• 株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング
  • 代表取締役社長
  • 中山 亮太郎

世界の隅々まで新しいものを、Makuake ✕ クラウドワークスが描く「ものづくり」の形

今回のソリューション:【クラウドワークス】

2015年4月14日、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」と株式会社クラウドワークスがサービス連携を発表した。Makuakeを展開する株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング代表の中山 亮太郎さんは、「日本からもっと魅力的なプロダクトを生みたい」という熱い思いをもち、今回の連携に踏み切った。

日本でも市場が伸びているクラウドファンディングをもっと発展させ、より魅力的なアイデアや想いが外に出ていくためにはどうすればよいのか。そしてなぜ今回クラウドワークスとパートナーショップを組むことにしたのか。中山さんに話を聞いた。

自分の頭の中を「日本地図から世界地図に」変えるためにベトナムへ

Makuakeのサービスを始めるために会社を設立したのは2013年になります。2006年にサイバーエージェントに入社し、メディアの立ち上げを経て、ベンチャーキャピタリストとしてベトナムに行きました。それまで日本で育った自分の頭の中を、世界地図に変えたいと思ったんです。またベトナムは独自産業が少なく、輸入に頼っていたため、国内でベンチャー企業を育てることに価値があると思いました。

日本からもっとワクワクするモノを生み出したい

ベトナムに滞在中、アジアの周辺国にもよく訪れていたのですが、中国製や韓国製のものを本当によく見ました。日本のプロダクトは愛されていると思っていたので「あれ、日本のモノがない。おかしいぞ」と思ったんです。最初は高価だからあまり使われていないのかと思っていたのですが、ある時、それは間違いだったと気づきました。

というのも、月3万円ほどの給料で暮らしている男の子が、現地価格で10万円のiPhoneを持っていたんです。友達や家族に借金をしてまで買ってました。それを見て、ショックでした。高くても良いものは買われていたんです。「日本のプロダクトを見かけないのは価格のせいではないんだ。このままでは、日本のプレゼンスはどんどん下がってしまう」と感じました。

その一方で、本当に人が欲しいと思うものを作れば売れることもわかりました。もっと日本からワクワクするモノを生み出していきたいという気持ちが強くなっていったんですね。

導かれるように、クラウドファンディングの世界へ

ちょうどその頃に、サイバーエージェントがクラウドファンディングの会社を設立しようとしており、その代表にならないかと声がかかりました。これは、日本から次々とワクワクするモノが生まれてくる環境を作っていく大きなチャンスだと感じたんです。それがクラウドファンディングサービス、Makuake(マクアケ)の始まりでした。

▼「Makuake」プロジェクトページ

「新しいものを作りたい人のベストツール」を作る決意

まだクラウドファンディング自体が世間にあまり知られていない状態からのスタートだったので、まずは「資金を集めて新しいものを作りたい人のベストツールになろう」と決めました。そして、そうなるためには、何でもやろうと思いました。

まず、資金を集める機能を充実させるために豊富な決済手段を用意しました。要望が多いのに一般的なクラウドファンディングではあまり導入されていなかった、コンビニ決済や銀行振り込みも実装したんです。この2つの決済手段は返金作業に労力がかかるんですが、みんなで汗をかく覚悟を決めて対応させてもらいました。

また、プロジェクトのPRも最大限支援させて頂いてます。クラウドファンディングで資金を集めるためには、プロジェクトの魅力を最大限世の中へPRし、たくさんの共感者を集めることが重要です。しかし、このPRの部分は1人で行うのも限界があり、悩んでいるプロジェクト実行者の方もよくいらっしゃるんですね。そこで、我々もPRチームを作って、サイバーエージェントのメディアを使ったり、できることはなんでも協力させてもらっています。

Makuakeはプロジェクト実行者が「アイデアに資金を集めるためだけ」に使うサービスにはしたくないと思っています。資金が集まった後、アイデアが世の中へ送り出されるまでを支援するようなサービスにしたいんです。

プロジェクトページのクオリティを上げるサービスが必要

毎日、何十ものアイデアや人と向き合っていく中で、課題意識を持ったのは、プロジェクトのページのクオリティです。

クラウドファンディングでプロジェクトを開始する時に作るページは、バナー写真、動画、文章などで構成されます。これが良くなければ、資金も集まりません。どれもクリエイティブなスキルが要求されるもので、誰もが高いクオリティを出せるわけではありません。

アイデアがとても良く、実行力もある方が、「ページに載せるもの」が原因で資金が集まらないのはすごくもったいない。どんどん良いものが出てくる場所にしたいので、何かサポートができればと考えていました。

我々のデザイナーがページに載せるバナーなどを作っていた時もあるんですが、プロジェクトが増え限界が見えていたので、解決策を考えていました。そこで、プロジェクト実行者が持っていないスキルを持つ人と出会うことができ、制作物を外注できるクラウドソーシングサービスと連携できないかと考えるようになりました。

クラウドワークスと「クリエイティブ」を補う強力なサポート体制を構築

ただ、クラウドソーシング自体も新しいものなので、プロジェクトの実行者に提案してもすぐに使って頂けるとは思いませんでした。まずは安定感があり、しっかりとサポートをしていけるサービスを提供されているところと組みたいと考えていましたし、コピーライティングや画像制作といった多岐に渡る業務を発注できることが必須でした。そして、それらを満たすサービスはクラウドワークスだと直感的に思いました。

もともとクラウドワークスの吉田社長とは仲良くさせていただいていたこともあり、すぐに連絡をして会い、その場で「やろう」という話になりました。すぐにクラウドワークスさんの方でも特設ページを作っていただき、すぐに実際の発注がありました。対応の早さとユーザーフォローはさすがの一言です。

▼左側にあるアイコンがクラウドワークスに発注したもの

このサポート体制を作ったことでプロジェクトの成功率は上がると思っています。今まで足りなかった「クリエイティブ」の部分をスキルがある人で補っていき、ひとつでも多くの「1人の想い」を形にしていきたいですね。

日本から、世界の隅々まで届くプロダクトを生み出す

こうした体制を作った背景にあるのは、「世界の隅々まで届くプロダクトを作る人を支援したい」という、ずっと変わらない我々の想いなんですね。以前、ヨルダンの山奥で1軒のカフェに行った時、そこにいた少年がiphoneを持って、コーラを飲んでいたんです。「これだ。これが世界に行き渡るモノだ」と思ったんです。

そしてそのカフェに行くために、僕が乗っていた車はトヨタのものでした。そのような、日本から世界に行きわたるプロダクトをもっともっと増やしていきたいです。そのために必要なことを考え尽くし、実行していくことが我々のミッションです。

クラウドワークスさんとのパートナーシップはその大きな一歩であり、まだまだ可能性を秘めています。日本のプロダクトがもっと海外進出をしていくためにどうすればいいんだろうか、ということは常に考え続けていますね。今後も新しいものを生み出そうとする人を徹底的にサポートできる体制を作り続けていきたいです。

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