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ダッシュボードツール「Re:dash」とは?インストール方法から使い方まで解説!【初級編】

OSSで提供されているダッシュボードツールRe:dash(リダッシュ)。リレーショナルDBはもちろんTreasureDataやBigQueryまで、数々のデータソースに対応するRe:dashの導入方法から使い方まで解説します。

世の中には数々のダッシュボードツールがありますが、Re:dashの特徴はなんといっても無料で使える(※)OSSであること、そして数多くのデータソースに対応していることです。

かくいうSELECKも、Re:dashの取材をした次の日に導入し、今では日々の数字をチームで共有し、次の打ち手を決めるために活用しています。

サービスの重要指標を可視化し、共有するためには欠かせないダッシュボード。その構築方法と使い方を解説します!ちなみにこの記事のためにAWSに環境構築をしたところ、30分くらいで終わりました

※ 無料とはいっても、Webサーバー代はかかりますが…

▼このシリーズの記事一覧

「Re:dash」とは?

Re:dashは、オープンソースで提供されているダッシュボード作成ツールです。

ダッシュボードの生成元となるデータソースはMySQLやTreasureData、BigQueryなどのデータベースはもちろん、Google Spreadsheetsからもデータを取得できたり、Pythonのコードを直接実行することも可能です。

「サービスの成長に数値の可視化が重要な事はわかるけど、構築する余裕がない」「色々な場所にあるデータソースを一箇所で可視化したい」といった課題を持ったチームにオススメです!

インストール方法

今回はAWSのEC2インスタンスで構築してみます。Re:dashが公式で提供しているインスタンスイメージがあるので、今回はそれを使用します。

Setting up Re:dash instanceより適切なリージョンのイメージを選び、AWSコンソールから作成します。今回は東京リージョンのイメージ「ami-aa5a64c4」を使用しました。

次はインスタンスタイプの設定(t2.microで十分らしいです)、セキュリティの設定などをしてインスタンスを起動します。起動後は、EC2コンソールから確認できるパブリックIPにアクセスします。

なお、通常の設定だとセキュリティグループでHTTPアクセスが許可されていないため、HTTPの80番を許可するように変更します。

ログイン画面が表示されたら成功です!デフォルトではユーザ名「admin」、パスワード「admin」でログインできます。

Re:dashはAWS以外にも、Google Compute Engine用のイメージも公開されています。データソースにGoogle BigQueryを使いたい場合はこちらのほうが楽ですね。もちろんオープンソースなので、自分の好きな環境に手動でインストールすることも可能です。

クエリを書く

それでは早速クエリを書いていきましょう。[New Query]を選択すると、まずはデータソースの選択画面に飛びます。今回はMySQL(RDS)を選択しました。データソース毎に必要な項目(エンドポイントやアクセス制限用の鍵)を入力します。

クエリの作成画面で、いつも通りのSQLを書いて[Execute]を実行します。今回は先ほどの手順でSELECKのマスタデータが入ったRDSに接続したので、今までに配信した記事数を表示してみることにします。

見事に結果が表示されました。たったこれだけの手順で、簡単に数値がビジュアライズされて見られるようになりました!

Re:dashには複数のグラフが用意されています。今回使用した「Counter」は「累計配信記事数」のような単一の数字を表現するのに向いていますし、PVのように遷移を追いたい指標であれば「Chart」を使用します。

SELECKでは他にも、記事ごとのパフォーマンスを確認するために「Table」をよく使っています。

エンジニアも数字を意識しよう

「数字を追う」というと営業やプロデューサーの役割のように感じる人もいると思います。しかし、結局のところ「数字を集める」ところはエンジニア無くしては実現できません。

有益で使いやすいデータを集め、Re:dashのようなツールを導入して「誰でも簡単に数字を見れる状態にすること」はエンジニアの役目だと思います。

恋愛・婚活マッチングサービス「pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカも、Re:dashを活用している企業の1つです。こちらの導入事例も合わせてどうぞ!

エンジニアがお金を生む活動にコミットできないと、結局エンジニアの評価は頭打ちになると思いました。だから、エンジニアとしてビジネスを作ることにコミットすることは非常に重要だと考えています。

今までの2倍以上の種類の指標をダッシュボードに集約できました。今では、Re:dash内のダッシュボードは30種類以上、分析クエリは350種類以上作られています。

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