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税理士の「申告」業務までをクラウド化 企業と税理士が常に同じデータを共有できる会計システム

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今回のソリューション:【A-SaaS/エーサース】

西井大輔税理士・公認会計士事務所では、一般的な税理士・会計士の業務に留まらない、経営管理や上場支援、そして会社設立まで、幅広い経営面でのサポートを提供している。同事務所の代表である西井 大輔さんは、公認会計士として長年のキャリアを積んだ後に独立して、現在は企業の経営に深く関わるような税理士・会計士事務所づくりに邁進している。

そんな西井さんが昨年から取り入れたシステムが、税理士向けクラウド税務・会計システムの「A-SaaS(エーサース)」だ。従来型のローカルで作業を行うような会計ソフトに比べて業務が大幅に効率化したそうだ。その結果、経営者との面談時間をより経営戦略などの話に有効に使えるようになったという。西井さんに、A-SaaS導入の背景と活用法について伺った。

「経営戦略まで話し合える」税理士・公認会計士事務所を展開

平成20年の7月に独立して、公認会計士事務所を立ち上げ、財務・会計といった部分で企業のコンサルティングをしてきました。その後、平成23年に税理士事務所も立ち上げて、現在の税理士・公認会計士事務所になりました。今年の7月で、独立して丸7年経つことになりますね。

元々私は長年、公認会計士として、企業の監査業務を中心に活動をしていました。その頃に企業の経営に深く関わった経験を生かして、今は個人事業主から中小企業、上場企業まで幅広いお客様の顧問税理士や、監査をしております。新規法人設立のサポートなども、コンサルティング活動の一環として行っています。

一般的な税理士の場合、会計上の数字をまとめて申告することが業務かと思います。私の場合は、会計上の数字を見ながら、お客様と今の会社の状態についてまで話をすることを大切にしています。税務の知識を持っているのは当たり前で、もっと深い、経営戦略の部分まで話し合えるパートナーが、たまたま税務と会計に強い、というスタンスで業務を行っています。従ってお客様からは、税務・会計以外にもいろいろな質問をいただきますね。

クラウドにこだわって、新しい会計ソフトの導入を検討

会計ソフトを初めて導入したのは約4年前になります。いわゆる従来型の、ローカルで作業をするものでした。私にとっても、お客様にとっても、あまり使い勝手が良くなかったのですね。各端末で完結するようなシステムだったので、データのやりとりもUSBメモリへのコピーを介して行っていて、非常に手間がかかっていました。

それをA-SaaSに変えたのは2014年の夏のことでしたが、当時は、いくつかのクラウドベースの会計ソフトが世の中で話題になり始めた頃でした。新しいIT技術は3、4年でスタンダートになっていくので、今からクラウドでやっておかないとダメだろうな、とその時に思ったのです。

そこで、もう従来型のものは排除して、完全にクラウド型のソフトで新しいサービスの導入を検討しました。まずはGoogleで「クラウド 会計事務所用」で検索し、一番上に出てきたのがA-SaaSだったのです。

最もコストメリットがあったのがA-SaaS

お話を伺おうと思って、まずはお問い合わせをさせていただきました。他社のサービスも資料を取り寄せて検討したのですが、当時はA-SaaSが一番コストメリットが大きかったのです。さらにシステムも信用できそうだったので、まずはひとつだけIDを作って試験的に導入しました。

コストを重視していた理由は、その時ちょうど弊社が新規法人に対して事業拡大を行っていくタイミングだった点です。それに当たり、できる限り新規のお客様が負担するコストを抑える、ということを念頭に置いていたのですね。新規のお客様ですと顧問料を支払っていただくだけでも大変なことなので、そこにプラスでシステム導入コストがかかる、というのは提案しにくい話でした。その初期導入のコストを当事務所が負担できる形にするために、低価格のサービスを探していました。

もうひとつA-SaaSを選んだ大きな理由としては、申告の部分までがクラウドのシステム上にすべて出来上がっていることです。その時に検討した他のソフトだと記帳までしか扱っておらず、実際に税理士が事務所で使う申告のシステムまで一気通貫してカバーしているものはA-SaaSだけでした。

この申告の部分はお客様が使うものではなく、会計事務所にとって必要なものです。従って我々のようなユーザーにとっては、A-SaaSのように申告までをひとつのソフトでできれば、結果的に総合コストを抑えることができます。そしてその分のコストメリットをお客様に還元できるので、当事務所はお客様にシステムの初期費用をいただくことなく、A-SaaSをご使用いただけるようになっています。

低い導入障壁と、従来型のソフトに近い入力方式が魅力

A-SaaSの導入は非常に簡単で、テクニック要らずだったのも良かったです。他のクラウド会計サービスですと、導入の際に様々な設定をしなくてはいけないものも多く、そうするとお客様にも使っていただきにくくなります。

入力方法が従来型のソフトに近いので、経理ソフトを使った経験のある方であれば比較的すぐに使うことができるのも魅力です。我々のお客様にも特別な説明はしなくても問題なくご使用いただいています。

また、A-SaaSは他社サービスとの連携も充実していますので、お客様に使うソフトを変えていただかなくても、弊社側で問題なく情報を取り込むことができます。例えば弥生会計やJDLのサービスのような、汎用性の高いものの取り込みはもともとできましたし、最近はfreeeともデータ連携できるようになりました。個人事業主の方ですとfreeeをお使いになっている場合も多いので、私もfreeeの認定アドバイザリー検定の講習などに参加させていただきました。

クラウドなので情報更新がリアルタイム 業務全般が効率化

事務所内での業務もA-SaaSを使うことで非常に効率化しました。リアルタイムで情報が更新されるので、事務所の職員やお客様が行った作業をすぐにレビューできます。更新された内容を見て電話でお話をしながら「この部分の修正をお願いします」と、すぐに伝えることができます。以前はお客様のところへデータを受け取りに行っていたので、その時と比較すると格段に効率は上がっていますね。

さらにシステムとして良いところは、同期をかけるとすぐに情報がクラウドに上がっていくことです。他のサービスだとブラウザで処理している場合があって、そうすると「戻る」ボタンを押すだけでデータが飛んでしまうこともあるのですよね。そういった部分でもA-SaaSは信頼感があると思います。

A-SaaSを使ってみて、クラウドの良さを改めて実感しています。例えば従来型のシステムを使っている場合でも、オフィスの中にサーバーコンピューターを立てれば、スタッフ間のデータ共有を実現することはできます。但し、その仕組みの構築に膨大なコストがかかりますし、完全に作りきってしまうとなかなかやめられないですよね。そこで気軽に参加できるA-SaaSで「まずはやってみよう」という形で始めることができるのは本当に良い部分だと思いますね。

データをすべて事前に共有することで、経営者との面談の時間を有効活用できる

経営者の方と面談する時に、当事務所の場合は全体的な会計の話だけではなくて、 経営全体の話や、営業戦略の具体的な話をすることも多いです。例えば我々はインターネット集客に力を入れていて、SEO対策やリスティングなど、様々な施策を試行錯誤しながら行っています。そういったネット関連のことについて質問を受けて、お話させていただくこともありますね。

A-SaaSのようなクラウドの会計ソフトをお客様も会計事務所も使っていれば、データをやりとりする時間が必要なくなります。すべてのデータを共有していることが前提になっているので、それを見ながらもっと細かい部分の話に面談の時間を割くことが可能になります。その点が我々のような税理士・会計事務所が、クラウド会計ソフトを使う大きなメリットだと思っています。

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