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日本とドイツを繋ぐ!HP作成サービス・Jimdoを支えるパートナーシップの基盤とは?

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今回のソリューション:【Yammer/ヤマー】

〜海外拠点とのコミュニケーションに役立つ「Yammer」の使い方〜

中小企業へ向けた様々なICT(情報通信技術)ソリューションを提供する株式会社KDDIウェブコミュニケーションズは、事業のひとつとしてドイツのホームページ作成サービス「Jimdo(ジンドゥー)」の日本での独占販売契約を取得し、日本向けに提供している。

2社の関係性は非常に深く、強いパートナーシップで提供開始以来ビジネスを成長させてきた。

その背景にあったのが、企業向けソーシャル・ネットワーク・サービスの「Yammer(ヤマー)」をハブとする密な情報共有・コミュニケーションの仕組みだ。Yammer以外にもSlack、Google Hangouts、YouTubeなど様々なツールを活用し、ほぼメールを使うことなく密な連携を実現している。

今回は、実際にドイツのJimdo本社とやりとりを行っているパートナーシップマネージャーの市澤 浩明さんと、サポート・プロダクトマネージャーの吉川 由起子さんに詳しいお話を伺った。

ドイツ本社との強固なパートナーシップの下、Jimdoを日本で展開

市澤 2013年の4月にJimdo事業部に配属になり、パートナーシップマネージャーを務めています。弊社は中小企業向けの様々なICTソリューションを提供しておりますが、Jimdoもそのひとつで、無料で簡単にホームページが作成できるサービスです。

私の具体的な役割は、サービスを日本の企業様に提案させていただいたり、仕様の部分や、システムの調整なども担当しています。

Jimdoの本社はドイツにあり、我々は日本でのローカライズ、サポート、マーケティング活動全般を行うパートナーという立場を務めています。もともと弊社は、中小企業向けにレンタルサーバーの提供を行っていて、取引先企業も非常に多くありました。

ただサーバーを置く時に、WEBの知識がない方でも同時にホームページも作りたい、という要望がありました。

そんな中、2007年頃に、現、取締役副社長の高畑が「ドイツ発のホームページ作成サービスが出た」ということをTechCrunch(テッククランチ)の記事で見て、ドイツに飛んで直接交渉し、日本での展開に繋がりました。

市澤 浩明さん

これまでJimdoと関係をもってから約8年間 、ドイツのJimdo本社と弊社で、強いパートナーシップを持ってビジネスの拡大に取り組んできました。代理店というよりも、創業間もない頃からパートナーシップを作ってきた形です。

もはや「隠し事はない」ような関係性を築くことができています。プロダクトや新規機能についても日本からもどんどん意見を出していきますし、あちらのオフィスに行っても、ブロックされているところもないくらいの信頼感をお互いに持っています。

Yammer、Slack、Hangouts、そしてYouTubeまでを活用した連携

市澤 現在、Jimdoの拠点はドイツとアメリカのサンフランシスコにあり、弊社も含めた3拠点で様々なやりとりが行われています。そのコミュニケーションのハブの役割を果たしているのがYammerです。

他にも使っているツールはいくつかあります。日々のやりとりにはSlackを使いますし、必要であればSkypeやGoogle Hangoutsも使って直接話しています。

ただ、Yammerが情報を集約する掲示板として非常にうまく機能しているので、本当に必要のある場合だけ直接話せば十分です。

####▼グローバルに展開する企業向けSNS「Yammer」 Yammer画面

また、週に1度ドイツの本社でその週に行われたことをアップデートする全社会議が行われるのですが、その内容は録画され、YouTubeで限定公開されています。

会議にリアルタイムで参加する時はGoogle Hangoutsなどを使いますが、そうでない時も後から録画を見ることができるようになっているんです。

日本の企業でYouTubeを使っているところはあまりないかと思いますが、登壇者と一緒に使っているスライドも映る形で録画されているので非常に見やすいです。

国境を越えたコミュニケーションのハブにある、Yammer

市澤 Yammerに関しては、日々の情報のアップデートがすべて集約されています。例えば新しい機能の追加や、アップデート、リリースなどの、一番最初の情報発信の場所になっています。

この情報をベースに、ミーティングで「Yammerで見たこの件は日本ではどうなるのか」といったことを具体的に話していきます。

Jimdoでは全員が必ずYammerのアカウントを持つようになっていて、世界全体で200名を超えるメンバーが使っています。非常に情報共有に優れたシステムで、チャットでは流れてしまうような重要な情報もきちんと蓄積できます。

1つひとつのトピックに「コメント」をする形で誰でも意見や質問を残せるので、どんどん会話が進んで重要な情報が流れてしまうようなことはなく、1つのトピックを掘り下げていくことができるようになっています。

イラスト

グローバルなコミュニケーションにおける日本の窓口を務める

吉川 私は2015年の4月に弊社に入社したばかりです。もともとはWEB系の会社でサポートを担当していたのですが、プロダクト周りにもっと関わっていきたくなり、そういった機会のある弊社に転職いたしました。

今の役割としては、日本のチームがドイツやサンフランシスコとコミュニケーションをとるにあたっての窓口を務めています。Yammerを使ったのは初めてでしたが、毎日見ているうちに慣れていきました。

吉川 由起子さん

海外とのコミュニケーションはすべて英語なのですが、日本のチーム全員が英語を話すわけではないので、Yammerで発信された重要な情報を翻訳して日本のチームに伝えています。

他のグループで投稿された情報を特定のグループに向けてシェアできるので、「JimdoJapan」というグループに社内メンバーに見て欲しい内容を落としています。

反対に海外に向けても情報発信を行っていて、例えば日本の祝日でオフィスが閉まる、というような業務上の連絡もしています。

簡単に投稿できるので、日々活発な情報共有が実現

吉川 Yammerには様々なグループができていて、日々活発に情報共有・交換が行われています。例えば「international」というグループでは、各国で行っているマーケティング施策などをシェアしています。

日本から始まった試みに「JimdoCafe(ジンドゥーカフェ)」という、Jimdoに詳しい有志がJimdoやホームページについて相談、情報交換が出来る場所が全国に50箇所以上あるのですが、そういった活動を共有しています。

また、「Awesome Jimdo Page」(※awesome:素晴らしい)というグループでは、各国のメンバーがJimdoを使った世界中のかっこいいホームページをじゃんじゃん上げています。

現在Jimdoの登録数は世界で1,500万サイトあります。日本はその中でもドイツに次ぎ、世界で2番目にJimdoが利用されています。ユーザーの登録数で95万サイト以上があり、その中で日々見つけたページを共有しています。

全世界、数百種類ある同じテンプレートを使っているので、お互いに言葉はわからなくても「こういう使い方もできるんだ」と参考になることもたくさんあります。

日本でも世界的に有名なレストランや人物がJimdoを使っていることもあるので、そういったものを紹介すると喜んでもらえますし。

英語がわからなくても、URLを添付するだけで画像もセットになって共有ができるので、気軽にどんどん投稿することができます。

また、Yammerはメンション機能がしっかりしていて、大事なものはtoで届いて自分のBoxに入るので、見落としなども避けられて便利だと思います。

「praise(プレイズ)」(※褒める)という機能があって、誰かが特定の人をpraiseするとトップページに上がってきて全社向けに流れます。そこで他のメンバーが「いいね」を押したり。こういったコミュニケーションを楽しくする機能もあります。

吉川 由起子さん

海外の企業とITツールを一緒に使うために重要なのは「ルール」

市澤 もうJimdoJapanでは7年もYammerを使っているので、明文化しているわけではないのですが投稿の仕方に暗黙のルールがあり、非常にわかりやすく情報共有ができています。

この「ルールがしっかりしている」ということと「困ったら誰に聞けばいいかわかる」という2点が、海外の企業と一緒にうまくツールを使いこなしていくコツかと思います。

まず投稿の仕方に関してはみんなしっかり工夫しています。チャットのような形式でただ書き込むだけではあとで検索もしにくいですし、情報として蓄積されないですよね。

そこで、まずはカテゴリーを明確に分けることを重視しています。立場問わず全員で、投稿するカテゴリーが違う時などは指摘をし合っています。

ケンカ腰ではなくて、みんなが、良くするための意見をきちんと発信するんです。

市澤 浩明さん

また、文章の書き方も「何に対してのどういうものなのか」を必ず明確にし、詳細は添付資料で確認する形式をとっています。見るべき人がすぐに判断できるようにしているんです。

ドイツのJimdoの組織は非常に面白くて、職種が非常に細かく分けられています。例えばマーケティング部でもメールマガジン担当、広告出稿担当、広告専門のデザイナーという形で具体的に担当が明確になっています。

Yammer上の各議題について、ポストしている人の役割まで含めてすべてわかるので、誰にどの話を聞いたらいいのか非常にわかりやすくなっています。

今後も強固な関係性の下、Jimdoのサービスを拡大させていく!

市澤 個人的に、ドイツ人と日本人は基質が似ているのかな、と思っています。だから文化の違いで困ったことはあまりないんです。むしろいつも非常に細かい部分まで漏れなくカバーしていて、非常に頼りになりますね。

今後も今までのようにしっかりとコミュニケーションをとっていって、より一層Jimdoというサービスを良くしていけたらいいなと思っています。日本では、サービス提供時から中小企業にフォーカスして気軽に相談ができるJimdoCafeなどのオフラインコミュニティに力を入れてきました。

また、銀行と提携し、創業支援の一貫として「はじめてWeb」という、1年間は無料でJimdoの有料プランを提供する、といった新しい試みも始めました。 このようなアクションもどんどんお互いに共有して、ビジネスの拡大に繋げていきたいと考えています。(了)

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