- 株式会社ビビビット
- 代表取締役
- 小宮 大地
デザイナー領域の新卒採用を最適化!特化型・採用媒体が使うヘルプチャットツール
今回のソリューション:【Olark/オラーク】
〜ハードルが高い「問い合わせ」を30倍にしたチャットシステム「Olark」の使い方〜
「’ビビビ’っとくる運命の一社」に出会うーー」ViViViT(ビビビット)は、「ポートフォリオ ✕ 就職活動を」テーマにしたクリエイター・デザイナー志望者向けの新しい就職サイトだ。
ViViViTの始まりはデザイナー新卒に特化した採用サービスからだった。その背景には、創業者である小宮 大地さんがその領域に大きな課題を感じていた背景がある。
通常の大学生と比べ、就活に必要なものが多く、かつ就活情報が伝わりにくい彼らをどのようにサポートし、最適な企業とマッチングさせるか。その課題解決にずっと取り組み、サービス改善を行ってきた。
そんなサービスづくりの中のひとつとして、ViViViTではユーザーの問い合わせ窓口としてチャットシステム提供サービス「Olark(オラーク)」を導入している。質問や問い合わせのしやすさを改善するためにチャットシステムを導入した経緯、そしてその裏に秘められた創業にまつわる想いを、小宮さんに聞いた。
学生にも企業にも、負担のない新しい就活の形を創るため立ち上げ
僕はセプテーニグループに2010年に新卒で入社し、人事部に配属され新卒採用をメイン業務として担当していました。その中で、「就職活動」においては、企業側にも学生側にも改善できる点が多々あると感じていました。その問題意識をもとに、社内の事業プランコンテストに出場し「ViViViT」を事業化することになりました。
当初、クリエイター・デザイナー向けではなく、IT系のスカウトサイトでした。IT系の企業を志望するエンジニアがソースをポートフォリオとしてサイト上に公開し、総合職志望の学生はサークル活動の写真などを同様にサイト上に公開する。そしてそれらを見た企業がスカウトをする仕組みにしていました。しかしユーザーの数も、ポートフォリオの数も想定通りには集まらず、思い描いていた通りにはいきませんでした。
そんな時に偶然デザイナーの方がサービスを使ってくれるようになり、他の企業の方から「ViViViTにはデザイナーがいますよね」と言われて、ここにポテンシャルがあると気が付き、デザイナー特化のサービスに切り替えました。
デザイナーにはハードルの高い「問い合わせ」の壁を越える!
ViViViTでは、ユーザーの方は会員登録だけではなくポートフォリオ等を作成する必要があるため、他の就職サイトと比較すると使用開始のハードルがやや高いかと思います。でもリリース直後はメールと電話のみの問い合わせ受付だったため、ユーザーが気軽に問い合わせをしにくい状況になってしまっていました。
それを打破するために、もっと気軽に質問できるような、例えばオンラインチャットで対応するサポートデスクのようなものが必要なのではないか、という話になりました。弊社エンジニアからの推薦でOlarkを知り、調べたところ他社さんにも導入している実績があったため、導入を決めました。
もっと気軽に!「キュピピットちゃん」が質問に答えます
Olarkの導入自体は簡単でしたが、より「問い合わせしやすい」状況を作りたかったのでカスタマイズを加えました。ViViViTには「キュピピットちゃん」という名前のキャラクターがいるのですが、そのキャラクターがヘルプチャット入り口のアイコンになるようにしました。問い合わせしてくださる方も、キュピピットちゃんとチャットしている気分になれば敷居が下がるかなと(笑)。
▼「キュピピットちゃん」が質問に答えます。
弊社の担当者が席にいる時はチャットでやり取りすることができ、席を外している時は書き込んで頂いた問い合わせがメールで送信されるようになっています。ずっとパソコンの前にいなくても問合せに対応できるので、助かっています。
導入後は問い合わせ件数が30倍に急増!
Olark導入後は明らかに問い合わせ件数が上がり、導入前の30倍以上の件数になりました。問い合わせの内容で多いのが、「気になる企業さんに、最初はどのようなメッセージを送ったら良いですか?」といった就活お悩み相談です。そのような質問が多いものに関しては、問い合わせしなくても解決できる仕組みを弊社からも提供するようにしています。
例えば学生と企業がマッチングした後に、「まずはメッセージを送ってみましょう」という文字が表示されるようにしました。ポップアップ表示で、文章のお手本も学生に提供しています。やはりユーザーの声を聞くことで具体的なサービス改善に繋がるな、と感じています。
採用する側である企業からのお問い合わせ窓口にもチャットを使っています。対応もスピーディーにできますし、複数企業への同時対応も出来るようになりましたね。
デザイナー就活の最適化が、日本のものづくりを支える未来を作る
クリエイター・デザイナー領域での新卒採用はまだまだ最適化されていないと感じています。総合職の感覚で採用するのではなく、それぞれに合った採用の仕方があり、また志望する学生もそれに合わせた就活の仕方があると思います。それをViViViTでより追求し、普及させていきます。
デザイナーはまだまだ、なりたい人より、なれる人の方が少ない状況です。新卒でそういった人材を採用する企業を増やしていくことで、その「なれる」パイを広げていくのも僕たちのミッションです。そしてそのパイが広がることで、なりたい人の数も増えていく。そういった世界が実現できれば、ものづくりやクリエイティブの部分で将来の日本に貢献できるかな、と考えています。