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【先月の人気記事まとめ】ツイキャスの運営哲学、インバウンド受注「ゼロ」からの改革、「肉食系」新卒採用、他【2016年4月1日〜30日】
SELECK編集長の舟迫です。【2016年4月】の人気インタビュー記事6選を紹介します。
ツイキャスのユーザー1,000万人への道や、Kaizen Platformのマーケティング改革、freeeの初めての新卒採用など、先月も様々な記事を配信しました!
▼「ツイキャス」成長の裏にあった、サービス運営の哲学とは…?
KPIばかりを追いかけてしまうと、見失うものもある
KPIより、ユーザーのため。利用者1,000万人!ツイキャスのサービス運営哲学
登録ユーザー数1,000万人、累計配信回数が2億5千万回を突破したライブ配信サービスTwitCasting、通称「ツイキャス」。
同サービスの運営には、「世界で3人だけのための機能とかが好きなんです」と語る、同社代表の赤松 洋介さんの哲学が込められています。
今ではユーザー数も1,000万人を超えましたが、正直、何でこんなに利用されるようになったのか…私自身、いまだにわからないんですよ(笑)。
リリース後2年半くらいまでは、開発も含めて3人体制で運営していたんです。ユーザーサポートも私が担当していたので、朝出社してメールを返信して、全部返し終わった時には午後4時!なんてこともありましたね。
KPIというものを考え過ぎると、みんな「どうやってその数字をクリアしよう」という意識になってしまいますよね。ただ、とにかく配信数を増やせば良いのかというと、そうとも限らないわけですから。
モイ株式会社 代表取締役 赤松 洋介さん
マーケターの空想で作ったカスタマージャーニーが、悲劇を生む?
インバウンド受注「ゼロ」からの挑戦!KaizenPlatformのインバウンドマーケ
そのプロダクトの独自性と営業のネットワークで、順調にサービスを成長させてきたKaizen Platform。しかし一方では、戦略的なマーケティング施策が打てておらず、「インバウンドからの受注ゼロ」という状態だったそうです。
Kaizen Platformでは半年前まで、(中略)営業担当がプロダクトのコンセプトや導入のメリットを1社ずつに説明して回る、アウトバウンド型のアプローチで受注を獲得していました。
その状況からマーケティングオートメーションの導入を始めて半年経ちましたが、現在は、毎日、インバウンドで見込み顧客が入ってくるようになりました。
マーケターの想像で、カスタマージャーニーマップは書けないですよね。フィクションを想像するよりも、早くWebトラッキングを始めて事実の収集を始めた方がいいと思います。
現在、Kaizen Platformでの(マーケティング活動の)ゴールは、「Web問い合わせ」か「スコア100点(前述のMQL)」です。
Kaizen Platform, Inc. Marketer 宮下 毅さん
知名度が低い企業こそ「肉食系」の採用を!「ニクリーチ」の活用法
新卒採用もダイレクトリクルーティングの時代!初年度から12名を採用できた理由
2012年創業のfreee株式会社が新卒採用を始めたのは、2015年10月のこと。他社より半年以上遅れて活動をスタートしましたが、最終的に16卒で12名の新卒が同社に入社したそうです。
その背景で活用したのが、企業側から大学生を直接スカウトすることができる、新卒採用に特化したダイレクトリクルーティングのサービス「ニクリーチ」でした。
私たちのようなBtoBで、スタートアップの場合は、学生さんに名前が知られていないなんて当たり前で。そこで新卒についても、どんどんスカウトを打っていけるサービスを使いたいと考えていました。
「ニクリーチ」のスカウトには3種類あり、通常のスカウト、それから、ランチとディナーのお誘いになります。学生さんも「ランチ奢ってもらえるんだ、じゃあ行ってみようかな」という感じで、応募の心理的ハードルが低くなっていることが良いですね。
「ランチに行きました」で終わってしまわないように、その後の受け皿になるイベントや面談をきちんと設定しています。
こうしたナレッジが貯まっていくことも、ダイレクトリクルーティングの良さだと思っています。
freee株式会社 リクルーター 土井 早春さん
要件に応じた「柔軟な」インフラ選定で、コストと開発スピードを強化!
「安くて速い」開発環境を「自作」サーバーで!ユーザベースに学ぶインフラ構築
株式会社ユーザベースでは、「要件を満たす中でコストが最も低いものを選ぶ」という、柔軟なインフラ選定を行っているそうです。
運営しているサービスにおいてはオンプレミスとクラウドのサーバーを使い分けつつ、開発環境の一部には、マザーボードからCPUまでパーツを自分たちで組み立てた「自作」サーバーを利用しています。
インフラに関しては、SPEEDAはオンプレミスのデータセンターを使い、NewsPicksはAWS上に構築するという棲み分けをしています。インフラを選定するときは、要件を満たす中でコストが一番安いところを柔軟に選んでいますね。
今では10台以上の自作PCが、社内のサーバールームで稼働しています。もともとは、分散型のデータベースの検証のために台数が必要だったんです。
ただ、予算がない中で出来るだけコストをかけずに台数を確保する必要がありました。どうしたらいいのかと考えた結果、秋葉原でパーツを買ってきて自作をしたほうが安いし早いよね、というところから、台数が増えていったんです。
株式会社ユーザベース インフラチーム 羽山 雄偉さん
「機械学習」のファーストステップに、ライブラリを活用しよう
scikit-learnで「機械学習」を始めよう!画像認識からSNS解析まで広がる活用術
もはや様々な場所で目にするようになった、「機械学習」というフレーズ。難解な手法に思われがちですが、「scikit-learn」のようなライブラリを活用することで、簡単に取り入れることもできます。
機械学習のプログラムは、Pythonを使って書くことが多いですね。機械学習を使うには一番手軽なプログラミング言語だと思います。Pythonには便利なライブラリが充実していて、その中でも機械学習ライブラリの scikit-learnは、カメリオの開発でもよく使っています。
機械学習が最終的に目指すところは、人間の脳にできるだけ近い、もしくはそれ以上の機能を作る、ということなのだと思います。
ただ、現時点ではまったくそこには到達していないですね。人ができることって実はとても多くて、その中のごく一部だけが、機械でも出来るようになったに過ぎません。
株式会社白ヤギコーポレーション エンジニア 谷田 和章さん
「お金を生む」エンジニアを求める、エウレカの組織づくりとは
マッチングサービス「pairs(ペアーズ)」を運営する株式会社エウレカは、エンジニアを含む全社員が「サービスの成長に貢献する」意識を持っているそうです。
そして全員が数字意識を持つために、様々なデータソースから簡単にダッシュボードを作成できるOSS「Re:dash(リダッシュ)」を活用しています。
エンジニアがお金を生む活動にコミットできないと、結局エンジニアの評価は頭打ちになると思いました。だから、エンジニアとしてビジネスを作ることにコミットすることは非常に重要だと考えています。
全員が数字意識を持って、事業上のKPIを追いかけているのですが、以前は数字を見るのに自前の管理画面を運用していました。そこで、無料のダッシュボード作成ツール「Re:dash(リダッシュ)」を導入することにしました。
SQLを書くだけで新しい指標に関するグラフが作れるので、自前の管理画面で2人日以上かかっていたことが、1時間でできるようになりました。
株式会社エウレカ シニア・エンジニア 泉森 達也さん
今後の配信予告
- DMPがWebメディアを変える? ダイヤモンド社のデジタルマーケ戦略とは
- システムを可視化する「Datadog」が、デベロッパー・オペレーターの共通認識を実現
などなど、今月も新しいインタビュー記事を平日は毎日配信していきます。今後ともSELECKを宜しくお願い致します。