加藤章太朗さん
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1人の行動でチームは変わる。チームを変えるために重要な5つのこと

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今回は、DMM.comラボのデザインチーム立ち上げに学ぶ「チームを変えるために重要な5つのこと」をお届けします。

「デザインはお化粧ではない」と考え、石川から東京に出てきてデザインチームを作った赤坂 幸雄さんのお話しから、チームを変えるために重要な5つのことをまとめました。

チームを変えるために重要なこと①:1人の問題意識

チームを変える起点は大抵1人の問題意識です。DMM.comラボでも赤坂さんの「デザインはお化粧ではない」という問題意識からデザインチームが変わっていきます。DMM.comラボのデザインチームは、もともと石川県にしか拠点がなく、本社で仕様が決められたものをただ「整えるだけ」の状態だったそうです。

赤坂さんは、企画段階からデザイナーの視点を注入しないと良いサービスは作れないと考えており、チームを変えるために石川から東京本社に出てきたそうです。

赤坂 幸雄さん

デザインを「作業から仕事」に。DMM.comラボのデザインチーム立ち上げの軌跡【前編】

以前は、デザインに関してはすべて石川県で作業をしていました。その頃は仕事ではなくて「作業」だったんです。というのも、すべて自社プラットフォームで自社サービスだったので、仕事が生まれるのは常に本社のある東京だったんですね。

企画内容や機能も石川県に降りてくる段階ではすべて固まっていて、「デザインはきれいにしてね」という作業依頼でした。「スケジュールは?ーーもう決まっているよ」「こんな見せ方はどうですか?ーーいやもうワイヤーは固まっているから」といった具合で。

「これじゃ、僕らがすることってお化粧でしかない。こんなのデザイナーじゃないよね」ということで、僕が3年前に石川県から東京に来て、デザイン部を立ち上げました。

上流工程にデザイナーが直接入って、デザイナー視点でディスカッションする場所を作りたかった、ということがありますね。

このように1人の問題意識からチームが変わっていきます。

チームを変えるために重要なこと②:信頼を作る

信頼がない状態で、いきなりチームを変えるためのは難しいです。変えるために少しずつ小さなことで信頼を積み重ねましょう。

赤坂さんによると、東京に出てきたばかりの頃はどんな小さなデザインの相談でも「はい、喜んで」と受けて信頼を積み重ねたそうです。(ただし、すでに信頼がある状態ならあまり気にする必要はありません。)

赤坂 幸雄さん

デザインを「作業から仕事」に。DMM.comラボのデザインチーム立ち上げの軌跡【前編】

とは言え、最初からいきなり上流工程に入り込んでいけたわけではありません。周囲も「身近に手を動かしてくれる人がいて嬉しい」といった反応で、「資料を作る時もお願いね」という感じでしたし。

ただ、そこは石川から来たばかりだったので、居酒屋みたいに「はい喜んで」と全部受けていました(笑)。そこから地道に信頼を積み重ねて、少しずつ自分たちの意見も言うようにしていって。もしかして周りから見たら、だんだん態度が大きくなってきた、と感じたかもしれません。そして徐々に上流工程に入り込んでいって、ワイヤーやユーザーの導線を引き始めました。

チームを変えるために重要なこと③:ソリューションに出会う

チームを変えるためには、課題を解決するソリューションに出会うことも重要です。例えば、チーム内のコミュニケーションが少ないという課題を変えたければ、チャットツールというソリューションを導入することが有効です。

赤坂さんの場合はデザイナー以外の職種の人に「デザインは形を整えるだけではなく、企画の初期段階から入ってユーザー体験を作っていく仕事」ということをプロトタイピングツールProttを使って伝えました。

赤坂 幸雄さん

デザインを「作業から仕事」に。DMM.comラボのデザインチーム立ち上げの軌跡【前編】

また、Prottを使うと、デザイナー以外の職種の人ともしっかりと「デザインの意図」について議論できます。そのため、デザイナーが作ったアウトプットが論理的なプロセスを経て出てきたものだと、きちんと伝えることができるようにもなりました。

つまり、Prottはデザイナーという職域を分かってもらうためのツールでもあるんですよね。

「明日までにロゴを30個作っておいて」みたいな依頼がないように、デザイナーという仕事が何なのか、を周囲に伝えていきたいと思っているんです。

もともと「作業」になっていたデザインを「仕事」にするために石川から出てきたという背景もあるので、Prottによってデザインに対する理解が深まったのは非常にありがたかったですね。

チームを変えるために重要なこと④:小さく始めて少しずつ巻き込む

ソリューションを導入するなどチームを変える時は、小さく始めることが重要です。まずは1つの小さなチームで試して、そこで楽しい雰囲気を出したり盛り上がりを見せて徐々に全体を巻き込んでいくことが非常に大切です。

赤坂さんも東京に出てきて初めは自分の周りから変えていき、現在ではDMMに関するデザインのすべてを統括するようになったそうです。

デザインを「作業から仕事」に。DMM.comラボのデザインチーム立ち上げの軌跡【前編】

とは言え、最初からいきなり上流工程に入り込んでいけたわけではありません。

そこでは基本的に、デザインを作っては見せに行き、話をして承認をしてもらう、ということを繰り返していました。

今、僕が統括しているのは、ひと言で言うと「DMMという冠がついたものに関するデザインすべて」です。

チームを変えるために重要なこと⑤:目的達成まで粘り強く働きかけ続ける

チームを変える上で最も重要と言っても過言でないのは、目的達成まで粘り強く働きかけ続けることです。ソリューションを導入しても目的は達成されません。

例えば「コミュニケーション量を増やす」という目的がありチャットツールを入れたとしても、それだけでは何も起こりません。ソリューションの導入はあくまでも入り口なので、みんなが話してくれるよう自分からチャットを盛り上げたり、直接話して使ってもらったり地道な働きかけを続けることが重要です。

赤坂さんの場合も、石川から出てきて3年かけて色々変えています。石川にいた頃から考えればもっと長い期間働きかけ続けてきたんだと思います。

まとめ

チームを変えるために重要なことは下記の5点です。

1.1人の問題意識

2.信頼を作る

3.ソリューションに出会う

4.小さく始めて少しずつ巻き込む

5.目的達成まで粘り強く働きかけ続ける

ぜひ参考にしてみてください。

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