- 株式会社ミクシィ
- はたらく環境課 せいかつ環境チーム
- 泉 望
社員のコミュニケーションは「オフィス環境」で変わる ミクシィが選ぶ福利厚生とは
今回のソリューション:【Salad Oisix for オフィス】
〜社員に健康的な昼食を。「Salad Oisix for オフィス」の導入により、より一層充実したミクシィの福利厚生サービスを紹介〜
2015年9月、世界のゲームアプリ収益ランキングで初めて1位を獲得した「モンスターストライク」と共に、「家族アルバム みてね」「きみだけLIVE」といったコミュニケーションを軸にしたサービスを展開する株式会社ミクシィ。
同社は、社内環境を満足に整えることに注力している。「社員同士のコミュニケーションを活性化させる」という目的のために、様々な福利厚生の制度を充実させている最中だ。
(※2015年9月度の「App Annie Worldwide Index」 ゲーム編の発表による。)
そんな動きの中で新設された「はたらく環境課・せいかつ環境チーム」では、社員を喜ばせることが大好きだという同社の森田代表のアイデアをベースに、社員の声を聞きながら次々と新しい取り組みを行っている。
その中でも今回は、「健康への意識」から導入が決まったという宅配ランチサービス「Salad Oisix for オフィス」のお話を中心に、同グループの泉 望さんにお話を伺った。
(※編集部注:この記事内容は、2015年10月6日の取材時点のものです。)
「せいかつ環境チーム」の役割は、みんなが働きやすい環境をつくること
ミクシィに入社したのは5年前で、前職で一緒だった先輩に誘われたことがきっかけです。入社当時、弊社には総務部があり、私はそちらで株主総会の準備や名刺の発注など庶務的な業務を担当していました。
現在は、システム部門として、社内IT環境を整備している「はたらく環境課」の中にせいかつ環境チームを創設し、オフィスフロアの整備等、社員の社内せいかつ環境の向上に取り組んでいます。ハロウィンの時には、受付も季節に合わせて私のチームで飾り付けをしたんですよ。
▼ハロウィン時の同社受付の様子
代表の森田は経営者目線だけではなく、社員目線でも福利厚生や制度等について考えてくれています。今のチームのミッションには、そういった森田の、社員が働く環境に関する思いを形にしていくことが大きくあります。
社員にはこの会社で働くことを誇りに思って欲しいと森田は考えていて、そのために、私達もできるだけ良い環境を用意していきたいと常に考えています。
またチーム内でも、弊社がコミュニケーションを軸としたサービスを展開していることもあり、福利厚生を考えるときには「何か社員同士のコミュニケーションが生まれるもの」ということをテーマにしています。
社員同士のコミュニケーションから、オフィスへの要望を吸い上げ
せいかつ環境チームには代表の森田の意見を具現化するという役割もありますが、同時に社員からも積極的に意見を吸い上げています。この会社自体、非常に「意見を言いやすい雰囲気」を持っているので、話は聞きやすいです。
私たちはオフィスの通路側に座っているのですが、社員は通りかかった時に積極的に声をかけてくれるので、その中で働く環境についての要望なども吸い上げています。そうして吸い上げたものはメモをしておいて、提案としてダイレクトに森田に伝えています。
健康的な食事を摂りたいというニーズから、Salad Oisixを導入
そうした中で挙がってきた要望のひとつに、「健康的な食事を摂ること」がありました。社員はやはり会社で過ごす時間も長いですし、外食やカップラーメンばかりだと飽きてしまうだけでなく健康面でも不安だと。
とはいえ、オフィスの中に新しく社員食堂を設けることは現実的ではないので、お弁当販売サービスを導入しようと決めました。そのタイミングでちょうどご紹介いただいたのが、オイシックス株式会社さんが運営している「Salad Oisix for オフィス」というサービスでした。
Salad Oisix for オフィスは、週替りで3種類のサラダランチをオフィスに届けてくれるサービスです。導入を最終決定する前に、実際にオイシックスさんの販売員さんに来てもらって一度お試し会を行いました。どれくらい興味を持ってもらえるものなのか、社員の反応が見たかったからです。
アンケートも実施した結果、ニーズが強かったのでこれは導入しましょう、ということになりました。料金も実際に購入した分しか発生しないということだったので、導入ハードルが低くて始めやすかったということもありますね。
宅配されるサラダは、野菜中心とは言えチキンやサーモンが入っていてボリューミーなので、それだけでもお腹いっぱいになります。サイドメニューで2種類のパンも用意されているので、男性でも満足できるかと思います。
▼豊富なラインナップが売りのOisixのサラダ
きちんと利用されるように、様々な発信や工夫も
サービス導入の目的のひとつは健康面への課題解決なので、きちんと食べてもらえるように毎月購入数を集計しています。販売数が減っているようであればこちらで声掛けをしてみたり、貼り紙を使って呼び掛けをしています。
オイシックスさんからもメニューのメールはいただくんですが、メールだとやはり見逃してしまうので、目に見える形で貼っておくと効果がありますね。
オイシックスさんからいただくポスターをベースにして、より多くの社員の目に触れるように掲示場所を工夫したりアレンジもしています。「新しいメニューが今度入るらしいよ」といった風に、コミュニケーションの起点にもなることを期待しています。
また、社員がより購入しやすくなるように、半額は会社から補助を出しています。これも森田の人柄といいますか、「補助できないかな?」という一言から、経理部門等複数部署に協力頂き補助を決めました。
ポイントカードもあって、お弁当をひとつ買う度にポイトが貯まり、一定数貯まるとひとつ無料になります。こういった仕組みがあると、社員にしっかりと継続して購入してもらう助けになると思います。
新しいコミュニケーションの場所から、新しいビジネスも生まれる
福利厚生は、どういった効果が出たのか見えにくい部分があります。ただ感覚として、オイシックスさんのサービス導入で健康面への意識は高まったのではないかと感じています。そろそろ健康診断の時期なのですが、健康診断の前になると特に意識的に食べている人が多いようです(笑)。
夜に会食が多い方ですと、やはりお昼は健康的なものを食べたいですよね。週に3日宅配があるのですが、社員の中にはわざわざスケジュールに「オイシックスの日」と記入している人もいるくらいです。
そして何より、社員同士の新しいコミュニケーションの場が生まれたと感じています。販売しているフロアに来て並ぶ時などに「何買うの?」という風にコミュニケーションが始まります。弊社では、ちょっとした会話から始まるプロジェクトも多いです。
社内報の発行やiOS・Androidの委員会も、何気ないコミュニケーションから有志が集まって行っています。事業化まで至ることはまだ少ないのですが、新規事業の種も生まれてきています。
また、弊社には無料カフェコーナーも設けているので、そこにもよく人が集まって部署を越えた交流が行われています。社員も500名近いので、なかなか全員の顔は覚えられないのですが、「○○について困っているんだ」と言ったら「◯◯さんに聞いたらいいよ」と紹介してもらったり。
福利厚生のサポートも、そういった部分で一役買うことができればいいなと思います。薬やマスクを休憩スペースに置いたり、マッサージルームを作ったり、色々と新しい制度を取り入れていっている最中です。
▼社員が集まるカフェコーナー
▼充実の福利厚生。薬の配布やマッサージルームも
社員を喜ばせるための福利厚生を
実は業績が芳しくない時、福利厚生を縮小していた時期がありました。その時はティッシュの支給もありませんでした。小さなことですが、自分で用意するのが意外と大変で。でもそこからみんなの頑張りがあって業績が回復し、森田から「みんなを喜ばせたいと思ってあるモノを用意しました!」という発表があって。
なんだろう、とわくわくしていたら「ティッシュとウェットティッシュを開放します!!」ということでした(笑)。それでも「わー!!」とすごく盛り上がって、それを全社員の前で発表する社長がかわいいね、という話になりましたね。
今後も、働く環境が良くなるような福利厚生の制度をどんどん作っていきたいと思っています。様々なサービスを使ってみて、それぞれ効果測定をしながら良いものを選んでいきたいですね。ランチも、他に弁当将軍やシャショクル、オフィスおかん等を導入していますし、自動販売機で自然酵母のパンも購入できるようになっています。
その中でもオイシックスさんのサービスは特に健康への意識が高まるので、パソコンの前に座っている時間が長くなりがちなIT企業さんにはオススメです。(了)