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採用広報のKPIは「応募数」!ミートアップからSNS・ブログ運用まで、ラクスルの情報発信の裏側

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〜ラクスル採用広報に直撃!インタビュー記事と技術ブログのすみ分けなど、情報発信の裏に隠されたノウハウを公開〜

優秀な人材が取り合いとなる中で、重要性が増す「採用広報」。しかし、広報に活用できるチャネルは多く、何から始めるべきか、判断に迷うことも多いのではないだろうか。

クラウド型ネット印刷サービスを展開する、ラクスル株式会社。採用広報に力を入れる同社は、ビジネスSNS「Wantedly(ウォンテッドリー)」への社員インタビューの投稿、エンジニア向けTech Blogの運用、さらにはミートアップと称した「ボードゲーム大会」の開催など、様々な戦略を展開している。

今回は、「会社が抱える一番の課題のために動くこと」が広報の役割だと語る、忽那 幸希さんに、その採用広報の全貌について伺った。

「会社が抱える1番の課題のために動く」のが広報の仕事

私は大学を卒業した後、ウェディング会社に就職しました。そのとき一緒に働いていた、現ラクスルCMOから声をかけてもらい、広報としてジョインしました。

ラクスル株式会社の忽那 幸希さん

実は大学では、日本で一番歴史のあるメディア系の学科に所属していました。それから10年経って、やっと本来学んできた「発信」というところに戻ったな、という感覚でしたね。

広報の役割は、経営陣が示す方向性を、社内外に正しく伝えてサポートすることです。そのため、「会社が抱える一番の課題」のために動く事が多いんですね。

ですから、動き方は常に変化しています。入社当初は「ラクスルのお客様が何を求めているか」ということを探ることに注力していたので、カスタマーサポートと兼務をして、ユーザー座談会なども行いました。今は「事業を大きくしていく」ことに力を入れているので、広報と人事を兼務しています。

採用のためには、まずは募集があることを知ってもらう必要があります。求職者に興味を持ってもらうために、イベントを企画したり、エージェントさんへの説明会を開催したり。また、どの媒体に誰を露出させるかといったことを、社内の関係者と一緒に考えています

Wantedlyでインタビュー記事を公開。「裏側」記事が人気

最近は、とくにエンジニア採用に力を入れており、エンジニアのインタビューを2週間に1度くらいのペースで記事にして、「Wantedly(ウォンテッドリー)」に公開しています。「その人らしさ」が出るように、これまでのキャリアや、ラクスルに期待することといった切り口で、インタビューをしています

▼インタビュー記事の一例

ラクスル インタビュー記事

記事をアップすると、社員が自らFacebookなどでシェアしてくれるので、多くの人にリーチできますね。インタビューを受けた社員が、周りの友達から「良いこと言ってるじゃん」と言われたり、社内からも「面白いね!」という反響が聞けるので、良い取り組みだなと思います。シェアを増やすために、お昼前に投稿して、ランチなどの休憩時間に見てもらうという工夫もしています。

実はこういったインタビュー記事は、社内に向けても価値があるんです

今弊社にいるメンバーのほとんどは、ここ1、2年で入社しているんですよ。すると、「この人の名前は知っているけど、どういう人なんだろう?」と、お互いのことをあまり知らない状態になります。そこにインタビュー記事があれば、それを通じてお互いを知るきっかけを作れるんです

▼Wantedlyでの連載記事

Wantedly ラクスル

今まで一番PVが良かったのは、若手3人が新規サービスを立ち上げた「裏側」をインタビューしたものでした。表からは見えない話というのは、皆さん見てくれるんだなという印象ですね。普段世に出ている情報を、更に掘り下げた内容にすることを意識しています。

エンジニア向けには「RakSul Tech Blog」を

Wantedlyの他にも、エンジニアへの採用広報を目的に、「RakSul Tech Blog」という、技術に特化したブログを運営していますエンジニアから見ると、会社の情報だけでなく、具体的にどのような技術を使っているのかというのは気になりますよね

▼RakSul Tech Blog

RakSul Tech Blog

それにエンジニアって、転職活動をネット上の情報で行うことが多いですよね。社内のメンバーに聞いてみても、いわゆる転職エージェントはそれほど使わなかったというメンバーがほとんどです。ですから、検索したときにラクスルの情報が引っかかるというのは、効果的だと思います

一方で、よりテクニカルな情報をWantedlyに掲載しても、エンジニア以外には刺さらなくなってしまいます。そこでWantedlyには、皆が読んで面白い記事や告知、日常といった広いコンテンツを掲載し、エンジニアが知りたいと思うような内容は、エンジニアチームが持ちまわりで担当を決めてTech Blogに発信する、と使い分けています

エンジニア向け「ボードゲーム大会」を開催!?その効果は…

最近ではエンジニア向けに、ミートアップも始めました。真面目なものよりは面白いものを、とCTOと一緒に企画して、ボードゲーム大会も開催しました(笑)。

実は、当初想定していたほどの人数は集まらなかったのですが、逆に人数が少なかったことで、参加者と弊社のエンジニアがとても親しくなれましたね。「選考に興味があれば、ご連絡先を教えて下さい」というアンケートに、7割以上の人が「興味あり」と答えてくれました。

ミートアップは、人数が少なくてもターゲットが来てくれるのであれば、実りのあるものになります。そういう意味では、非常に確度の高いミートアップになったと思います。

真面目なミートアップですとそれなりに準備に負担がかかり数ヶ月に1回くらいしかできないので、次は卓球大会でもできたらなと思っています(笑)。ゆくゆくは、非エンジニア向けにも開催したいですね。

ラクスル ボードゲーム大会

やっぱりエンジニア向けだと、私だけで開催するのは無理で、社内のエンジニアに協力してもらう必要があります。となると、社内のメンバーに「どう楽しんでもらうか」ということも重要だと思っています。一緒に企画をしてもらって、「次もやりたいな」と思ってもらえると良いですね。

Green、Facebookも活用し、情報を発信していく

採用広報では、「どのくらい応募があったのか」をKPIにしています。Wantedlyに限らずどんどん露出をして、応募者の増加につながれば良しと考えています。

エンジニア向けの採用には、「Green」も活用しています。Wantedlyに書き溜めた記事を再編集して、Greenに投稿しています。

▼Greenに掲載している記事

ラクスル Green さらに最近では、Facebookにも新しく採用専用ページを作り、Wantedlyと連携して情報を流しています

▼Facebookページ

ラクスル Facebookページ

ラクスルのFacebookページは、主にお客様に向けたサービスのプロモーションを行っているので、情報がごちゃごちゃになると思いまして。一般のお客様向けに、社員インタビューは出しづらいですよね(笑)。採用専用ページを設けることで、対外的な情報も出しやすくなりました。

今後は、他にもPR Tableを活用したり、自社専用の採用ページも立ちあげたいなと考えています。

ベンチャーだからこそ、「距離感」には気をつける

採用広報を行う上で、「距離感」には気をつけています。弊社はまだベンチャー企業なので、どちらかというと「カジュアル」というイメージがありますよね。ただ、その雰囲気を出し過ぎないようにしていて。

「堅い」イメージのある大企業が、カジュアルに見せるのは親近感があっていいのですが、ベンチャーとしては逆に、「きちんと感」を出していく必要があると思います。ただ、堅くなりすぎても良くないので、バランス感が大事ですね。投稿に音符マークをつけるかどうかで、10分くらい悩むこともあります(笑)。

ラクスル株式会社の忽那 幸希さん

堅くなりすぎて会社のカラーと合わなくなるのも、しっかりしていないと見られるのも嫌ですから。これは感覚の問題だと思うのですが、そこを常に意識していないと、言葉にせずとも伝わってしまうこともあるので…。

今は主に採用に大きく関わっていますが、広報だから、人事だからと「機能」で考えるのではなく、「会社の課題に対してどういったソリューションを提供できるのか」というマインドで、これからも動けていけたらいいなと思います。(了)

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