュニティが活性化しているプロジェクト、など。

BBB そうですね…コミュニティに関していうとニワトリ・卵の話だと思いますが、日本国内においてある程度知名度や発行枚数があるプロジェクトは、みなさんコミュニティを大切にしているから成功されているのだと思っています。なので、必然的にコミュニティを大事にしているプロジェクトに声をかけているのはありますね。

Ame-chan 私たちがプロジェクトを立ち上げようと思った昨年の9月頃はまだ日本でNFTが全然認知されていない頃で、その一方、海外ではジェネラティブNFT(※)が流行っていて、コミュニティを大事にしているプロジェクトが多かったんです。

※イラストレーターが1枚ずつイラストを制作するのではなく、用意された複数のパーツをコンピュータが無作為的に選択・合成するNFTのこと

そこで、私たちもコミュニティを大切にするプロジェクトにしたいと思っていたという背景はあります。ただ、KawaiiGirlNFTはジェネラティブではなく、実は一枚一枚手描きで作成しているんです。輪郭や目の形、背景の三つの要素だけ統一させて、ぱっと見たときにKawaiiGirlだとわかるようにしていて、そうすることでホルダーさんたちのコミュニティ感も生まれるんですよね。

ーー 一枚ずつ手描きなのは驚きです。最近、Twitterのアイコンにされている方を多く見かける気がします。

Ame-chan 結構長くNFTを保有してくださっている方も多いのですが、ずっとアイコンにしてくださっている方もいてとても嬉しいです。

BBB やはり、一つひとつ描いているという点でも愛着がわきやすいですよね。

Ame-chan KawaiiGirlNFTには「依頼権」という形でオリジナルのKawaiiGirlを作れるような仕組みもあります。ヒアリングの段階から完成まで依頼してくださった方と一緒に作っていく形なので、その場合はより愛着を持っていただけている感覚がありますね。

ーー今回の企画を通じて、周囲の反響はどうでしたか?

Ame-chan 今回の企画で初めてKawaiiGirlを知ってくださった方にお声がけいただいたり、お店で出会ったNFTのクリエイターさんと意気投合して、コラボNFTを作るといったきっかけが生まれたりしました。また、今回の企画の記念にホルダーさんとのオフ会も開催しましたね。

P2Pがクリプトを活用して入店ハードルを設けている理由は?

ーーP2Pではコラボに限らず、お店のシステム自体にもクリプトを活用されていますよね。同じように、最近ではNFTを活用している飲食店さんも増えてきているように感じます。

BBB あくまで私の考えではありますが、NFTは今後「配るもの」としての活用用途がますます増えていくと思っています。

例えば、とあるお店に行った証として自分のウォレットにトランザクションが記録されたり、自分がカレー好きだったらいろんなカレー屋さんに行ってることがウォレットを通じてわかる、みたいな。

つまり、行動履歴や趣味嗜好を可視化するトークングラフ的な使い方としてNFTは流行っていくのではないかと思います。

P2PもNFT会員証を発行していますが、あえてホームページには詳細を記載せず、入店に少しだけハードルを設けています。また、店内での決済も暗号資産決済のみで、日本円やクレジットカードは使えないルールにしています。

これらのハードルを設けている理由は二つあって、一つはクリプトの話をある程度理解できる人同士でコミュニケーションをとりたいというニーズに応えるためのスクリーニングです。

もう一つは私の思想的な話ですが、ノンカストディアルウォレット(※)の思想がとても美しく、価値があるものだと感じていて。自分のウォレットを持っていないとNFT会員証を購入できないので、その思想に触れていただく機会の一つとしてNFT会員証を導入しているんです。

※取引所や企業といった中央管理組織ではなく、保有者自身が秘密鍵を管理するウォレットのこと

P2Pは、クリプトで挑戦する方々を応援するというのをミッションに掲げているので、こうしたお店のシステムに留まらず、さまざまな実証実験のようなことができたらいいなと思っています。実際に、お店での会話を通じてプロジェクト同士の提携が生まれたり、新しくお店を立ち上げた人もいらっしゃいます。

ーー今日、このあと開催されるアイディアソン(※)もその位置付けのイベントなのでしょうか。

BBB そうですね。お店を立ち上げた当初から話はずっと出ていて、オープンから数ヶ月経ってやっと落ち着いたタイミングだったので、そろそろ開催しようかと企画したものです。5年、10年経った時に、「そういえば、あのプロジェクトもこのプロジェクトもCryptoBar P2Pで生まれたよね」という会話ができたら嬉しいですね。

※記事の最後でアイディアソンの様子もご紹介しております。ぜひご覧ください。

Web2とWeb3は「対比」ではなく「共存」が最適解

ーークリプト自体、インターネット上で繰り広げられる世界だとは思うのですが、今回お二人とも「フィジカル」の世界にそれぞれのプロジェクトを展開されたのはどのような意図があったのでしょうか。

BBB やはり、リアルでコミュニケーションをとる方がスピード感があるんですよね。誰かと一緒に新しいプロジェクトや事業を立ち上げる時に、スピード感に加えて、その場で生まれる化学反応はオンラインよりも大きいと感じていて。

クリプト業界でいえば、「グローバルで働けます」とはいうものの、ゲーム文脈では東南アジア圏にプレイヤーが集中していたり、税制の関係で海外に出るプレイヤーも多かったり、そうした意味でフィジカルの場は大事だと思っています。

また、個人的にもクリプト業界の方々とコミュニケーションが取れる場所が欲しかったというのはあります。実際、クリプトの世界はやはり難しくて、とっかかりがないと感じている人が多いのではないかと。最初は誰を信用していいのかわからないですし、情報源がしっかりしているかどうかもなかなか判断できないですからね。

Ame-chan そうですよね…やっぱり情報源がTwitterやDiscordだけでは心もとないなと思います。

BBB 情報が散乱してますし、クリプトの考え方も人によってさまざまですからね。

Ame-chan なので、クリエイターとしても「NFTを通じて何をしたいのか」の軸をもつ必要があると思っていて。情報の取捨選択の難しさに加えて流動性も早い世界なので、情報に流されちゃったりとか。それこそ、騙される危険性もゼロではないですからね。

BBB ちなみにAme-chanは、NFTについて説明してほしいと知人に言われたらどうやって説明していますか?

Ame-chan そうですね…やっぱり難しいんですよね(笑)。あんまりうまく説明できていないかもしれないです(笑)。

ただ、私にとってNFTは、アートそのものを楽しんでも、投資的に楽しんでも良いと思いますし、コミュニティ内での交流も楽しめるものだと感じているので、それらの魅力を一つずつ伝えていきたいですね。とはいえ、簡単に「言葉だけで伝える」のは難しいので、まずは体験して、慣れてもらうことがベストかなと思います。

フィジカルに関してはBBBさんと同じ意見で、出会った人と交流したり、プロジェクトを進めていく上ではオンライン上でも良いと思うのですが、やはり信頼感やスピード感はフィジカルに勝るものはないと思っています。

今後、もしかしたらオンライン上でフィジカルと同じような体験ができるようになる可能性はありますが、現段階では到達できていないと思いますし、今はまだフィジカルな世界での交流は求められていると感じます。

ーー日本ではWeb2とWeb3の間に「溝」があるように話されるケースもたまにありますが、フィジカル×クリプトの企画はその溝を埋めるきっかけにもなるのでしょうか。

BBB 正直、私としては「溝」があるようには感じていなくて。ここのお客さんも、すでにWeb3の事業をされている方はもちろんですが、Web3に興味を持ち始めたというビジネスパーソンの方や学生さんの方が圧倒的に多いんですよね。いきなりWeb3で今までの伝統を捨てるとかではなく、地続きになってるものだと思っています。

Ame-chan Web2とWeb3が対比されるケースは多いと思うのですが、それよりも「共存」の考え方に近いと思っています。Web3って、あくまでも他者とつながるきっかけやコミュニティ形成の手段として捉える方が私はしっくりくるんですよね。

Web3をあまり良く思っていらっしゃらない方は、Web3が株式会社など従来の在り方を否定してるように捉えているのかもしれないなと。BBBさんの「地続き」はわかりやすい表現で、Web2.5という表現をする方もいますし、Web3のいいとこ取りをする気持ちで興味を持っていただけると嬉しいですよね。

BBB 最近だと、いきなりフィジカルからWeb3の世界に飛び込む人も増えましたよね。2022年6月に開催されたNFT ART TOKYOといったイベントもそうですし、NFTを持ってなくともそういった機会を入り口に、クリプトの世界に興味を持つ方が増えるといいなと思います。

無理に、クリプトの世界観を広げる必要はない?

ーーとはいえ、まだまだWeb3やNFTに対して「怪しい」と感じている人は多そうです(笑)。

Ame-chan そうですよね(笑)。たしかに、クリプトやWeb3ってふわっとしていたり、危険なイメージがあったりして入りづらいと思うんです。

ただ、なかでもアートをNFTにした事例はわかりやすいですし、取っかかりになりやすいと思っています。とはいえ、まだまだ身近でない方も多いと思うので、仕掛ける側としてはクリプト初心者の方々が入りやすいきっかけ作りが大事かなと。

そこで今、KawaiiGirlNFTのほかに、KawaiiFriendsNFTという7,000体ほどのジェネラティブNFTを公開していて、NFTを気軽に体験できるようなプロジェクトにしたいという思いから、売り切ることを目的とせず気軽に手にしやすい価格にしています。

また、P2Pとのコラボ企画の特典として、ご来店してくださった方にQRコードが記載されているステッカーを無料配布し、Googleフォームでウォレットのアドレスを送ってくださったらNFTをプレゼントするという企画も行いました。

▼企画で実際に配られたステッカー

ただ、無理にクリプトの世界を広めていくべきだとは思っていません。技術として社会の裏側に存在するだけでもいいのかなと思っていて、全員がウォレットを持たないといけないという世界を強要するつもりは全くなくて。

私自身、ブロックチェーンの技術や思想が好きという気持ちが強いので、そこを理解している一部のやりたい人や技術者がプロジェクトをやれば良いと思っています。

BBB エルサルバドルでは、銀行口座よりウォレットの方が安心だという社会的要請があったりするのでウォレットを持っている人が多いのですが、日本はそうではないですもんね。

むしろ日本は既存の仕組みの方が、今は少なくとも絶対にいいじゃないですか。ハッキングされたり、ホテルのWi-Fiに繋いでいたらいつの間にかお金が無くなってるということも無いので、そういう意味で今クリプトが流行るべきかは疑問ではありますね。

P2Pは、その上でクリプトの世界に共感している方々が楽しんでくれたら嬉しいというスタンスなので、誰でも彼でもクリプトでプロジェクトをやるべきとは考えていないです。ただし、インフラとしてブロックチェーンが組み込まれたものは今後どんどん出てくると思いますし、日常に馴染みやすい仕組みが実現すると思います。

Ame-chan 普段、SNSを使っていてもわざわざインターネットの仕組みを理解して利用しているわけではないですよね。あくまで表面的な利便性を享受していると思っていて、それと同じようにブロックチェーンの技術が活用されたサービスを使うようになるだけで、ウォレットを持つ必要性は個人に拠るのかなと。

技術がもっと発展して誰でも安全に一人一つのウォレットを持てるような時代が来たら、それはそれで嬉しいとは思いますね(笑)。

クリプト業界に、より多くの人を巻き込んでいくために

ーー最後に、お二人が今後取り組んでいきたいことについて教えていただけますか?

Ame-chan まずプロジェクトとしては、KawaiiGirlが100体のコレクションなので残りの20体をミントしていきつつ、ロードマップに書いていることを実現させていきたいです。さらに、これまで掲げてきたテーマはこの先も崩さずにすべてミントした後のことも考えたいなと思っています。

個人としては、KawaiiGirlNFTが終わった後もクリエイターとして活動を継続するかは定かでは無いのですが、Web3業界全体を盛り上げる活動は継続していきたいです。特に、Web3は女性が本当に少ない分野なんですよ…(笑)。

BBB 女性のお客さまも、肌感としては10%以下ですね。少し数字を盛ったかもしれませんが(笑)。アーティストは女性の方も多いのですが、コミュニティマネージャーやチームの運営メンバーとなると、やはり男性の方が多いのかもしれません。

Ame-chan そこで、先日、私含めた四人のメンバーで「Web3Girls」というコミュニティを立ち上げました。このコミュニティでの活動を通じて、女性が活躍できる場をどんどん作っていけたらいいなと思っていますね。

BBB P2Pとしては、クリプト業界の様々なプロジェクトをもっと応援していきたいです。また、クリプト業界のディープな人が集まるようにして、スタートアップ系のプロトコルやNFTプロジェクトに対して何かしら支援したり、P2P発でプロジェクトやサービスが生まれていったらいいなと思いますね。

また、今回のようなコラボ企画のような、さまざまなイベントを今後も構想しています。NFT会員権を保有してくださっている方に向けた招待制のイベントの開催や、特別な飲食物を用意するなどして、クリプトについてリラックスして話せる場所を引き続き提供していきたいです。

ーー本日は、お忙しい中取材のお時間いただき本当にありがとうございました!

CryptoBar P2P主催「第1回P2Pアイディアソン」にお邪魔してきました!

取材させていただいた8月28日(日)に、CryptoBar P2Pにて記念すべき第1回目となるアイディアソンが開催され、SELECK編集部メンバーも見学させていただきました。

このアイディアソンでは、P2Pのミッションである「Cryptoに情熱をかける起業家や事業者を支援する」ことを目的としており、選ばれたクリプト系企業によるプレゼン大会が行われました。優勝チームは賞金に加え、10月にP2Pとコラボできる権利を獲得します。

資金調達済みのプロジェクトはNGとして、すでに起業しているサービスやまだ形になっていないアイデアをメインに募集し、応募が集まった20組の中から5組が選定されました。そのアイデアソンの様子を写真でお届けします。

今回出場したチームは、以下の5組。

AuditDAO…コンテスト形式で多数のエンジニアがスマートコントラクトauditを行い、DAOとしてインセンティブを設計することで既存のauditカンパニーが抱える課題を解決する
YumiSwap…NFT AMMプロトコル。自動ポジション変換ルールと制限できなポジション決済ルールをもつNFTに解決策を提供
Penguin Ops…Wallet addressで回答するアンケートフォーム。回答者への報酬も自動付与できたり、回答内容をオンチェーンデータと紐づいた形で分析できる
Wrappy…Wrappyのサイト上で、NFTをラッピングするプレゼント用BOX(ERC-721)を購入でき、空のBOXをバーンすると、贈り手に感謝の気持ちとしてSBTを送付できる
WΞ Lock…NFT で認証し動作するスマートロックシステム。所有NFTを指定して権限付与が可能。

それぞれの発表を終え、審査員による審査のもと「YumiSwap」が見事優勝となりました!本当におめでとうございます!ハイレベルなアイデアばかり、かつ参加者の方々の熱い思いに圧倒されたあっという間の2時間でした。

緊張感あふれる中スタートしたアイディアソンでしたが、終了後は参加者の安堵感に空気が包まれ、それぞれ振り返りを行ったり、交流を楽しまれていました。今後も開催を継続していくとのことなので、ぜひご興味のある方はCryptoBar P2PのTwitterなどもチェックしてみてくださいね(了)。

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