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自社サイトを分析しよう!無料ツール「Google アナリティクス」の導入手順と使い方

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ブログからECサイトまで、サイト運営者が一度は使うべき「Googleアナリティクス」

最近では、企業や個人がブログや自社サイトを運営し、製品やサービスのWebマーケティングを行うことは当たり前になりました。しかし、本当に効果的にWebサイトを活用できている事例は、そう多くはありません。

Webマーケティングで成果を上げるためにはまず、サイト上における訪問者の行動を分析し、現状の「課題」を認識することが必要です。けれど「自社サイトの分析って、何から始めればいいの…?」と思っている方も多いかと思います。

そこで活用できるのが、Googleが提供している無料(有料版もあり)の「Google アナリティクス(以下、GA)」です。GAはいわゆる「アクセス解析」をするためのツールで、サイトがどんな人にどのように見られているか、ということを調べることができます。

Googleアナリティクス

GAを使いこなすと、例えば「時間の経過に伴うユーザー行動の変化」を可視化することも可能になります。「コホート分析」という手法ですが、ある特定の月にサイトを訪問したユーザーのうち、翌月、翌々月にそれぞれ何%戻って来たか、というようなユーザーの定着度をわかりやすく表にまとめて分析できます。

▼GAで、サイト訪問者の定着率を計測することも可能

コホート分析

実際にアプリ「ネイルブック」を提供する株式会社スピカでは、GAを使ってユーザー行動を解析し、会員登録率を5%上昇させることに成功しています。

(Googleアナリティクスの使い方としては)、UU数のような基本的な数字の他に、コホート分析の機能を使ってユーザーの継続率を確認したり、(中略)登録率などの指標も追いかけています。

例えばチュートリアル機能を実装したときは、登録率が5%程度向上し、その後の継続率も明確に伸びていきました。 ー「数字に基づく」グロースハックには不可欠! データ可視化に活かせるツールとは?

このようにアクセス解析を実績につなげるためにも、まずはGAの始め方と、基本的な使い方をマスターしましょう。

そもそも「アクセス解析」で何ができるのか?

GAの使い方の前に、アクセス解析で実現できることを簡単に解説します。

例えば、通販サイトでXという商品を売りたいケースで考えてみます。アクセス解析を行ってみると、「30代女性が平日の午後3時ごろ、Xの販売ページを多く閲覧し、購入している」というようなことがわかったとします。

そこでこの事実から仮説を立てます。具体的には、「平日午後3時」という時間帯から、「アクセスしているのは主に主婦なのではないか」と考えられます。それでは、主婦層にウケるページ作りや企画を行えば、売上を伸ばすことができるかもしれない、という風に施策に落とすことができます。

実際にはもっと複雑ですが、このようにアクセス解析で集めた様々な情報を集めて分析することで、サイトの課題や解決法が見えてきます。つまりアクセス解析は、課題解決のPDCAサイクルを回すためになくてはならないものです。

大切なのは、情報を集めて満足しては意味がないということ。アクセス解析はあくまで手法のひとつです。得た情報をしっかりと分析し、サイトの改善につなげることが大切です。

Googleアカウントがあれば誰でも始められる。まずは導入しよう

では具体的に、GAを使ったアクセス解析の方法を説明します。GAは無料で、誰でも簡単に始めることができます。

1. Googleアカウントを作る

まずはGoogleアカウントを作成します。作成したらGAのサイトに行ってログインし、「お申込み」をクリックします。

GA申し込み

2. トラッキングコードを発行する

トラッキングコードを発行します。トラッキングコードはWebサイトを識別するナンバーのことで、基本的に、ひとつのサイトにつき、ひとつ発行できます。

3. タグをWebページに埋め込む

トラッキングコードを発行すると、タグと呼ばれるHTMLコードが表示されます。これをコピーして、計測したいすべてのWebページのコード内で、の前に貼り付けます。

これで設定は終わりです。徐々にGA上にWebサイトの情報が蓄積されていきます。

「レポート」画面で、サイトにアクセスしているユーザーについて知ろう

設定後ある程度(1週間程度)経過したら、GAのページを開いて確認してみましょう。ログインして「すべてのウェブサイトのデータ」を選択すると、次のようなレポート画面になります。

▼「ユーザー」の「サマリー」画面

Googleアナリティクス・レポート画面

このページでは、自分のサイトにどれくらいの人がアクセスしているのか、どのページが多く閲覧されているのか、どのような経路で流入してきたのか、といったことを教えてくれます。

アクセス解析で知っておくべき用語8つ

このレポート画面に並んでいる用語を簡単に解説します。いずれも、アクセス解析をするなら最低限これだけは知っておくべき!という用語です。

  • ページビュー(PV):あるページが期間内に、何回表示されたかを表す回数。

  • セッション:ある訪問者がそのサイトにアクセスしてから、別のサイトに移動するまでのひとつづきをセッションと呼び、その回数をカウントしています。30分が経過すると、2セッションとカウントされます。

  • ユニークユーザー(UU):あるページが期間内に、何人(正確には何台のパソコン、に近い)に表示されたか表す回数

  • 直帰率:そのサイトを訪問し、最初の1ページだけを見て他のサイトに出て行ってしまった割合

  • オーガニック:GoogleやYahoo!などの検索エンジンからサイトに流入した訪問者

  • リファラル:他サイトのリンクからサイトに流入した訪問者

  • コンバージョン(CV):商品購入や資料請求など、サイト内でお客様に取ってほしいアクションが行われること。コンバージョンには企業の売上に直結する要素を設定することが多いので、大切な指標になります。

どのページがよく見られているのか、GAを使って確認しよう

アクセス解析をすると、どんな人が(ユーザー)、どこから来て(集客)、どこを見て(行動)、何をしたか(行動)ということがわかります。まずは「何を知りたいのか?」を決め、それに応じて、左側のグレーのゾーンから対象となる項目をクリックしましょう。

まずは、「どのページがよく見られていたか」を見てみましょう。知りたいのはページビュー数なので、「行動→サイトコンテンツ→すべてのページ」を選びます。選ぶと、下のような画面が出てきます。

Googleアナリティクス画面

下の表の部分に、ページごとのページビュー数が多い順で表示されます。この数字が多ければお客様のニーズに合ったページと言えるでしょうし、逆に少なければ何か改善点があるはずだと考えられます。このようにしてGAで得た情報が、課題解決の糸口になります。

GAに慣れるために、まずはこんなことをやってみよう

今回の記事でGAを使ったアクセス解析の仕方がイメージできたでしょうか。最初にGAの画面を見た時はたくさんの数字が並んでいてややこしそうでしたが、慣れてしまえば何ということはありません。

早く慣れるためにも、まずは

  • 「ユーザー→サマリー」(どんな人が来たか)
  • 「集客→すべてのトラフィック→チャネル」(どこから来たか)
  • 「行動→サイトコンテンツ→すべてのページ」(どこを見たか)

の3つのページを操作してみることをおすすめします。

訪問者が何をしたか(=コンバージョン)を見るためには、具体的な目標を立ててGAに登録する必要があり、上記3つよりも少々難しくなります。

さらに、1週間単位でPV数やUU数を比較して数字が大きく変化しているところがあれば、「なぜ数字が大きく変化したのか」を考えてみましょう。最初は立てた仮説が間違っていても、考えるクセが気付き力や分析力の向上につながります。

GAには、必要なデータだけ抽出したり(フィルター)、レポートをエクセルで出力したり(エクスポート)、よく使うレポートにすぐアクセスできるようにしたり(ショートカット、マイレポート)まだまだたくさんの便利な機能があります。

これらを使えるようになれば、欲しい情報にすぐに到達でき、アクセス解析にかかる時間が大幅に短くなるはずです。

最後に、GAでは「Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)」を用意しています。GAを使いこなせるようになってきたら、腕試しに受験してみるのもいいかもしれません。

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