- コラボレーター
- 加留部 有哉
日本でもトレンドに?Gmailに「相手のことをもっと知る」機能を追加する、Chrome拡張とは
ビジネスでGmailをお使いの方も多いのではないでしょうか。企業内のコミュニケーションでは、Slackやチャットワークなどのチャットでのコミュニケーションが市場を賑わせていますが、社外とのコミュニケーションはまだまだメールの領域です。
今日はGoogleの提供するGmailにChromeの拡張機能を加えることによって、「メール相手とのコミュニケーションを円滑にする」ことを考えてみたいと想います。
メールのトラッキングならRocketBolt
まずご紹介するのが、RocketBoltです。この拡張機能は、送ったメールが開かれたか、さらにリンクがクリックされたかどうかをチェックし、お知らせしてくれるものです。トラッキングするメールの数が月に200通という制限がありますが、無料で利用することができます。(十分なはず…!)
他にもメールをトラッキングする拡張機能はありますが、RocketBoltはChrome ウェブストアで満点の評価を得ています。
▼RocketBolt
使い方は簡単で、HPもしくはChrome ウェブストアから「RocketBolt」と検索し、拡張機能として追加するだけです。
※RocketBoltの追加はこちら
拡張機能として追加されると、メールを送信するときにRocketBoltでトラッキングするかどうかを選択することができます。
▼ページ上部にRoketBoltのロゴが表示される
▼メール作成画面でトラッキングをするか選択
結果はGmailの上部の「Event」から確認することができます。「All」「Open」「Unread」「Clicked Link」のタブが出てきて、メールが「誰に」「いつ」「どこで」「どの端末で」「どのブラウザで」開かれたのか確認することができます。また、「Setting」からメールが開かれたタイミングで通知を飛ばす設定を行うこともできます。
▼結果は「Event」をクリックして確認
▼一目でメールのトラッキング結果が確認できる
メールをトラッキングすることは実は重要なことです。例えば、営業先にメールを送ってすぐに開封してくれたとします。それは提案内容に関心がある可能性が高いので、開封した通知がきてすぐに電話をかけることで提案をスムーズに進めることができます。
メールが開かれていないなら、多忙で目を通せていないかもしれません。タイミングを見て、電話やもう一度メールを入れることも必要となるでしょう。
RocketBoltはメールが開封されたか、リンクがクリックされたのかトラッキングしてくれるツールでした。ですが、こんなケースも想定されるかもしれません。それは「メールで添付したファイルを見てくれたのか知りたい」時です。もちろん、それも別の拡張機能を入れることでトラッキングすることができます。さて、してみましょう。
添付したファイルについてトラッキングするならDigify
Digifyはメールに添付したファイルが開かれたかをトラッキングしてくれる拡張機能です。また、他にもファイルをダウンロードできないようにしたり、メールが開かれて~~分でファイルが消滅するように設定することもできます。こちらのツールも無料で使うことができます。
※Digifyの追加はこちら
拡張機能を追加し終わると、メール送信時に以下のような表示が出てきます。Digifyを使って、添付したファイルをトラッキングしたいときはこの「オレンジのリンクボタン」をクリックしてください。
▼メール作成画面でオレンジのボタンが表示される
クリックすると、以下のような表示がでてきます。
▼ファイルをリンクとしてメールに追加できる
こちらで、「誰が開いたときにお知らせするか」「ダウンロードや印刷は可能か」「ファイルを消滅させるか」を選ぶことができます。Digifyを使って添付したファイルはリンクとして送信されます。
添付したファイルについてトラッキングができれば、相手がきちんとファイルを見てくれたのか判断しながらコミュニケーションを進めることができます。いちいち「添付したファイルはご覧いたただけたでしょうか」と確認する必要はもうありません。
便利なDigifyですが、一つ注意点があります。それは、受けとった相手はメールアドレスを入力しなければ閲覧することができません。メールアドレスを入力するのは少々ハードルが高いもの。使いどころにはお気をつけください。
▼受け取った側はファイルを開くのにメールアドレスが必要
相手のソーシャル上での情報をすぐに確認したいならRapportiveとFullContact for Gmail
今メールしている相手とまだ打ち解けていないなら、早々に共通の話題を探し出し、メールだけでなく実際に会った時にアイスブレイクをしたいですね。そんなときに便利なのが、このRapportiveとFullContact for Gmailです。
▼Rapportive
▼FullContact for Gmail
Rapportiveはメールしている相手のLinkedinのアカウントを、自動で表示してくれる無料の拡張機能です。追加すると、相手がどのようなキャリアを持っているのかをすぐに確認することができます。
※Rapportiveの追加はこちら
▼ページ右部に情報が表示されます
しかし、Linkedinのアカウントを持っていない方もいますし、相手のことをきちんと理解しようと思えばLinkedinに公開されている情報だけでは足りません。そこで活躍するのがFullContact for Gmailです。
この拡張機能はメールアドレスに紐付いているSNSやWebサービスのアカウント、ドメインから会社のHP、Facebookページなどを表示してくれます。プライベートのGmailアドレスからメールを送ってみたところ、FacebookとGithub、Qiitaのアカウントが表示されてしまいました…これは恐ろしい!
※Rapportiveの追加はこちら
▼ページ右部に情報が表示される
欲をいえば、会社アカウントからでもプライベートのSNSや検索エンジンでの個人名の検索結果も出してくれるといいのですが….
拡張機能を探すならChrome ウェブストアとProduct Huntがおすすめ
Googleの提供するブラウザ、Chromeの魅力の一つが次々と開発される拡張機能でしょう。これによってGmailも快適に、使いやすくすることができます。仕事を少しでも効率化するために、たまに優れた拡張機能をみてみることをオススメします。Chrome ウェブストアではすべての拡張機能を探すことができますし、最近話題のものを調べたければ、Product Huntで「Gmail」を調べてみるといいかもしれません。