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  • SELECK編集部
  • 舟迫 鈴

今すぐに始められる!時間もお金も最小限にする、動画マーケティングの始め方

こちらの記事(2016年、BtoBにおける「動画マーケティング」は当たり前になる トレンドと事例5選を紹介)でも紹介した通り、BtoB領域でも動画の活用がさかんになっています。前回の記事を簡単にまとめると、

  • 2019年には世界中のインターネット・トラフィックの80%が動画になると予測されている。
  • 2015年の動画広告市場は、前年対比 約160%の506億円に成長する見通し。
  • BtoB企業の動画の活用法は様々。製品やサービスの紹介動画だけでなく、既存顧客を対象とした応用的なサービスの使い方や、「ファン」を作るための連載コンテンツなど幅広い。
  • 動画はYouTube公式チャンネルや自社HP、メールマガジンなどに掲載したり、営業活動やセミナーなどでも活用されている。

このように活用が広がる動画ですが、「そもそも配信する動画を持っていない…」という企業も多いかと思います。しかも企業として動画を作成する以上、クオリティの担保も重要ですね。

そこで今回は、コストや人的リソースを抑えて、質の高い動画マーケティングを実践するためのツールやサービスを紹介します。

動画専門のクラウドソーシングを活用して、動画作成のコストを抑えよう

動画を作る、というと時間もお金もかかりそうなイメージがあります。しかし最近では「動画専門」のクラウドソーシングサービスが登場したことで、動画制作へのハードルは大きく下がっています。

クラウドソーシングを使って動画を作成するメリットは、コスト面とスピード感にあります。動画をつくりたいクライアントとプロのクリエイターを直接Web上でつなぐことで、コストを抑え、さらにスピード感を持った動画制作を実現します。

例えばアニメーションに特化した動画作成クラウドソーシング「Crevo(クレボ)」のエントリープランでは、80秒までの動画が29万円(税抜)で発注でき、さらに制作期間はおよそ30営業日となっています。

▼定額でアニメーション動画を制作できるクラウドソーシング「Crevo」

実際にCrevoを活用して新製品の紹介アニメーションを制作したエクスペリアンジャパン株式会社では、予算、納期、クオリティともに満足のいく動画を作ることができ、それを営業活動に活かしていると言います。

何よりリリース時期が迫っていたので、短納期で制作が可能なこと、限られたプロモーション予算の中でもクオリティを担保できることを条件に決めたのが動画・映像制作のクラウドソーシングサービス「Crevo」です。

弊社の場合は、依頼から納品まで約1か月半、リリースにも無事に間に合わせることができました。おかげで、初めてのCMS製品の営業もぐっとしやすくなりましたし、お客様のイメージ形成の助けになっていると思います。また、Webサイト上にも掲載したり、製品説明会の時にも冒頭に流したり。様々なシーンで活用できるので、非常に便利です。

エクスペリアンジャパン株式会社 吉澤 和之さん

参考:定額29万円〜でアニメーション動画を制作! 品質、納期も安心のクラウドソーシング

Crevoはアニメーションに特化したサービスですが、同じクラウドソーシングサービスの「Viibar(ビーバー)」では、実写での動画作成も可能です。

▼動画制作のクラウドソーシングサービス「Viibar」の動画事例

CrevoやViibarのようなサービスでは、動画制作における発注から納品まで全ての過程を、Webで完結させることができます。クリエイターとシステム上でコミュニケーションを取りながら進行を管理できるので、やりとりの手間を最小限に押さえることが可能です。

▼動画制作の進行管理もすべてWeb上で完結する

作成した動画を、まずはYouTubeに配信しよう

多くの企業は、動画を配信するときにYouTubeを利用しています。前回記事でも紹介した通り、YouTubeの中に公式チャンネルを開設し、「おすすめ」や「導入事例」などの再生リストを作ることで動画をグルーピングしています。具体的なはじめ方は、こちらを参照してください。

▼セールスフォース・ジャパンのYouTube公式アカウント

YouTubeを活用することのメリットは、

  • 動画配信のためのプラットフォームを作成する必要がなく、すぐに開始できる。
  • すでに多くのユーザーが集まっているので、集客にかけるコストを減らせる。
  • Googleが運営しているサービスなので、SEO効果が期待できる
  • SNSへの共有がしやすいので、拡散されやすい。

といったことが挙げられます。とは言え、YouTubeは動画投稿のプラットフォームでしかありません。再生回数以外のマーケティング効果を測定することはできないということが課題です。

「Wistia」を使って、動画のマーケティング効果を測定しよう

そこで活用したいのが、動画マーケティングツール「Wistia(ウィスティア)」です。Wistiaを使うと、下記のようなことが可能になります。

  • 誰がどのくらいの時間、動画を見たのかがわかる。
  • 閲覧者が動画のどの箇所を好んでいるのかがわかる。
  • 動画終了後の「Call To Action(他ページへの誘導など)」を設定できる。
  • 再生プレイヤーのカスタマイズができる。
  • 字幕を追加するなど、簡単な動画の編集ができる。

▼動画マーケティングツールの「Wistia」

マーケティングに必要なデータ分析が可能になるので、作成した動画を検証し、コンテンツの改善につなげることができます。実際に、メールマーケティングツールを提供する株式会社ベンチマークジャパンでは、Wistiaを導入したことで以前は見えなかった動画の改善ポイントを発見することができたそうです。

Wistiaを使って視聴者の離脱ポイントを分析した結果、導入事例の紹介動画では1分ほどで大体の方が離脱してしまうことがわかりました。なので日本支社では動画をできるだけ短くするようにし、原則として1分以内、最長でも1分30秒以内には納めるように作成しています。

Wistiaをオススメするのは、すでに動画を作っていて効果検証をしたい企業です。それなりにお金と時間を投資して動画を作るので、しっかり効果が出ているか分かるのが良いと思います。弊社では導入事例の紹介動画で使っていますが、商品説明などの動画にも親和性があると思います。

株式会社ベンチマークジャパン 林 良亮さん

参考:その動画、本当に見てもらえてる? 離脱点まで分かる動画マーケティングツールとは

せっかく作成した動画を効果的に使うためにも、このようなサービスを使ってしっかりと効果を測定していきたいですね。

このように、制作やマーケティングに多くのリソースを割かずとも、動画マーケティングは始めることができます。ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

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