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- 繋 恭介
LP制作からA/Bテストまで可能!WebマーケのPDCAを1人で回せる「Instapage」
今回のソリューション:【Instapage/インスタページ】
一般的にリソースが不足しがちなベンチャー企業において、Webマーケターはどうすれば1人でPDCAを高速回転させることができるのだろうか。
ヒートマップ付きアクセス解析ツール「Ptengine」を展開する株式会社Ptmindは、日本、中国及び欧米圏でビジネスを展開するグローバルベンチャー企業だ。
コーディングやデザインはすべて中国で担うため、日本オフィスにおいてはLP(ランディングページ)の改善作業にもその都度の業務依頼が必要だった。
Webマーケティングを担当する繋さんは、そこにかかる時間とコミュニケーションコストにフラストレーションを感じていたという。
その課題を解決するために導入したのが、まだまだ日本では導入事例の少ないWebサイトビルダー「Instapage(インスタページ)」。
Instapageを使うと、デザイナーなしでLPの制作ができるだけでなく、A/Bテストの実施や、外部ツールとの簡単な連携により施策の効果測定までも行うことができる。
結果としてマーケター1人でサイト改善のPDCAを回す体制を構築できたという繋さんに、詳しいお話を伺った。
アクセス解析ツールのWebマーケティングを担う
前職はモバイルコンテンツの制作会社で主にマーケティングとプロモーションを担当していました。ただルーティーン的な仕事をしがちになってしまい、個人的にもっとやりがいを感じられる仕事がしたいと思って、昨年Ptmindに転職しました。弊社は「Ptengine」というヒートマップ機能のついたアクセス解析ツールを提供しているのですが、現在はこちらの商品のマーケティングを担当しています。
日本オフィスはデザイナー不在!毎回中国オフィスに業務依頼
弊社は日本と中国、欧米圏で事業を展開しているのですが、デザインとコーディングに関してはすべて中国で行っており、日本側にはマーケターとディレクターだけが勤務しています。
なので、キャンペーン時などスポットでLPを作る時にも、その都度中国に制作業務を依頼する必要がありました。
ただ、向こうも別のプロジェクトを同時に走らせているとそちらが優先されたりして、すごく調整に時間がかかっていたんです。
また、アウトプットがこちらのイメージと少し違うこともしばしばありました。バナーのイメージひとつ伝えるだけでも大変な感じで、コミュニケーションコストが非常にかかっていましたね。日本側にも担当できる人がいれば早いのになぁ、と日々思っていました。
デザイナーなしのLP制作を可能にするツール「Instapage」
やりたいことがすぐにできないこと、そして自分が思い描いたイメージとアウトプットの間でズレがでることに悶々としていたのですが、「それなら自分でやっちゃえばいいじゃん!」と思ったんです。
そこで、こちら側だけでLPを簡単に制作できて、更にそれをアクセス解析し、改善点を見つけてPDCAを回していけるようなツールの導入を検討し始めました。
最初は、以前に聞いたことがあったStrikingly、Wix、JimdoなどのWebサイト作成ツールを試してみました。でも、画像などの配置があまり綺麗にできず、結局うまく運用できなかったんです。
そこで、Product HuntなどのWebサイトで良さそうなツールを探してみたところ、「これだ!」と思うものを見つけて。それがInstapageでした。
LPを簡単に制作できて、かっこいいテンプレートも結構用意されているのに、値段があまり高くないんです。例えばあるプランだと、29ドルで、サイト訪問者数が5,000まで使えます。初めて知った時は「これやばいじゃん、全然メジャーじゃないし!」みたいな感覚でしたね。
▼コーディング不要でLP制作ができる「Instapage」
細かいデザインカスタマイズも、A/Bテストも可能!
Instapageの一番良いところは使い勝手ですね。他のWebサイトビルダーでは、テキストや背景画像の配置場所・サイズに制限があることも多いですが、これは全部本当に細かくカスタマイズができるんです。
通常であればデザイナーにお願いしなければならない業務なので、時間的に非常に効率化できていると思います。海外ツールですが、日本語のフォントにもきちんと対応しているので、表示上の問題もありません。
デザインのコピーも簡単にできます。例えばFacebookから来た訪問者向けに作ったページを、少し内容を変えて広告経由の来訪者向けに使ったり。
簡単にいくらでも量産ができるので、「ちょっと文言を変えてみたい」といったことも手軽に試すことができるんです。
更にInstapage上では、A/Bテストまでできてしまいます。まずはAパターンを作って、そのロゴの色を変えたBパターンを試す、といったことですね。訪問者に対してそれぞれをほぼ50%ずつのトラフィックで見せることができます。
▼A/Bテストの実施も可能!
LP制作の工数は10分の1に→「明日からやろう」とすぐに言える!
Instapageの導入によって、LP制作にかかる時間が10分の1ほどに削減されました。そうすると、以前よりかなりスピーディーに施策を打っていくことができるようになりましたね。
例えば過去によくあったのは、中国側に企画やサイト構成は理解してもらっていても、デザインだけがまだ詰まっていない、という状況でした。今ではそのような時にも「じゃあ明日からこっちでやろうか!」と言えるようになりましたね。
最近取り組んだこととしては、LP上にPtengineの具体的な利用方法を記載しました。それまではダウンロードファイルを置いていただけで、使い方の説明はなかったんです。
ただ、ダウンロードをしたにもかかわらず、実際に使うところまで行っていないユーザーがいる可能性があって。
それに対して「おそらくここがわからなかったのだろう」という仮説があったので、それを検証するために利用方法を書いてみました。
以前ならこの作業も中国側への依頼が必要だったのですが、今はこちらだけで30分ほどもあれば作業が完了します。実際にコンバージョンレートをチェックしている限り、この改善策を打ったことでPtengineを使う人の割合も増えたようです。
マーケターが1人でPDCAを回す仕組みがつくれた!
LPのデザインに関しては、マーケターが担うことが本当は理にかなっていると思うんです。
デザイナーとのコミュニケーションコストもかかりますし、やはり大事なのは、どんどん仮説を立ててテストをして、スピーディーにPDCAを回していくことだと思います。
ユーザーの動きが全てですし、何事も実際にやってみないとわからないので。もう毎日テストをして数値を見ることを繰り返していく必要があります。
Instapageの導入によって、そのための仕組みを作ることができたのが一番良かったですね。マーケターが1人でもどんどんLPの改善を進めていくことができるようになりました。
実はPtengineとも連携できるので、Instapageで制作したLPのヒートマップ解析も可能です。ヒートマップを見ることでユーザー行動をしっかりと追うことができますし、Ptengineは無料なので、本当に少ないコストで1人でPDCAを回す体制を作れます。
更に、Mailchimpというサービスと連携させることで、制作したLPでメールアドレスを入力したお客様に自動でメール送付を行うこともできます。
Instapage上でインテグレーションのリストを選ぶだけでAPI連携できてしまうので、設定も非常に簡単です。今はステップメールなどをMailchimpを通じて送っていますね。
▼様々な外部ツールとも簡単に連携ができる
PDCAを高速で回したいが、リソースが足りない人にオススメ
Instapageは、まさに僕みたいな人には本当にオススメですね(笑)。社内にリソースがないけれど、とにかく思い立った施策のアイデアは早く実行したいし、PDCAも高速で回したい、という人です。
デザインは外注すると費用も日数もかかるので、そのロスを最小限に留めてWebマーケティングを実践していきたい企業には最適なツールだと思います。今後もInstapageを活用して、マーケティング施策で高い成果を早く出していきたいと思っています。(了)